大好評をいただいた2013年春号「小林秀雄」特集を覚えていらっしゃる方も多いかと思います。

 その特集に掲載された「契りのストラディヴァリウス 小林秀雄、最後の音楽会」で鮮烈な評論デビューを飾った杉本圭司さんが、2016年春号から新連載に挑んでいます。

 その名も「小林秀雄の時 ある冬の夜のモオツァルト」。

 小林秀雄「モオツァルト」では、26歳の小林が夜の道頓堀を歩いていた時に突然モーツァルトのト短調シンフォニーの一節が頭の中で鳴ったというシーンが知られています。

 

 しかし、本作の執筆の動機となったのは、実はこの体験ではなかったとか。"小林批評美学の集大成"との呼び声も高い「モオツァルト」を中心に膨大な資料を繙(ひもと)きながら、小林秀雄の精髄に肉薄しようとする意欲的な評論です。ぜひお楽しみください。