全国の和菓子屋の若主人たちに、創作競演をしてもらおう。

こんな無謀な計画を立てたのはいつのことだったでしょうか。
髙島屋の和菓子バイヤーとして、全国でくまなく和菓子を食べ歩いている和菓子番長、畑主税(はた・ちから)さんのお声掛けで「若き匠たちの挑戦」、通称「ワカタク」が始まったのは2014年2月。畑さんにお話をうかがったり、「ワカタク」の楽しいイベントにおじゃまするうちに、『考える人』でぜひ遊んでもらおう、とアイディアが浮かびました。

テーマ設定と執筆については日本美術についてお詳しい橋本麻里さんに依頼、その橋本さんの発案で、『源氏物語』の「紅葉賀(もみじのが)」と「花宴(はなのえん)」をテーマに、2チームに分かれて創作、と次第は決まりました。その後、それぞれ7~8人ずつのチームで、距離をものともせずFacebook上でやりとりをされたとか。締切となった撮影日には、日時指定で編集部に続々と届く宅急便の数々に慄きました。なんとかそれぞれに合わせた撮影を終えたのは、6時間ほど経ってからのことです。

結果、想いのこもった特徴的なお菓子が並び、壮観な景色となりました。想像力を喚起させる和菓子の成り立ちや背景については、橋本さんがまとめてくださっています。写真と解説、合わせた誌面をぜひ目で見て、味わってみてください。

さて、ワカタクのイベントは、各地の髙島屋で開催されており、人気もうなぎ上り。いよいよこの9月、スタート地点、新宿店に戻っての開催だそう(21日~27日)。しかも今回のテーマは「恋する和菓子」。いったいどういう……?

6月に開催された玉川タカシマヤでの様子をご紹介します。実際の調製を目の前で見学可能。若主人たちも真剣なら、お客さん方も真剣です。
充実の「イートイン」コーナーでは、つくり手本人と話もできます。こちらは、徳島、日出楼の松村さん。


なんと橋本麻里さんのトークショウも(22日17:00から。2Fウェルカムゾーンにて、参加費無料)。他、詳細はFacebookにて随時アップだそうです。足を運んでみると、現場の和菓子にかける想いが伝わってきます。