笑う人、笑わせる人たちとともに、「笑いの力」について考えてみた今回の特集では、7人の「笑いのプロ」にインタビューを行いました。ここでは、その中から3人の印象的な言葉をご紹介します。

狂言師の茂山千三郎さんは、お客さんに笑ってもらうためには「客席と呼吸を合わせて、笑いの空気を伝播させていく」ことが必要だといいます。狂言には、呼吸を合わせるのに有効な「笑いの型」というものが存在するのだそうです。「大笑い」「中笑い」「小笑い」の三種。「不思議なことにまったく面白くなくても、あの形で笑うことによって、気分が浄化され、軽やかになる」というそれは、子供でもすぐにできるくらい簡単なもの。「すぐに採り入れられる型なのに、やっていると非常に幸せになる」というその型の実践方法を、誌面で語ってくだいました。

落語家の立川談笑さんは、談志さんが色紙によく書いていたという「銭湯は裏切らない」という言葉をひきながら、『落語銭湯論』を繰り広げます。落語の笑いには「人生への許しや、生きる快感をもたらす安心感」が背後にあり、それは「本質的には銭湯と同じ」なのです。「お風呂は日常で疲れている人ほど楽しめる。落語の笑いも、おなじことです」。多くの改作落語(話の構成など骨格は残し、舞台を現代に置き換えるなど古典落語の話を完全に作り直すもの)を作り続ける談笑さんが、落語を通してなにを伝えようとしているのかが、話のなかから浮かびあがってきます。

「笑いにとってすごく重要なのは、差異なんです」と語るのは、ほぼ日刊イトイ新聞主宰の糸井重里さん。「差異ということでいうと、『性』も同じなんですよ」と話は広がり、「『松本人志以降』の笑いは、性でいうフェティシズムの枝分かれに置き換えられます」と論が展開します。ここまで読んで「なんのことやら」と興味を持たれた方は……、是非本誌で、続きを読んでみてください。

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またこちらでは、茂山千五郎家のみなさんの紹介、公演情報なども
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