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5月22日(月)
Webでも考える人」編集部で打ち合わせしてから、食事に行く。みんなで食事に行くのははじめてだ。ウェブデザイナーSさんの歓迎会。芋焼酎を飲みながら、博多生まれの彼女と彼女のお母さんの豪快なエピソードを聞く。楽しく笑った。

5月23日(火)
加藤典洋さんの『敗者の想像力』を読む。日本人が戦争に敗れ、どのような想像力を育んだかを、山口昌男と多田道太郎、吉本隆明、宮崎駿と手塚治虫などを手掛かりにして書く。「シン・ゴジラ論」は、私がツイッターで加藤さんが「シン・ゴジラ」を見たことを知ってすぐに「新潮」で論じないかと依頼したもの。かなり反響のあった評論だ。

第七章の「大江健三郎の晩年」、その後に置かれた「『水死』のほうへ」と題された文章は、加藤さんの大江文学への強い思いと丁寧な調査がされていて説得力がある。『水死』は何が書かせた小説だったのかを読み解く。強く印象に残って圧巻だった。

5月24日(水)
河合隼雄物語賞・学芸賞の選考会の日。第5回河合隼雄物語賞は、今村夏子さんの『あひる』(2016年11月 書肆侃侃房刊)に。第5回河合隼雄学芸賞は、釈徹宗さんの『落語に花咲く仏教 宗教と芸能は共振する』(2017年2月 朝日新聞出版刊)に。

今村夏子さんは、デビュー作かつ前作の『こちらあみ子』が2011年に第24回三島由紀夫賞を受賞している。もうすぐ刊行となる長編小説『星の子』も面白い。寡作にして、独特の存在感を示している。

恥ずかしながら、未読だった釈さんの『落語に花咲く仏教る』を注文しようと夜、アマゾンを見たら、もうカテゴリのベストセラーの一位になっていた。みんなフットワーク軽いなあ。

5月25日(木)
神楽坂 la kaguにて、『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』が評判となっている川上和人さんと、鳥好きのアイドルSKE48の高柳明音さんの対談イベント「鳥類学者という蛮族がいた!ーー知られざるその生態、または鳥たちは誰についていくのか」。

学者のユーモアエッセイって、実際に読むと意外とあれれ?と思うことが多いのだが、川上さんのエッセイは、とにかくリズムが良くて、センスが良くて、ついつい自然と笑ってしまう。大きなバッグにたくさん標本を持ってきて、取り出しながら、縦横無尽に語る。

高柳さんは、川上さんの話をきちんと聞いて質問をする、可憐で頭のいい方だった。サービス精神にあふれているが、当意即妙に話していて、アイドルとしてキャラクターを作っている感じがまるでない。相槌のタイミング一つで、場を上品に盛り上げる聞き手。人気があるのがよくわかった。

この対談、後日、「Webでも考える人」に掲載予定です。

5月26日(金)
録画してあったNHKのトーク番組「ゴゴナマ」昨日(25日)放送分を見る。ゲストが山田洋次監督という関係で、小説家の滝口悠生さんが生出演したのだ。滝口さんは新潮新人賞出身で、デビュー時からのつきあい。はじめて他誌で書く中篇小説で、大好きな「男はつらいよ」をモチーフにしたと聞いたときは突拍子もないアイデアに面食らったものだが、まさかその『愛と人生』という小説が三島賞の候補となり、野間文芸新人賞を受賞するとはまったく思ってなかった。そしてその数ヶ月後、彼は『死んでいない者』で芥川賞を受賞する。

滝口さんは、山田洋次監督とはその後対談をしているが、『愛と人生』に登場させたタコ社長の娘あけみ役・美保純さんとはこの生放送が初対面のはず。どんな気持ちだっただろうか…。と思ったら昨夜、喜びのツイートをしていた。
 

NHK「ごごナマ」出てきました。美保純さんが「愛と人生」を読んでくれた。そしてよろこんでくれた。よかった。本当によかった。

これで(僕の、そして講談社の)数年にわたる気がかりがようやく解消。初出時、刊行時にかかわってくれた方みなさんに報告したい気持ち。

滝口さん、6月末に、新しい小説『茄子の輝き』を刊行の予定です。
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