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藤井四段という新たなスターの誕生で、今改めて将棋に熱い視線が寄せられています。小林秀雄も学生から「直観」について訊かれた際、将棋を例にして答えていました。
世界中からヴェネツィアに観光客が押し寄せて大変なことに。2020年の東京を重ね合わせる読者の方が多かったのが印象的です。
2年前の記事が急浮上! 先日、舞台からの転落事故で亡くなった俳優・中嶋しゅうさんが東條英機を演じた映画「日本のいちばん長い日」を紹介しています。
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7月3日(月)
auのiphone6sを使っている。今日から「三太郎の日」というサービスが始まった。auスター会員は、7月に3回マクドナルドのダブルチーズバーガーが無料でもらえるとのこと。ソフトバンクが同様のサービスをして、ミスタードーナツや吉野家に行列ができているのを見たときは「あんなに並ばなくても……」と思っていたのに、自分が対象となったら思わず並んでしまう。当事者になると判断が変わる。

これ、ハンバーガーやポテト小のクーポンだったら並ばなかった気がする。ダブルチーズバーガーという選択が絶妙だ。逃すとなぜか損した気分になりそうだ。

7月4日(火)
兼任している「新潮」での天童荒太さんの連載「ペインレス」が8月7日に出る「新潮」9月号で完結となるので、昼に、今後の単行本化を含めた打ち合わせをした。

連載開始が2014年だから、3年以上。単行本担当者にバトンをもう少しで渡せるところまで来られて、ほっとする。初校ゲラも再校ゲラも徹底的に推敲を続ける天童さんとの仕事は充実した貴重な時間だった。

7月5日(水)
土曜日にwowowで放映された「ツイン・ピークス The Return」第1章を見る。デヴィッド・リンチの手がけたアメリカのドラマシリーズの25年ぶりの続編だ。旧シリーズのドラマ最終回でローラがクーパー捜査官に「25年後に会いましょう」というのだが、まさかそのとおりになるとは思わなかった。人生ではじめてはまったテレビドラマなので、ジーンとくる。弟と一緒に横浜・関内の映画館に行ったときの記憶も鮮明に残っている。登場人物を記憶をたどりながら見る。
新作も噂通り、わけのわからないリンチワールドなのだが、それでも面白い。どこへ向かうのかがわからない。

それにしても、虚構と現実が25年ぶりに接続される不可思議さを、当時夢中になった視聴者誰もが味わっているのかと思うと、なんともいえない奇妙な気分になる。自分の人生自体がいつの間にかリンチの作ったコンセプチュアル・アートの一部に仕立てられてしまったかのようだ。
TBSラジオ「ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル」で同じく土曜日に放送された「ツイン・ピークス特集」での、高橋ヨシキさんの解説が役にたった(ポッドキャストで聞けるはず)。

7月7日(金)
うちの会社から出たばっかりの、燃え殻『ボクたちはみんな大人になれなかった』を読んだ。ツイッターで話題となった著者が、ウェブメディアcakesで書いた小説。ある朝の満員電車、昔フラれた大好きだった彼女に、間違えてフェイスブックの「友達申請」を送ってしまった43歳独身の「ボク」の過去と現在が交錯する。同じ40代として、読んでいて、共感と気恥ずかしさの感情が交互におとずれる。自分の心のどこかを覗かれている気分になる。オトナのリリシズム。

自分だけはこの感覚わかる、と思う読者が、自分も含めて数多く生まれそうだ。開かれた感じと、閉じられた感じが共存していることも含めて、今の時代の体温が伝わってくる物語だと思った。
著者の本業はテレビの美術制作だという。「新潮45」の鼎談で、スピードワゴンの小沢一敬さんの友人だと知ってなぜかうれしくなった。

7月8日(土)
小林秀雄賞の最終候補作がやっと決まりそうでほっとする。まだ新潮新人賞の最終候補作が決まるまでは気が抜けないが、少し気が楽になって、昼間から甘めの日本酒(新政「ラピス」)を飲みながら、カルヴィン・ハリスの話題のアルバム「Funk Wav Bounces Vol. 1」にひたる。うーむ、気持ちいい。
これは文句ない出来だ。評判の曲“Slide”も“Heatstroke”も“Feels”もかっこいい。

宇野維正さんがCINRA.NETに書いた「カルヴィン・ハリスの2017年の新作は、10年後のシーンの鍵を握る」をもう一度読み返す。重要なアルバムになりそうだ。カルヴィン・ハリスさん、今までゴシップ誌にテイラー・スウィストとよく一緒に載ってたDJだとしか認識してなくてごめんなさい(テイラー・スウィストの元彼氏は多くなりすぎて、誰が元カレで誰が非元カレかもう覚えきれなくなってきた)。
 
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