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中島岳志さん『親鸞と日本主義』刊行を記念しての超豪華対談! 中島さんのサイン本プレゼント企画も実施中!
仕事が多忙な妻のために、家事育児を完璧にこなす夫。そこには文句のひとかけらもあるはずがなかったのだけど……!?
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雑誌「考える人」に連載され、好評を博した中島岳志氏の『親鸞と日本主義』が、大幅な改稿の上、新潮選書より刊行されました。

刊行を記念して、中島岳志さんのサイン本を抽選で3名様にプレゼントいたします。ご応募はこちらから、9/30(土)が締切です。ふるってご応募ください!

この本の出版を記念しておこなわれた五木寛之氏との特別対談「親鸞思想の危うさをめぐって」も、硬派な内容にもかかわらず、予想以上の反響を得ています。まだ読まれてない方はぜひご一読ください。

8月28日(月)
昨年日本で公開され未見だった映画『イット・フォローズ』が、なかなか面白かった。とある男との性行為を機に、見えるはずもない異形なものが見えるようになってしまった若い女性を待ち受ける運命を描いたホラームービー。

it(それ)に憑りつかれた者は、人間の姿をしたitに追いかけられる。その呪いは性交渉によって移すことができる。itは呪いのかけられてない者には見えない。itが呪いに憑かれた者を捕まえ殺すと、その前に呪われていた者を追いかける。

この作品内のルールのアイデアがとてもうまい。公開当時からitは何の暗喩かについていろんな議論がされてきたみたいだが(性病や死の暗喩ではないか、など)、こういう作品は暗喩の正体が確定してしまったら面白くなくて、なんの暗喩でもないのに、寓話的であることこそが作品に深みを与えているのだと思う。なんといっても、ティーンエイジャーが他者と関わるときの切迫した衝動が青春ホラーとしてうまく昇華されているように感じた。

8月29日(火)
國分功一郎さんの『中動態の世界』の第16回小林秀雄賞受賞を機に、話題になっていた熊谷晋一郎編『みんなの当事者研究』の熊谷さんと國分さんの対談「来たるべき当事者研究」を読む。熊谷さんは7年前に『リハビリの夜』で新潮ドキュメント賞を受賞した小児科医。脳性まひ当事者でもある。なかなか専門的な内容だが大いに刺激を受けた。國分さんに小林賞の受賞の言葉として、

「これはとても大切なテーマなのだという気持ちと、自分は根本的に勘違いをしているのではないかという気持ちが、書いている間ずっと自分の中で拮抗していました。それでも書き進めることができたのは、一緒に考えてくれる仲間がいたからです。本当にそう思っています。一人ではなく、誰かと一緒に考えるということの意味が少しだけ分かってきたのかもしれません。一緒に考えてくれた仲間に心からありがとうと言いたいと思います。」

という文章をいただいたのだが、ああ、こういう風にして國分さんは「仲間」と考え続けたのだなと強く思った。『中動態の世界』を医学書院の「精神看護」という雑誌で連載したのは、『暇と退屈の倫理学』を出したときに、とある講演会で熊谷さんと、編集者の白石正明さんにお会いしたことがきっかけらしい。

この対談でも、熊谷さんの言葉を受けて、國分さんが強くゆさぶられ思考しているのが伝わってくる。

8月30日(水)
夏休み中の大学生の娘が深夜バスで大阪から帰ってきた。

娘の親友が大学を休学して、この4月から吉本新喜劇に入った。吉本新喜劇金の卵9個目の大塚澪さん(本名の澪と「お疲れ〜」を掛け合わせた芸名らしい)。秩父生まれの彼女が大阪でどう過ごしているか気になって、娘は先週から彼女の家に遊びに行っていた。

9月13日になんばのYES THEATERで彼女のデビューライブがあるらしい。バイトを掛け持ちして、生活費をかせいで、知人のいない大阪で夢を追っているという。面識のある私たち夫婦は彼女が自分のしたいことができるよう祈るしかない(そして、つい彼女の両親のほうに感情移入して泣きそうになってしまう)。

がんばれ、澪ちゃん。

8月31日(木)
編集部のKさんが今月いっぱいで転職することになった。豪快なきっぷのいい記者/編集者だった。数か月のつきあいだったが、いろいろ教わった。最終日に編集部で花束を手渡す。どうか新天地でもお元気で。

彼女がいなくなるのは淋しいですが、「Webでも考える人」編集部は、てきぱき編集者Sさん、敏腕ウェブデザイナーSさん、そして兼任編集長の私の三人で引き続きがんばっていきます。どうぞよろしくお願いします。

9月1日(金)
編集部のウェブデザイナーSさんに、「松村さんって、普通、男の人がなかなか着ない赤とかオレンジの上着を着ますよね」と言われる。条件反射で「ありがとう」と思わず答えてしまったが、あれ、褒められてたんだろうか?
 
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