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読書好きがいつか直面する"危機"を、真摯に、しかし飄々と綴る津野さんの連載が1位! 今回は「記憶力のおとろえ」について。
中島岳志さん『親鸞と日本主義』刊行記念対談の人気は衰えません! 中島さんのサイン本プレゼント企画も!
秋ツアー決定!独自の世界観で確固たる地位を築き上げているバンド「D(ディー)」の登場回が2週に渡りランクイン!ファン以外の幅広い層にも読まれています。
編集長 今週のメルマガ
 
竹内薫氏の新連載「AI時代を生き延びる、たったひとつの冴えたやり方」を配信します。2045年、人工知能(AI)が人類を超える「技術的特異点(シンギュラリティ)」を迎えた時、多くの人間が職を失う憂き目に遭うと言われています。

自分の話として考えると、その頃は定年を迎えているし、そんなに長くも生きないだろうし、等々、ひとごとだと捉えがちですが、我々の子供や孫たちがキャリアのど真ん中で直面する難題だと考えると、にわかに現実感を増しませんか?

この難問に対して、NHK「サイエンス・ゼロ」のナビゲーターであり、科学作家の竹内氏は「プログラミング技術の習得こそがAIに使われるかAIを使うかの分かれ道だ」と説きます。実は竹内氏、物理学が専門ながら、パソコン黎明期からの生粋のプログラマーだそうです。既に起こりつつある「第四次産業革命」に際し、我が子を人工知能の奴隷にしないために、親に、また日本に、何ができるか懇切丁寧に解説します。


9月4日(月)
中動態の世界』で第16回小林秀雄賞を受賞された國分功一郎さんが来社。「Webでも考える人」に載せるインタビューをさせてもらう。新潮社本館ロビーのギリシャ語の文字がデザインされているあたりで撮影、そのあと1時間強のインタビュー。いろいろと質問する。どういう着地をするかわからないまま、こういう本の連載をはじめられるのが、國分さんの強みだと思った。

インタビューは、遅くとも10月6日の小林賞授賞式までに当サイトにアップする予定です。

松浦寿輝さんの『名誉と恍惚』が先週の谷崎潤一郎賞につづき、Bunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。「新潮」掲載時の担当編集者なのでとてもうれしいのだが、谷崎賞の授賞式が10月11日で、ドゥマゴ文学賞が翌日の10月12日! 同じ作品で二日連続授賞式って聞いたことがない。タイヘンだ!

9月5日(火)
第49回新潮新人賞の選考会を社内の会議室でおこなう。選考委員が今回から代わり、留任の川上未映子さん、中村文則さんに、大澤信亮さん、鴻巣友季子さん、田中慎弥さんの新たな三名が加わった。

新潮新人賞は毎年約2000名の応募者の中から、まだ世に出てない作家を生み出す。毎回独特な緊張感でひとつひとつ選考委員の評価を聞く。密度の濃い議論が3時間繰り広げられ、2作が受賞作に選ばれた。来週あたりに発表の予定です。

9月6日(水)
POPEYE特別編集「本と映画のはなし。」をぱらぱらと読む。さまざまな世界のクリエイターが自分のおすすめの本と映画を4つか5つぐらい選ぶ。2012年からの雑誌の人気企画を再編集しているのだが、眺めていると気づかされることがあって楽しい。

ウォルター・サレスが監督した映画「オン・ザ・ロード」が意外と人気がある(公開して間もなかったからか?)。伊丹十三のエッセイはとても人気があり(「ヨーロッパ退屈日記」「女たちよ!」)、映画も選ばれている(「お葬式」)。女優の橋本愛さんが坂口安吾の「白痴」やジョン・フォードの「駅馬車」を選んでいて渋い。

9月7日(木)
今日から二日間、遅い夏休みをとり、軽井沢へ。のんびりとさせてもらった。

新潮」10月号が発売となり、この日、矢野編集長と上田岳弘さんの担当のTくんは、ヤフー本社での記者会見と小さなパーティー(キックオフ・パーティーというらしい)へ行った。このメルマガの出るころには既報だが、上田さんの新作「キュー」は、「新潮」と「Yahoo!Japan」のブラウザに同時に連載される。

まさにWeb時代の「新聞小説」を創造する新しい試み。スマートフォン向けで、パソコンでは読めないらしい。
以下、「新潮」に掲載している但書き。
 

「上田岳弘 連載「キュー」について

創刊113年の文芸誌「新潮」が、毎月の閲覧数700億を超えるポータル・サイト「Yahoo!JAPAN」と共同し、上田岳弘の連載小説「キュー」を同時掲載します。「Yahoo!JAPAN」ではスマートフォン向けのブラウザで作品を楽しんでいただけます(週2回更新予定です)。

Yahoo! JAPANでの掲載では、日本を代表するデジタルデザインカンパニー「takram design engineering」がページデザインを担当、Web上での全く新しい読書体験を提供します。上田岳弘と三者の挑戦にご注目ください。」

この挑戦、うまくいけば、小説の読まれ方が変わると思う。

9月10日(日)
映画館に「関ヶ原」を見に行く。

石田三成役の岡田准一が馬を乗りこなしていること、「駆込み女と駆出し男」に続き歴史ドラマ/時代劇としての自然描写が豊かなこと、人の死で泣く描写がほぼないこと、人が斬られるとちゃんと血が飛び散ること、しかもCGを使った過剰な演出は抑制されていること、など美点の多い映画だった。

原田眞人監督は、25年前から映画化を構想し、「ラスト・サムライ」に出演したことからさらに日本発の世界戦略時代劇を作りたいと切望したという。原作は司馬遼太郎の新潮文庫で、高校生の時に読んだはずだが、映画を見てもびっくりするほど何も思い出さない。かなり脚色されているからか、単に30年前の読書の記憶がないのか……(もう一回新鮮に読めるという前向きな考え方もできる)。
 
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