「考える人」最新号が発売された7月中に、海外からうれしいニュースが飛びこんできました。お話を伺った筑波大学附属駒場高校数学科学研究会に属する、高校2年生の野村建斗くん、高校3年生の増田成希くんの「数学オリンピック」銀メダル受賞と、高校2年生で研究会の部長を務める隈部壮くんの「情報オリンピック」銀メダル受賞です。

数学、物理、化学、情報、生物学、地学の各種オリンピックから構成される国際科学オリンピックは、世界中の高校生が参加して、競い合う「理系の頂点対決」とでもいえるものですが、今年は数学オリンピックがコロンビアのサンタ・マルタ、情報オリンピックはオーストラリアのブリスベンで開かれ、前者は6名、後者は4名の日本代表が参加しました。

文部科学省のwebサイトによると、国際数学オリンピックは「世界各国・地域の数学的才能に恵まれた若者を見いだし、その才能を伸ばすチャンスを与えること、また世界中の数学好きの若者や教育関係者であるリーダーたちが互いに国際交流を深めることを目的として開催されている」とのこと。

一方、国際情報オリンピックのほうも、「出題される問題では原則として、与えられた問題を解く効率の良いアルゴリズムを考え出し(アルゴリズムの設計)、そのアルゴリズムに基づき正しく動作する解法プログラムを作成すること(アルゴリズムの実装)が求められる。使用できるプログラミング言語はC/C++とPascalである。競技日は2日あり、選手は各競技日に5時間で3問を解く。問題は、実社会で直面する様々な課題を模したものとなっており、それを数理情報科学によって解決する数理的な問題解決能力(数学的な理解力、分析力、思考力、発想力など)が強く求められる」……ということで、いずれにしても、受賞ではなく、参加する、いや、選考に残る、いやいや、挑戦するだけでも、超人的な頭脳が求められることは間違いありません。

参加者のうち、成績優秀者の上から1/12に金メダル、1/6に銀メダル、1/4に銅メダルが与えられますが、この配分も数学的で、1/12、2/12、3/12で、全部足して1/2。
「考える人」夏号では、去年、筑波大学附属駒場中学高校数学科学研究会が学園祭で開催するTMO(筑駒数学オリンピック)で出題された問題のうち、3問が解法と合わせて掲載されています。あなたも、これらの問題に挑戦して、脳みそをフル回転させてみてはいかがでしょうか。