今年もたくさんの連載が始まりました。担当編集者のコメントとともに総まとめ!
冬休みの読み物としていかがでしょうか。

分け入っても分け入っても日本語

飯間浩明

(編集担当より)
「ムショ」「しかし」「とんでもない」「ぞっこん」など気になる言葉の由来を『三省堂国語辞典のひみつ』(新潮文庫)も好評な「三省堂国語辞典」の編纂者が解き明かします。「ムショ」の語源が実は「刑務所」ではないってご存知ですか? 日常当たり前に使っている言葉の思いもよらぬ歴史がわかる、一回完結の、日常生活を豊かにするコラムです。

分け入っても分け入っても日本語 飯間浩明

「このことばはどうして生まれたのだろう?」 そんな疑問がふと頭をよぎったことはありませんか。膨大な日本語と日々向き合う国語辞典編纂者が、気になることばの由来を解き明かしていきます。毎日の日本語をナットクして使うことができるようになるかも!?(ROLAから引っ越してきました!)

御つくりおき――京都のひととモノとのつきあいかた――

入江敦彦

(編集担当より)
いわゆる「お取り寄せ」ではなく、こういうものがほしい。あんなときに使うものないかな。形は思い浮かぶけど作れないもの、なくて困ってるものを、「かねてからつきあいのある専門店や職人に注文制作してもらう」という、京都に今も残る贅沢なオーダーメイド文化を、京都生まれの人気エッセイストが毎回一話完結で描きます。

老舗名工にかぎらず、新進気鋭も肩をならべる街だからこそ、京都はいつも魅力に満ちている。そんな新旧いりまじった人と物との出会いから生まれる物語を、入江さん自身の体験から語り、「御つくりおき」のよろこび、「京都の職人文化」の見事さおもしろさ、「京都でモノを求める時間の感覚」とはどういうものかを浮かび上がらせています。

御つくりおき――京都のひととモノとのつきあいかた―― 入江敦彦

「御つくりおき」って何? こういうのほしいな。愛用の品が壊れた。そんなとき京都人は専門店でオーダーします。日用品もあり高価と限らないけれど、わくわく待つ時間も贅沢な買い物。京都でものを買うことは「社交」そのもの、主人と会話し、理解し、仲良くなる――そのとき、あなたは〝自分だけの京都”に出会っているのです。

最後の読書

津野海太郎

(編集担当より)
齢80を過ぎたとき、人はどのように本を読むのか、あるいは読まなくなってくるのか、どのような本が面白くなり、または切実に身に迫るか、という老年読書の醍醐味を、「考える人」でかつて『花森安治伝』の連載をした津野さんが綴ります。

津野さんは、2018年4月に80歳を迎えます。

筋金入りの読書家の津野さんが、70代半ばまでの日々をつづった『百歳までの読書術』は、2015年夏に刊行され話題になりました。この連載はいわばその続編。
80歳近くになった著者のウェブによるリアルタイムの読書エッセイ連載です。

最後の読書 津野海太郎

「幻想抜きの老人読書の現実」を伝えた「百歳までの読書術」の連載から5年。津野さんは齢79歳となり、本の読みかた、読みたい本に思いがけない発見が……。筋金いりの本読みがリアルタイムで綴る、人生最後の読書術。

考える猫のその日暮らし

大高郁子

(編集担当より)
評論、エッセイ、インタビューとさまざまな「文章」が掲載されているこのサイ
ト。ここに、ぱっと見てホッとできるようなイラスト連載があれば、より一層楽
しいサイトになるんじゃないか。そんな編集者の思いつきをイラストレーター・
大高郁子さんに(ぶしつけにも)投げたら、こんなにかわいい猫が返ってきまし
た。

「考える猫」スミチは、すこし臆病で、すみっこが大好きな三毛猫。外の世界は
ちょっと怖くて目つきも険しくなっちゃうけれど、これから一歩ずつ前に踏み出
して探検を始めますよ。好奇心いっぱいな子猫のひとコマ(たまに4コマ)日記、
ぜひスミチの成長を見守って下さい!

考える猫のその日暮らし 大高郁子

拾われてきた三毛猫は隅っこが好き。でも、ソロソロと明るいところに出てみると、塀で休む鳥や闊歩する野良猫など世間はおもしろいものだらけ。好奇心いっぱいの子猫のひとコマ成長日記。

Rhythm & Rhymes

(編集担当より)
音楽を聴いていると歌詞や楽曲の世界観などに心を奪われることがあるのではないでしょうか。制作背景、コンセプト、それ以外に心に刺さる「何か」。アーティストがリスナーに伝えたい作品のルーツやバックボーンはたまた日常の一部としてどんな本を読んでいるのかを伝えたいと思い企画しました。

大沢伸一MONDO GROSSO)、松崎ナオD(ディー)RENO田中和将(GRAPEVINE)野宮真貴川井郁子

今年は7アーティスト、音楽ジャンルはバラバラです。
1冊に込められた文章も個性的です。普段知らなかった一面を知ることができる連載になりました。
アーティストの楽曲と聴きながらおすすめの一冊を手にとってみてはいかがでしょう。きっと新しい世界が見えると思います。

 

Rhythm & Rhymes

アーティストをはじめとするクリエイターのみなさんにお気に入りの作家さんや本をお聞きしました。愛読している本からインスピレーションを受けた作品、制作していくなかで影響を受けた本とは。その作品の背景とともに、音楽やアートだけでないクリエイターの新たな一面を覗いてみませんか?

岡倉天心 日本近代絵画を創った描かぬ巨匠

若松英輔

(編集担当より)
雑誌「考える人」2016年秋号、第8回「呼びかける東洋」で一応の完結をみた好評連載がウェブにかえってきました。
「アジアは一つ」の言葉、あるいは茶道を通して日本文化を世界に知らしめた思想家であり、二十世紀において世界的にも最たる芸術「近代日本画」を創りあげた画家と言われながら、ほとんど絵画作品がない岡倉天心。そんな彼に、横山大観、下村観山、菱田春草、橋本雅邦らの弟子が惹きつけられ、その精神が後代の奥村土牛や東山魁夷などにも脈々と継がれていったのはなぜか……? 
「近代以前の日本画の枠組みを全て取り払い、今一度、地に足をつけた古来の日本精神、アジアのアイデンティティの境地を模索し、描き出そう」と挑む、その境地のことを岡倉天心は「霊域」と呼びました。若松さんのこの連載は、いわば岡倉天心の「霊性」についての一代記です。 過去の連載も同時配信中。最初から読めます。

岡倉天心 日本近代絵画を創った描かぬ巨匠 若松英輔

「アジアは一つ」の言葉で知られる明治期の思想家、岡倉天心。彼は絵画、仏像やその修復、漆などを含めた日本の美を「霊性」の問題と捉え、アジアに流れるそのありかを探求した。近代日本美術を創りあげた描かぬ巨匠の、霊性一代記。

AI時代を生き延びる、たったひとつの冴えたやり方

竹内薫

(編集担当より)
2045年、人工知能(AI)が人類を超える「技術的特異点(シンギュラリティ)」を迎えた時、多くの人間が職を失う憂き目に遭うと言われています。この件、ひとごとだと捉えがちですが、我々の子供や孫たちがキャリアのど真ん中で直面する難題だと考えると、にわかに現実感を増しませんか?
この難問に対して、NHK「サイエンス・ゼロ」のナビゲーターであり、科学作家の竹内氏は「プログラミング技術の習得こそがAIに使われるかAIを使うかの分かれ道だ」と説きます。実は竹内氏、物理学が専門ながら、パソコン黎明期からの生粋のプログラマーだそうです。既に起こりつつある「第四次産業革命」に際し、我が子を人工知能の奴隷にしないために、親に、また日本に、何ができるか懇切丁寧に解説します。

AI時代を生き延びる、たったひとつの冴えたやり方 竹内薫

そう遠くない未来、人工知能(AI)は人類を超える――いわゆる「技術的特異点」(シンギュラリティ)の到来だ。多くの人が職を失う現実を前に、逃れる術などあるのか? 科学界の導師がそっと教える未来社会の生存術。