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『能—650年続いた仕掛けとは』が好評の能楽師・安田登さんと内田樹さん、いとうせいこうさんの豪華鼎談! 能ってなんだかとても面白そう!
日本の政治とイギリスの政治、どこが違ってどこが似ている? 小林秀雄賞・新潮ドキュメント賞同時受賞記念で行われた対談の熱気が伝わります!
〈“産め産め”という空気が漂う反面、子どもを皆で育てようという場をどれほど私たちは築けてきたかと考える〉。まだまだ反響は止みそうにありません!
編集長 今週のメルマガ
 
柴田元幸さんによる劇作家・岩松了さんのロングインタビュー「芝居は善悪を問うものではない」を掲載しました。2017年、被災地をテーマにした新作戯曲『少女ミウ』『薄い桃色のかたまり』を公演して話題を集めた劇作家・岩松了さんに、東京乾電池時代からのファンを自認する英文学者・柴田元幸さんがインタビューします。柴田さんの英米文学とあまり関係のない対談・インタビューは、珍しいんじゃないでしょうか。柴田さんの言葉が、岩松さんの魅力を次々と引き出していきます。

今年読んだ本の中で、今までメールマガジンに取り上げられなかったけど印象に残っている本を、フィクションとノンフィクションそれぞれ10冊ずつあげてきましたが、今回は3回目。残りのフィクション5冊です。

又吉直樹『劇場
又吉さんには、テレビサイズにおさまらない、昭和の芸能の求道者のような部分があると思う。そういう今の世の中への飽き足りなさが、『火花』や『劇場』のような小説で開花している。そしてまた小説を書くことで、テレビとは別の自分の顔を自ら追いこんでいる。

松浦理英子『最愛の子ども
高校生女子三人が疑似家族を作る話。パパ、ママ、王子様として生きる彼女たちの関係性こそが主人公だ。『犬身』から5年で前作の『奇貨』、そこから5年で今作と、本当に寡作な書き手だが、どの作品を読んでも新鮮だ。新鮮さは、必ずしも物語や設定の新しさからくるのではないことを知る。

柴崎友香『千の扉
新宿にある3000戸もの巨大な都営団地を舞台に、登場人物の記憶と、土地の記憶が 交錯していく。会って4回目でプロポーズされ結婚した主人公の女性をはじめ、登場人物がみな気持ちよく、小説の風通しをよくしている。柴崎さんの小説の中でもかなり好きな小説だ。

ダニエル・デフォー『ペストの記憶
武田将明さんの新作で初めて読んだ『ロビンソン・クルーソー』の著者のルポルタージュ的な小説。1655年のロンドンで10万人の死者を出したペストの流行を、日記や公文書などの資料を元に数十年後に再現したものらしい。我々にとってかなり過去の作家が子どものころのことを調べて書くことの面白さに捉えられた。社会の構造や感覚が今とあまり変わらないことに驚く。

桐野夏生『デンジャラス
谷崎潤一郎と彼の代表作『細雪』のモデルとなった妻松子、その妹重子、『瘋癲老人日記』の颯子のモデルといわれる渡辺千萬子の関係性を軸に据えた作品。

単なる四角関係の女性の嫉妬の話しにはならず、読んでいると誰が誰に支配されているのか、それは悪いことなのかいいことなのかわからなくなってくる(ように書かれている)。


12月10日(日)
チェルフィッチュの新しい「三月の5日間」を見に、横浜へ。岡田さんの過去の自分の仕事を随時更新して前を向こうとする姿勢は、敬意に値すると思う。

神奈川芸術劇場KAATに注目の劇団の新公演が集まるのも、間接的には岡田さんの功績ではないか。来年は、ロロ、木ノ下歌舞伎の新公演もひかえるKAAT、中華街とのセットで考えると、今、最も行くのが楽しい劇場だ。

12月13日(水)
新潮」の忘年会。ここ数年、編集部員の田畑くんのおすすめで、わいわいがやがや系の店にはまっている。昨年は千住大橋のイカ鍋がおいしい居酒屋から北千住の「千住の永見」に流れた。今年は御徒町の中華料理屋・大興へ。そのあと不思議なバングラディッシュ系の焼き鳥屋へ。みんなで電車を乗り換えていくのが夜の遠足のようで楽しい。

12月14日(木)
「Webでも考える人」編集部の忘年会。こちらは役員もくるので、昨日よりは落ち着いた赤坂の鳥鍋屋に行く。

鴨のハリハリ鍋というのを食べたのだが、しみじみおいしい。配膳係の方が会話の途中に無理に料理の説明を挟まないのがよかったと、編集部のSさん。なるほど、そういうところを見ているのか。

 
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横浜の旧遊郭街、永楽町・真金町をあとにして、つぎに石内都と私が向かったのは山下町である。この町の一角にあった高級アパート「互楽荘」を石内が撮り始めたのは……