「Webでも考える人」トークイベント

平家は滅亡していない!? 驚きの「女系図」

大塚ひかり,中村うさぎ

 胤よりも、腹が大事だった――母親が誰かに注目した「女系図」でたどる日本史は、驚きの発見に満ちていた!大塚ひかり氏の新刊『女系図でみる驚きの日本史』は、著者が作成した女系図や図表50点以上を収録。……

 

最後の読書

01 読みながら消えてゆく

津野海太郎

鶴見俊輔は晩年のほぼ20年間、「もうろく帖」と名づけた手控えのノートをつけていた。合わせて23冊――。興味はありましたよ。でも私的なノートだからね、とうぶん読む機会はあるまいと、そう考えていたら、……

 

村井さんちの生活

Read between the lines.

村井理子

すっかり冬らしくなった。夏、あれほど青くキラキラと輝いていた琵琶湖は、水を鉛色に変え、所々で白い波を立てている。対岸に見える山々の頂上には灰色の雲がどっかと居座っており、北部の厳しい寒さを物語る。こ……

 

村井さんちの生活

思わぬプレゼント

村井理子

先日、覚えのない荷物が届いた。とても大きな箱に梱包されたそれは、送り状を見ると、どうも自分で注文したらしい。しかし、まったく記憶にない。恐る恐る箱を開けてみたら、中から巨大なやかんが出てきた。なん……

 

安田菜津紀の写真日記

“子どもを産んでこそ”に思うこと

安田菜津紀

「お子さんはまだなの?」30歳になってから、これまでよりもそう尋ねられることが多くなった。日常会話の一部のような言葉かもしれない。ただ「早い方がいいわよ」「産んでこそ大人なんだから」と続くと、さす……

 

最後の読書

07 蔵書との別れ

津野海太郎

岡山吉備高原で新しい町の建設がはじまった。そこに書斎と書庫を中心とする新居をもうけて、まず3万冊ある蔵書のうちの1万冊を移し、落ちついたら生活の拠点も、いまの横浜からまるごとそっちに移すつもりなん……

 

「Webでも考える人」トークイベント

人間を変えるメディア、「能」<前編>

下西風澄

『能 650年続いた仕掛けとは』(新潮新書)の刊行記念イベントとして、著者である能楽師、安田登さんと、『数学する身体』(新潮社)の森田真生さんの対談が、東京のカメリアホールで開催された。「能を数学……

 

ソマリ人のきもち

ランボーはなぜ放浪をやめたのか?

高野秀行

19世紀(明治時代)にソマリ世界を訪れた最も著名な人物である、詩人のアルチュール・ランボー。彼の生涯は謎に満ちているが、最大の謎はそれまで狂ったように放浪を繰り返していた元詩人が、なぜソマリ世界の……

 

安田菜津紀の写真日記

もしもあなたが沈黙したら

安田菜津紀

その日は朝から苛立っていた。何をしていても心が落ち着かない。理由は自分の中でもはっきりしていた。シリアの街アレッポから、苛烈なニュースが絶え間なく流れてくる。今、日本から何もできない自分自身が腹立……

 

Rhythm & Rhymes

音楽とは不思議なもので時に人の人生を変えてしまうものである。

RENO

音楽とは不思議なもので時に人の人生を変えてしまうものである。まさに僕もその一人であり、小学生の頃に父が好きで聴いていたレコードがこのエリック・クラプトンというギタリストだった。初めて”いとしのレイ……

 

イタリアン・エクスプレス

学校、ワクチンに揺れる

内田洋子

イタリアの学校は、秋に始まる。自治体により数日のずれはあるが、多くの学校が九月第二週から始まっている。今年の秋は、ワクチン問題でかまびすしい。消滅したものもあれば、新たに追加された種類もある。夏前……

 

「Webでも考える人」トークイベント

「能の楽しみ方」前編 ~安田登×内田樹×いとうせいこう

安田登,いとうせいこう,内田樹

『能〜650年続いた仕掛けとは』(新潮新書)が好評の能楽師、安田登さん。先日は独立研究者の森田真生さんとのお話(『人間を変えるメディア、能』)を紹介した。今回は、主催されている「天籟能の会」の公演……

 

安田菜津紀の写真日記

私は”何人”か、マイノリティーとは何か

安田菜津紀

「だって別に朝鮮学校とか行ってないんでしょ?」真顔で問うその人の目を、私はもう一度見つめ返した。何ら悪意のある言葉ではない。私の心も傷ついてはいない。ただ一抹の違和感だけが心に残った。勿論、韓国語……

 

イタリアン・エクスプレス

ヴェネツィアの悲鳴

内田洋子

学校も夏休みに入った6月中旬の朝、ヴェネツィアの知人から電話があった。「これから海に行こうと用意していた矢先に、外出禁止令が出たの」幼稚園と小学生の幼子二人の母親は、怒っている。海へ行くために早起……

 

イタリアン・エクスプレス

怠けて美味しい

内田洋子

うだっている。外出する時間を選んで出かけないと、足元からチリチリと火が点きそうな暑さだ。ミラノは、北側にアルプス山脈、南側にアペニン山脈に挟まれた盆地の底にある。海はない。おかげで冬はひどく冷え込……

 

ソマリ人のきもち

ランボー 怒りのソマリランド篇

高野秀行

これまで鎌倉時代のマルコ・ポーロ、室町時代のイブン・バットゥータの見聞きしたソマリ世界を紹介してきたが、今度はずっと時代が下って明治時代にソマリ世界を旅した有名人にご登場願おう。その人の名はアルチ……

 

随筆 小林秀雄

十九 直観について

池田雅延

人生いかに生きるべきかをとことん考え、よりよく生きるために、小林秀雄先生が日頃から大事にしていたこととして、「微妙ということ」「原始ということ」に折々ふれてきたが、もうひとつの大事は「直観というこ……

 

『人間をお休みしてヤギになってみた結果』試し読み

01 はじめに

トーマス・トウェイツ,村井理子

「村井さんちの生活」が大人気の村井理子さん、このたび新しい翻訳が新潮文庫から発売されることになりました。タイトルはずばり『人間をお休みしてヤギになってみた結果』! 著者のトーマス・トウェイツは『ゼ……

 

「Webでも考える人」トークイベント

「能の楽しみ方」後編 ~安田登×内田樹×いとうせいこう

安田登,いとうせいこう,内田樹

『能〜650年続いた仕掛けとは』(新潮新書)が好評の能楽師、安田登さん。主催されている「天籟能の会」の公演のなかで、内田樹さん、いとうせいこうさんと能の楽しみ方をテーマに語り合った。それぞれ能のお……

 

分け入っても分け入っても日本語

「ムショ」

飯間浩明

「ムショに入る」「ムショ暮らし」「ムショ帰り」などと使う「ムショ」。一般に、「刑務所」の略だと考えている人が多いはずです。意味は「刑務所」でいいのですが、語源については、国語辞典の見解は分かれてい……