『赤毛のアン』などの翻訳で知られる村岡花子さんをモデルにした、NHK朝の連続テレビ小説「花子とアン」が好調です。

初回放送の冒頭では、翻訳中の『赤毛のアン』を抱えながら戦火の中を逃げ惑う花子の姿が衝撃的でした。この史実に基づいたシーンが象徴するように、村岡さんは文字通り命を懸けて、日本の子どもたちに物語を届けようと腐心した人です。その活躍は、翻訳家としてだけでなく、児童文学者・編集者・教育者・女性運動家・ラジオパーソナリティーなど、幅広いジャンルにわたりました。

いま改めて花子さんの残した大きな足跡をたどってみようと、村岡美枝さん(翻訳家)・恵理さん(エッセイスト)姉妹にお話を伺いました。お二人は花子さんのお孫さんにあたります。インタビューは、当時のまま保存されている花子さんの書斎で行われました。

美枝さんは、女性運動家として女性の権利獲得のために奔走した花子さんについて〈祖母は私たちがこうやって今安心して子供と一緒に家庭の生活を築いていける土壌を作ってくれた〉と話してくださいました。

また、祖母の足跡をたどり、連続テレビ小説の原案となった『アンのゆりかご』を書いた恵理さんは、翻訳家・花子さんが作品を通して伝えたかったのは〈当たり前の日常の尊さ〉であり、東日本大震災直後の不安定な気分のときに、『赤毛のアン』を読みたくなったと語ってくださいました。

優しいおばあちゃんとして、仕事人として、そして同じひとりの女性として、お二人の目に花子さんはどう映っているのでしょうか。インタビュー「村岡花子――少女たちに寄り添い続けた人」をお楽しみに。