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初登場1位! ひとりでの入院は心細いもの。でも医療スタッフをはじめ、他の患者さんや清掃のおじいさん、さまざまなスタンスでの交流がそこにはありました。
2週連続ランクイン! 新生「よりみちパン!セ」第1弾として刊行された岸さんの『はじめての沖縄』校正作業中の日々がちょうど書かれています。
増え続ける観光客が問題化しているヴェネツィア。裏を返せば、商機到来でもあります。かの地で商売をするときのコツは「あえてジョーカーを引く」?
編集長 今週のメルマガ
 
5月7日(月)
にがにが日記」の中で、何度か触れられていた岸政彦さんの『はじめての沖縄』が刊行されたのでさっそく読む。

社会学者として沖縄をテーマにし、沖縄の人びとの話を聞き取りしてきた著者の25年の体験が投影されている切実な本。

「このタイトルから連想されるのはおそらく、はじめて沖縄に行くひとに知っておいてほしいような、沖縄についての基本的な事実やデータ、歴史や文化を並べた解説本だろう。しかし、この本を読んでも、沖縄についてたくさんの事実を勉強できるわけでもないし、それに詳しくなるわけでもない。これは沖縄についての解説本ではない。……ここではただ、はじめて沖縄に出会ったときにさかのぼって、沖縄について、個人的な体験から個人的に考えたことを書いてみたいのである。」

どこにたって何を書くか、本土と沖縄の間にどんな境界線があるのか、岸さんはある選択と覚悟を持ってこの本を書いている。これを読む読者もどこにたって読むか、試される気持ちになる。

5月8日(火)
昨年7月に読んでメールマガジンにもとりあげた『法のデザイン——創造性とイノベーションは法によって加速する』の水野祐氏にお目にかかった。「新潮」のTさんがエッセイをお願いするとのことで、連れて行ってもらった。

水野氏は、2011年に、アーティスト集団Chim↑Pomが、渋谷駅構内の岡本太郎の壁画《明日の神話》に、東日本大震災で被災した福島の原発を想起させる絵画を付け加え、刑事事件として立件された際に、検察庁に提出した意見書のなかで、アーティスト側にたち、芸術行為の社会における有用性について論じた弁護士。アフターインターネット時代の新しい法の設計を考える人で、「情熱大陸」にも取り上げられた。

法律やインターネットだけでなく、芸術や音楽や文学やビットコイン、と視野がすごく広い人。休日にはいくつもの芝居やアート展をはしごするそうだ。 Tさんに教えられたインスタグラムも面白くて早速フォローした。ドミニク・チェンさんとおつきあいがあるそうで、「Webでも考える人」をすでに読んでもらっていて嬉しかった。

5月9日(水)
Webでも考える人」の歓迎会を中華料理店で。

三くんは写真週刊誌時代から、一くんは彼が出版部にいたころから、進行のSさんは入社すぐ営業部に彼女がいたころから、ウェブデザイナーのSさんは昨年からのつきあい。私はみんなを知っているが、それぞれはお互いをおぼろげにしか知らない。そういう人々が集まって、特に私が編集部にいないときに盛り上がってたなんて話を後から聞くと妙な嬉しさが自分の中にこみあげてくる。

それにしても、進行のSさんから、「松村さんは三くんと一くんが異動してきてから、本当にうれしそうだ」と言われるのだが、それにはなんて返すのが正解なんだろうか、「そんなことないよー」と否定するのも変だしなあ。

5月10日(木)
当サイトで「御つくりおき」を連載している入江敦彦さんがロンドンから一時帰国中で来社、進行Sさん、デザイナーSさんとみんなではじめて挨拶した。とにかくみんなこの連載には影響を受けている。

第8回に登場した「長文屋」の六味はみんながはまり、先日も京都に出張の予定があった一くんに買ってきてもらった。デザイナーSさんは第2回のSOU・SOUの浴衣にずっと注目している。進行のSさんは第10回に登場した癖のある京都のいり番茶を自宅で飲んでいるらしい。

入江さんの話は、めちゃくちゃ面白かった。この連載の舞台裏をいろいろと聞いた。京都の面白い人々のつながりが目にうかぶようだ。おそらくそれが本当の京都だ。

5月11日(金)
新潮」の校閲をしてくれている優秀で信頼のおける若手・渋谷遼典くんに2月から薦められていた上田慎一郎監督の映画『カメラを止めるな!』をやっと見られた。以下、2月12日の彼のツイート。
 

上田慎一郎監督《カメラを止めるな!》は、何を言ってもネタバレになりそうな傑作。メタ的な仕掛けとドラマが噛み合った脚本がとにかくいいんだけど、ワークショップからの作品だけあって人物の個性が活きており、さらに現場で起きたいくつかの偶然が巡り合って、ちょっと奇跡的な仕上がりに。(@RyosukeShibuya - 2018年2月12日)


正直、ポスターを見てもなかなか食指が動かなかったのだが、借りたDVDを見てみたらなるほど、これは薦めたくなるわ、と思う作品。監督も役者もまったく知らずに見たが、だんだんと惹きずりこまれる。メタ的な仕掛けが二重に仕掛けてあり、前半はゾンビ映画を撮っていたら、本物のゾンビに襲われるという話をワンカット37分で撮った映画『ワンカット・オブ・ザ・デッド』。後半は、トラブルに翻弄されるその映画の舞台裏。

前半で変だった部分に、全部理由があったことがわかる。凝ってるな。6月23日(土)新宿k's cinema、池袋シネマ・ロサにて2館で公開開始だとのこと(後から聞いたのですが、8日のTBSラジオ「たまむすび」で町山智浩さんがとりあげたのですね)。
 
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