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古川日出男氏といとうせいこう氏の対談「ニップノップの初期衝動」を配信しました。

古川氏の新刊『ミライミライ』の刊行記念で2018年4月12日、神楽坂la kaguにておこなわれたお二人の初めての対談ですが、ロックやヒップポップなど音楽への関心、小説で偽史を作りあげたいという欲望、サンプリングという手法への興味、など共通点の多い二人の言葉の応酬は大いに盛り上がったそうです。私も現場には行けず、このまとめを読んで後悔しました。行きたかった! かなり濃厚な対談全6回を一挙配信します。

6月4日(月)
ものすごいドキュメンタリー映画を電車内で見てしまった。

Amazonプライム配信で、アップリンク渋谷などで上映中の「ラッカは静かに虐殺されている」。「イスラム国」(IS)支配下のシリア北部の都市ラッカの状況を伝える市民記者グループを追ったドキュメンタリー映画だ。彼らがスマホを武器になんとかIS支配下の真実を投稿しようとすればするほど、ISはスパイ探しに必死になり、彼らの命を狙おうとする。本人がつかまらずとも家族を代わりに殺してしまう。

淡々としているが、かなりヘビーな状況を映した映像。何人もの市民記者が公衆の面前で殺され、路上でさらし者にされる。こういう恐ろしいものを日常そのものの会社の行き帰りの電車内で見て、罪悪感のような焦燥感のようなどんよりした感情におそわれた。

ラッカは昨年の秋にシリア民主軍に奪還されたが、2014年から3年間はこういう状況だったのだ。海外に脱出した人々はラッカに帰ったのだろうか。家族が殺された故郷に戻ろうと思うものだろうか。

6月6日(水)
先週に引き続き関西出張。今週は、「Webでも考える人」編集部の案件が二つあって、担当のSさんが一緒だ。

昼に滋賀県の大津で、「村井さんちの生活」の村井理子さんとランチをとる。ちょうど、連載で心臓の手術を受けているあたりを読んでいるので、すごく心配していたが、お会いしたら意外と元気で安心した。顔色がすごくよくなって、スリムになられた。

実は初めて行ったのですが、大津って京都からJRでたった二駅なんですね。村井さんと琵琶湖のほとりを散歩して、平安京のすぐ近くにこんなバカでかい湖があることの不思議さを実感する。滋賀県の地図って、見れば見るほど面白い形である。

夜は、出版部ナンバーワンのファッショニスタな編集者と合流して、若い冒険家にお目にかかる。人生を企画する名人のような生き方をしている人。この人と仕事してみたいと思わされる人だった。

6月7日(木)
社内で会議があるので、早々に東京に戻る。

新大阪駅は、新幹線の構内に「のれんめぐり」というフードコートがあるのがいい。各駅のフードコートの中でも最高峰だと思う。

道頓堀のうどん今井、串かつだるま、ねぎ焼きのやまもと、たこ焼きの道頓堀くくる、などの味が手軽に味わえる。「今井」のだしをここで気軽に味わえるのはかなり貴重なことらしい。個人的には、東京では銀座シックスにしか入ってない「だるま」のきめ細かい串かつをここで食べるのが好きだ(今週は、琵琶湖とか新大阪駅とか、関西の方には当たり前のことばかりかもしれませんね。ごめんなさい)。

6月8日(金)
楽しみにしていたコラムニスト、ジェーン・スーさんの 『生きるとか死ぬとか父親とか』を読む。「」で連載していた父親をめぐる長篇エッセイ。

ジェーン・スーさんのことは最初は、宇多丸さんのラジオで知った。喋りの説得力に惹かれ、次に 『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』を読んで、経験に裏打ちされた男女の機微への敏感さに驚き、TBSラジオ「ジェーン・スー 相談は踊る」での人生相談の受け答えが、マスメディア的な距離感ではなくかなり真摯なことにびっくりした。現在の昼の帯番組「ジェーン・スー 生活は踊る」も楽しく聞いている。

そんなジェーン・スーさんの新刊は、母親が20年前に亡くなってから、いろいろと葛藤があった父親を、1人の人間として距離をもって描こうとするもの。借金や女遊びをしても、底抜けに明るいスーさんの父親の姿が浮かんでくる。ここに書かれている姿はとても魅力的だが、それだけに、娘にとってはきついだろうなとも思う。

そして何よりも、読んでいると、自分も父親や母親を意外と知らないことに気づかされる。家族という関係って本当に不思議なものだという感慨が、じんわりと胃のあたりにくる。
 
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