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夏休み子ども科学電話相談でおなじみのお二人、チケットが即完売となった対談を、前後編に分けて掲載しました。圧倒的人気で第1位です。
村井さんの知性と優しさとユーモアがにじむ、入院生活を綴ったシリーズの完結編、引き続きたいへんよく読まれています。
『娯楽番組を創った男』や『大正大震災』で話題になった気鋭の政治学者による新連載。「文科省−東大」中心のアカデミズムの在り方に一石を投じる意欲作です。
編集長 今週のメルマガ
 
川上和人氏と小林快次氏の対談「鳥類学者 無謀にも恐竜学者と語り合う」、8月1日に神楽坂ラカグで行われた対談を掲載しました。川上さんは、当サイトでも昨年、高柳明音さん(SKE48)との対談「鳥の羽毛にも「神セブン」が!?」を掲載しました。『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』が昨年スマッシュヒットした気鋭の鳥類学者です。

今回は『鳥類学者 無謀にも恐竜を語る』の新潮文庫化を記念して、その解説を書いていただいた、恐竜学者の小林快次氏との公開対談が実現しました。お二人は、NHKラジオの「夏休み子ども科学電話相談」で共演していて、子どものみならず、女性ファンもとても多いそうです。このイベントも、チケットが即完売でした。

などと、メールマガジンで紹介するまでもなく、この対談、先週木曜日に掲載して以来、現在、アクセスが殺到してます。編集部一同、Twitterでの拡散のスピードにも驚かされてます。最新の生物学の知見が、ユーモアあふれる対話であきらかにされる魅力的な対話の一部始終を、ぜひお楽しみください。

8月20日(月)
吉川浩満さんの新刊『人間の解剖はサルの解剖のための鍵である』を読む。少し涼しくなってきた夏の日に読むのに最適な一冊だ。

変わったタイトルはカール・マルクスが『資本論草稿』に書きつけた「人間の解剖は、サルの解剖のための一つの鍵である」という逆説的な一節から借用したものらしいが、人工知能、ゲノム編集、ナッジ、といった、従来の人間観がくつがえされるポストヒューマン的な状況を描く本書と見事に呼応していると思う。

吉川さんは三年前より、人間と人間観の変容について一貫した視座から論ずる『人間本性論』という書物を構想し、その副産物としてこの本を編んだと言う。

エッセイ、インタビュー、討議、書評などがヴァラエティブックのように並んでいるが、ばらばらのものを読んでいるという印象はまるでない。著者の仕事の大きさ、プレゼンテーションの巧みさに圧倒される本だった。吉川さんはコンセプトを組み立てるのが本当に上手だ。読んでいると、未知の荒野が広がっている気持ちになり、わくわくしてくる。

8月21日(火)
軽井沢の宮本輝さんの別荘へ行く。

大河小説『流転の海』の最終巻『野の春』が10月末に刊行され、37年間にわたって書かれた小説がとうとう全9部で完結となる。それを記念して、俳人の堀本裕樹さんに全9部を読みこんだインタビューをしてもらった。堀本さんは宮本輝さんの大ファンで、昨年10月の富山で行われた公開対談の時が初顔合わせ。今回は『流転の海』についてもっと踏み込んだことが聞けるということで、もう一度、第1部から第9部まで読み返し、さらに当時のことを書いた宮本さんのエッセイも読んで当日に臨んでいた。

作品に対する堀本さんの強い愛情と下準備のおかげで、とてもいいインタビューとなった。宮本輝さんもかなり踏み込んで、この小説について、また自分の小説全体について話してくれた。

終わってほっとして、堀本さんと蕎麦屋で乾杯する。

この対談、9月末発行の「波」10月号に通常バージョンを収録し、さらに11月には完全版・長文バージョンを当サイトに掲載する予定。『野の春』を読み終わった読者にも読んでもらいたい。

8月23日(木)
第17回小林秀雄賞選考会の日(発表は翌日)。先週から今週月曜日の涼しさが嘘のように、蒸し暑い。

東京駅に加藤典洋さんをお迎えに行き、都内のホテルへ。今回は橋本治さんが欠席なので、養老孟司さん、関川夏央さん、堀江敏幸さん、の4名に選考していただく。

第17回小林秀雄賞は南直哉『超越と実存 「無常」をめぐる仏教史』、ドキュメント賞は古川勝久『北朝鮮 核の資金源:「国連捜査」秘録』。小林賞については当サイトのこちらでも発表してます。

選評は、今年は「新潮」11月号(10月6日発売)に掲載されます。

8月24日(金)
朝、起きると養老孟司さんからもう小林賞の選評が届いていて、びっくりする。昨年も翌朝に届いた。すごいなあ。

昨日、選考会後の懇親会で話を聞いて、養老さんがあまりにも様々な分野の若い書き手に精通しているのに、改めて驚かされた。とにかく最近の本を読んでいる。社内選考委員が読めていないものも読んでいる。きっと時間の使い方がまったく違うのだろうな、と思う。

夕方、第159回芥川・直木賞の授賞式へ。『送り火』で芥川賞授賞の高橋弘希さんと、『ファーストラヴ』で直木賞授賞の島本理生さんにお祝いを言いに行く。
 
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