雨季のカンボジア滞在中、一日一度はスコールに見舞われる。止むまで木陰で、雨宿り。


 まずは台風21号、そして北海道での地震の被害に遭われた方々に、心よりお見舞い申し上げます。関西での台風通過が日中だったこともあり、次々とネット上で拡散されていく動画はどれも、目を疑うようなものばかりだった。浮き上がり、道路を引きずられるように飛ばされていく車、崩れ、舞っていく家々の屋根……。同時にSNSをたどっていくと、違った意味で気がかりな書き込みも見受けられた。「当店は台風でも休まず営業しております」「この雨の中で出勤中」、と暴風雨の中でも働く人々の存在が窺えた。
 「台風なのに頼もしい」と思えるだろうか。むしろ安全管理や従業員さんを守る体制は大丈夫?と心配になる。「とにかく出勤」という会社も同じだ。
 「自分だけ休むのも……」と躊躇してしまうのかもしれない。あるいは「行かないといけない」というような“不健全”な力関係があるのかもしれない。しかしどれも、人命を上回る“大義”ではないはずだ。もう一つ気になったのが、「〇〇ピザ配達頼んだら届けてくれた」といった、他者を確実に巻き込んでいるであろう書き込みだった。この豪雨の中、ピザの宅配を頼む側は、「配達の方がもし事故に遭ったら?」とどこまで想像したのだろうか?「うちに食料がなかった」ということなのかもしれない。けれども台風の場合は、事前に警戒が幾度も呼びかけられている。「お店がやってなくて困る」とならないよう、各家庭での備蓄が欠かせないはずだ。
 こうしたサービスを提供する側も、それを受ける側も、「安全を第一にお休み」が当たり前となっていくことで、救える命があるのではないだろうか。

雨上がり、朝焼けの湖へ。