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「新潮45」問題をめぐって「新潮」に急遽ご寄稿いただいた記事を、当サイトに転載いたしました。掲載から時間が経ちましたが、引き続きよく読まれています。
「仏教伝道文化賞 沼田奨励賞」の受賞を記念して行われたインタビュー。小学4年生の時に仏像の魅力に開眼し、仏像ブームを牽引してきたみうらさんに、仏像や仏教の魅力について改めて語っていただきました。
《語源を探究する苦労について語るとき、「バリカン」についての話は外せません》。英語でもドイツ語でもフランス語でもないそうです。では、どこから来たことばなのでしょうか?
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世界的に大ヒットしたインド映画「バーフバリ」はご覧になりましたか? あの映画にあるように、インド神話はまだ知られぬ魅力に満ちています。

日本に数人しかいない神話学者・沖田瑞穂さんの新連載「インドの神話世界」が始まりました。古代の神話から、「聖杯戦争」の筋書きを持つ現代のRPGゲームまで、沖田さんが人間の求め続けてきた物語の解釈に挑みます。

11月5日(月)
都内のホテルにて「宮本輝『流転の海』全九巻完結を祝う会」。受付の後ろで会計をしていた。ネットで名前のみ知っていた宮本輝さんの熱心なファン(テルニスト)の方々にお目にかかったり、この小説に関わった新潮社OBの方々に久々に会ってあいさつしたり。テルニストの方々から輝さんに、流転の海のラストシーンをイメージしたかわいいジオラマがプレゼントされた。

この大河小説に18年間かかわれたことは編集者として本当に運がよかったと思う。

パーティの最中に、担当した橋本治『草薙の剣』が野間文芸賞を授賞したとの報を受ける。体調を崩して入院なさったりもしていた橋本さんが大きな賞を受けたことに喜びを感じる。賞というものは人を励ますものだとつくづく思う。

まったくの偶然で私の手柄ではないが、2016年の堀江敏幸『その姿の消し方』、2017年の高村薫『土の記』に続いて、担当した小説が3年つづけて野間文芸賞を受賞した。こういうことはもうないだろう。小説の神様から祝福されているような気分の日。

11月7日(水)
アメリカ中間選挙のタイミングで、大学生だった90年代から影響を受けていた社会学者・吉見俊哉さんの『トランプのアメリカに住む』を読んだ。

吉見さんは、ハーバード大学客員教授として1年間,ライシャワー日本研究所に滞在したそうだ。今年になって雑誌「世界」で、そのアメリカで体験したこと、観察したことをリアルタイムに追ったものが、本の中心になっている。

1993年から94年にかけてはメキシコに住んだ経験があり(本書の「終章」となっている)、アメリカ滞在が終った2018年6月にはキューバに行っている。アメリカを内側と外側から見ている感じが本に深みを与えている。

中間選挙の今日だからこそ、面白く、また恐ろしく読める。単なるトランプ批判だけでなく、日米(東京大学とハーバード大学)の大学教育の差の話などもなかなか面白い。

11月8日(木)
いつものようにTBSラジオ「アフター6ジャンクション」を聴いていたら、今日のゲストが海外文学・映画ライターの伊藤聡さんで、海外文学のお薦め本を2冊紹介していた。共に新潮クレスト・ブックスで、トム・ハンクスの『変わったタイプ』(既読)と、アリ・スミスの『両方になる』(未読)。

紹介してもらえてありがたいなあ、なんて思いながら聞いていたら、途中でびっくり。『両方になる』が15世紀イタリアに生きた画家の話と、現代の英国に暮らす少女の話の二つの物語が響き合うような形で構成されていることはどこかで読んだが、この本、造本が凝っていて、イタリア画家のパートも英国少女のパートもそれぞれ「第一部」と銘打たれていて、半分読み終えると途中でまたページ番号が一桁に戻ってしまう。それだけでもややこしいのに、世の中に、「イタリア画家」の方が先になっている本と、「英国少女」の方が先になっている本の二種類が存在しているらしい。同じ表紙なのに、順番が違う! こんな奇書がうちから今年出ていたとは。

そして、なんでそんなにびっくりしたかといえば、この本の担当は当サイト編集部の「一くん」なのである。毎日のように話をしているのに、そんな話、聞いたことがなかったような?

「見た目は同じで中身が違う2バージョンを作るということで、企画を通す時にも各方面から疑問が噴出、原価計算をしたら通常より1000円も高い価格になると言われて青ざめましたが、製作部長が親身に相談に乗ってくれてなんとか刊行できました。体裁もすごいですが、物語としてもたいへんな傑作です。」

これはさっそく読んでみなければ。
 
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