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双子の息子さんがもうすぐ小学校を卒業することに対する、喜びと寂しさの入り混じった複雑な感情。お母さんたちを中心に共感の声が集まりました。
インド映画『バーフバリ 』やスマホのロールプレイングゲーム「FGO」も手がかりに、神話について、神話学についてわかりやすく楽しく語る期待の新連載です。
「新潮45」問題をめぐって「新潮」に急遽ご寄稿いただいた記事を、当サイトに転載しました。掲載から時間が経ちましたが、引き続きよく読まれています。
編集長 今週のメルマガ
 
自らの父をモデルにした松坂熊吾とその家族の波瀾万丈の人生を、戦後の時代を背景に描く宮本輝さんの自伝的大河小説「流転の海」。

このメールマガジンでは何度か書いてますが、執筆開始から37年、第九部『野の春』の刊行で、ついに完結を迎えました。なんと7000枚の大作です。37年間を振り返っての感慨、そして作品に込められた想いを、俳人の堀本裕樹さんが聞いたインタビューが「波」2018年10月号に掲載されましたが、「波」というPR雑誌の性格上、かなりの話題がカットされています。

『野の春』を読んだ後、そして「流転の海」シリーズ全9巻を読んだ後にこそ読んでほしい部分を活かした、永久保存版と言うべきインタビュー「独占完全版 『流転の海』完結記念・宮本輝12000字インタビュー」(聞き手・堀本裕樹)を掲載しました。いわば、ディレクターズカット版です。

長年宮本作品を愛読してきた堀本裕樹さんにしかできない渾身のインタビューを是非お読みください。

11月19日(月)
ツイッターで「東京を大阪で例えてみたマップ」というのを発見。

地図自体は一年前に作られたものらしい。まったく知らない方が作ったものだが、面白い。

大阪の京橋って不思議な街だと思っていたが、池袋のような感覚なのか、とか、大阪の日本橋は東京の日本橋とはまったく別物なのか、とかじっくり見てると見飽きない。

ところで、昔、関西の小説家と話していた時に「十三」という街の話になって、「十三って東京でいうとどのあたりの感じの歓楽街なんですかね?」と聞いたら、すかさず「よく知らんけど、五反田?」と返ってきた。的確な比喩なのかどうかはよくわからなかったけど、なんとなく納得して、そのあと、ほかの人たちとの会話に十三が出るたびに得意げに「十三って五反田と似てますよね」なんて喋っていた。(異論がある方、ごめんなさい)

ところが、この前、くだんの小説家に確かめたら、まったくそんなこと話した覚えがないという。「だって五反田なんか知らんし、例えようがないよ」。ええっ、じゃあ、「十三=五反田」説を思いついたのは誰なのか?

11月20日(火)
伊坂幸太郎さんの『フーガはユーガ』を読む。

伊坂さんはほぼ同世代なのだが、『ホワイトラビット』にひきつづき、すごくみずみずしい小説で驚く。

不運な状況に置かれ不思議な能力を持った双子の話で、『重力ピエロ』とともに、アゴタ・クリストフの『悪童日記』も思い出した。語りのタッチが抑制されているので、より切なさがこみあげてくる。

まだ書き出して間もない小説家のように、シンプルだけど読んだことのないようなアイデアがあり、読み始めると入りやすくて敷居が高くない。圧倒的な想像力とバランス感覚で新しい世界が作られる。

伊坂さん、昨年ぐらいから、第三ぐらいの創作の絶頂期を迎えているのではないか。ずっと同じペースで、以前の作品の構造の反復にならない小説を書き続けているのは、恐ろしい腕だと思う。

11月22日(木)
かつて18年間「新潮」編集部に在籍していた名物編集者・風元正さんが、2003年以来15年ぶりに戻ってきた。私より10歳くらい上の、90年代の純文学の世界を牽引していた編集者である。

久しぶりにいろいろ話していて、風元さんがテレビ時評をウェブマガジンに連載していることを知る。「なんていう名前で書いているんですか」「風元正だよ。ヤフーとかグーグルで俺の名前を検索したら、一番上に出てくるよ」「えっ?」

知ってる人が本名で書いていても、意外と気づかないものだな。映画の爆音上映で有名な樋口泰人さんの主宰する「boidマガジン」で3年ほど前から「Television Freak」というテレビ時評を毎月15枚ぐらい書いているのだと言う。

吉本隆明の流儀に従い、家ではTVつけっぱなし生活を30年間続けている、とか。今月の更新で取り上げているのは、現在放送中の連続ドラマから、『獣になれない私たち』(日本テレビ系 水曜ドラマ)、『僕らは奇跡でできている』(カンテレ・フジテレビ系 火曜ドラマ)、『リーガルV〜元弁護士・小鳥遊翔子〜』(テレビ朝日系 木曜ドラマ)の3作品。斬新な切り口で一気に読まされた。

『獣になれない私たち』のクラフトビールバー「5tap」のシーンは明らかに小津安二郎を意識していて、だから、深海晶(新垣結衣)の会社の社長は、原節子のファンという設定なのだ、という話を聞いてうんうんうなずく。
 
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