「仏教伝道文化賞 沼田奨励賞」受賞記念インタビュー

第2回 無理やり好きになってやる

みうらじゅん

――還暦を迎えてから、仏像や仏教に対する見方が変化してきましたか?うーん、どうでしょう。「小学4年生で仏像が好き」というのが、面白いとこだったんですが、「60歳で仏像が好き」では年相応ですしね。……

 

安田菜津紀の写真日記

「死にたい」は自己責任なのか

安田菜津紀

ネット上で「過労自殺は自己責任」という言葉が物議をかもしている。心がずきずきと痛んでいる人も少なくないはずだ。私は大学生時代、あしなが育英会という団体でボランティアをしていたことがあった。自殺で親を……

 

「能を知りたい!」シリーズ

「能の楽しみ方」前編 ~安田登×内田樹×いとうせいこう

安田登,いとうせいこう,内田樹

『能〜650年続いた仕掛けとは』(新潮新書)が好評の能楽師、安田登さん。先日は独立研究者の森田真生さんとのお話(『人間を変えるメディア、能』)を紹介した。今回は、主催されている「天籟能の会」の公演の……

 

安田菜津紀の写真日記

LGBTをタブー視する国から日本を見て

安田菜津紀

イラク北部の街で取材中のこと。縁あってゲイである男性に話を伺うことになった。イスラム教徒が大半を占めるこの地で、宗教的にも文化的にもLGBTを語ることさえタブーだった。それでもSNSなどを通じて、……

 

安田菜津紀の写真日記

「生産性」と、無知は差別を呼ぶこと。

安田菜津紀

大学に入学して間もない時だった。新入生同士が一人一人自己紹介をし、和気あいあいとした空気の中、一人の男の子がふざけ半分にこう言った。「俺、男が好きやからー!」と。本当は彼自身はゲイではないという。……

 

御つくりおき――京都のひととモノとのつきあいかた――

11 40年来のお付き合い。知恩院前「一澤信三郎帆布」で細々と我儘を形にしてもらう

入江敦彦

改めて指折り数えてみると、なんだか怖くなる。たぶん「一澤帆布」さんは、わたしが一番長くお付き合いさせてもらっている京都のお店です。いまは〝いろいろ〟あった末に「一澤信三郎帆布」さんだけれど、新しい……

 

安田菜津紀の写真日記

チョコレートは誰のために

安田菜津紀

畑の間を潜り抜けるような赤土の道は至るところがへこみ、車は激しく揺れながら奥地へと進んでいく。両側に生い茂る少し背丈の低い木々は、よく見ると黄色いふっくらとした実をつけている。12月、村々はカカオの……

 

未来を思い出すために

Vol.4 身体的な「バグ」

ドミニク・チェン

日本語とフランス語、それぞれの言語で覚える言葉の数だけ、アクセスできる感覚が増えていき、意思の疎通が容易になるというだけではなく、対話する相手から引き出せる知識も増えていく。いま思えば自分の「領土」……

 

安田菜津紀の写真日記

死者に生かされた「今」 父の命日に

安田菜津紀

毎年のように10月の末には、近づく父の命日のことをここに書かせてもらってきた。「節目」だけが大切なのではないと分かりつつも、年に一度は言葉にすることによって、呼吸を落ち着かせるように、自分自身の心の……

 

『<映画の見方>がわかる本 ブレードランナーの未来世紀』文庫化記念対談

いま再びよみがえるカルト作!《前篇》~『ブレードランナー2049』と『ツイン・ピークス The Return』をめぐって~

町山智浩,滝本誠

町山:滝本さんも『ブレードランナー』は相当お好きですが、続編として2017年に公開された『ブレードランナー2049』はいかがでしたか?滝本:壮大な室内劇を見るようで面白かったですよ。ライアン・……

 

高橋源一郎×平田オリザ「文学のことば、演劇のことば」

第1回 演劇で『日本文学盛衰史』?

高橋源一郎,平田オリザ

今日は、僕の小説『日本文学盛衰史』を原作にした青年団の新作公演がもうすぐ始まるということで、平田さんと対談をすることになりました。2年半くらい前に平田さんから「『日本文学盛衰史』を演劇化して……

 

特集 あこがれの老年時代 その4 インタビュー 岡西克明・松子

考える人編集部

京都郊外の里山に暮らす岡西克明さんと松子さんご夫妻。ふたりの食生活を中心に、その暮らしぶりを紹介するブログが2005年5月に始まった「ばーさんがじーさんに作る食卓」です。日に一万二千アクセスという……

 

カラスの悪だくみ

序章:カラスと餌

松原始

小さい時から動物好きで、いつも動物ばかり見ている。中でも私のイチ押しはカラスだ。カラスはずいぶんと嫌われている生き物だが、観察してみれば別に嫌うべき点はない。多少大きいし、なんでも食べるし、態度が……

 

考える四季

『珈琲屋』という生き方

小坂章子

「“伝説”とか“レジェンド”とか言われると、ちょっとねえ……」「大坊珈琲店」店主の大坊勝次さんが、決まりが悪そうに下を向き、自分の手をじっと見ている。ご本人はそう言うが、2013年までの38年間、……

 

イタリアン・エクスプレス

本の行商人の子孫たち

内田洋子

日本が三寒四温で緩み始めた頃、イタリアはしばらく冷凍庫の中にいるような毎日だった。イタリアの北限地帯に向かう予定を変更してミラノにUターンしたのは、高速道路が凍結で閉鎖されるかもしれない、との予報が……

 

考える四季

歴史から教訓を学ぶということ

呉座勇一

人は何のために歴史を学ぶのか。当今は「愛国心を持つためだ!」と語気を強める方が少なからずいらっしゃるようだ。一方で「石田三成様のことを全て知りたい」「古文書を読めるようになりたい」など、趣味として……

 

安田菜津紀の写真日記

性被害の”当事者”は誰か

安田菜津紀

#MeToo というハッシュタグを、Twitterのタイムラインで頻繁に目にするようになった。思えばこの一年国内外問わず、とりわけ性被害や犯罪に対して声があがった年だったのではないだろうか。こうした……

 

最後の読書

10 古典が読めない!

津野海太郎

私がある本をえらぶのか、それともある本が私をえらぶのか。いずれにせよ、近ごろは、じぶんとおなじ年ごろの70代から80代ぐらいの人たちが書いた本を手にとる機会が、めだって増えてきた。いまのいま、……

 

第十六回 小林秀雄賞

『中動態の世界 ――意志と責任の考古学』國分功一郎

考える人編集部

――「中動態」という言葉は、あまりなじみのない言葉です。國分さんご自身は大学生のときに初めて「中動態」という言葉に触れて、そのときに考えていたことと、どこか深いところでつながっていくような気持ちが……

 

2017年10月22日(日)「うさぎ飲み! 特別公開対談」(於A Day In The Life・新宿2丁目)にて

平家は滅亡していない!? 驚きの「女系図」

大塚ひかり,中村うさぎ

胤よりも、腹が大事だった――母親が誰かに注目した「女系図」でたどる日本史は、驚きの発見に満ちていた!大塚ひかり氏の新刊『女系図でみる驚きの日本史』は、著者が作成した女系図や図表50点以上を収録。……