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2019.01.10配信 HTMLメールを表示出来ない方は こちら
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年末年始、一番読まれたのはやはり村井さんの記事でした。2018年を振り返る内容だったこの記事を読みながら、ご自分の1年を振り返られた方も多いのではないでしょうか。
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編集長 今週のメルマガ
 
あけましておめでとうございます。今年最初のメールマガジンでめでたく通算800号になりました。2019年も「Webでも考える人」に、魅力的なコンテンツを多数掲載していきたいと思いますので、どうぞご愛読ください。

正月は、両親の家に顔を出した以外は、『ボヘミアン・ラプソディ』『アリー/スター誕生』と二本の音楽をいかした映画を見たり、なかなか読めなかった漫画を読んだりして過ごしました。久しぶりに充電したと感じるゆったりした長めの正月休みでした。

今週は、ノンフィクション5冊を選んだメールマガジン797号に引き続き、2018年に読んだ本の中で、今までメールマガジンに取り上げられなかったけど印象に残っている本を、フィクションから5冊あげたいと思います。

パオロ・コニェッティ『帰れない山
イタリアの小説。強烈な父のもとで育ったミラノの街生まれの少年と、アルプスの山育ちの少年が出会い、友情を結ぶ。壮大な自然描写の中で、彼らの人生が繊細に描かれる。新しいタイプの小説ではないが、心の深いところが揺さぶられるような気持ちになり、読んでいてすがすがしい。松家仁之さんの推薦文がまたとてもいい。

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1945年7月、ナチス・ドイツが戦争に敗れて米ソ英仏の4ヵ国統治下におかれたベルリン を舞台にしたミステリー小説。主人公はアメリカ軍の兵員食堂で働くドイツ人少女で、日本人の登場人物はいない。2018年は、上田早夕里さんの『破滅の王』や山本周五郎賞を受賞した小川哲さんの『ゲームの王国』を読んで、エンターテインメント小説の新しい骨太な潮流を感じた。こういう小説が今まさに書かれつつあるのかと思うと、勇気づけられる。

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観客(サポーター)から見たプロサッカーの面白さを描くことに徹したスポーツ小説。表紙カバーもかわいらしい感じなので、気楽に書かれた感じのものかと思いきや、細かい部分の設定や書き分けまで気持ちが行き届いていて油断ならない。すらすら読むこともできるが、ゆっくり何度もこの世界に浸りたくなり、実はこれが津村さんの代表作なのかも、とさえ思えてくる。また、人はなぜスポーツを見て応援することにこんなに夢中になるのか、根源的なことを考えてしまう。

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ミランダ・ジュライ『最初の悪い男
短編集『いちばんここに似合う人』でブレイクした、作家/映画監督/パフォーマーとして多彩な面を見せるミランダ・ジュライの初長編。その晴れ舞台となる小説の主人公が、職場の年上男に片思いする43歳の独身女性で、その自宅に上司の20歳の娘が転がり込むことから物語がはじまるのが彼女らしい。名の知れた著者でありながら、作品に威張った感じ、身構える感じが全くない。ダメ人間に感情移入しながら読んでいると、いつの間にか先の展開が想像できない地点に連れていかれる。

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本谷有希子『静かに、ねぇ、静かに
芥川賞受賞作 『異類婚姻譚』 以来、2年ぶりの作品集。 『ぬるい毒』でそれまでの集大成のような境地を見せた本谷さんは、『嵐のピクニック』で軽みを身につけ、そこから今日まで全ての作品がなんとも面白い。いつの間にか、本谷さんにしか掘れない穴を掘る独自の小説家になっている。自意識の問題が、SNSと結びつく。本谷さんの小説を読んで、「ここに自分がいる」と思う読者が増えているのが、2011年以降の日本の風景だ。

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