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“断捨離”や“終活”ブームの中、村井さんが新年に取り組んだのも「私物の整理」。《古いノート類は急いで破いた。こんなものを死後に読まれたら死んでしまう》というフレーズが多くの人に響きました。
最新刊『犬(きみ)がいるから』で愛犬「ハリー」との日々を綴っている村井さん、かつて13年間一緒に暮らした「トビー」との別れの日のことを綴った2016年7月の記事が今また読まれています。
イタリアの高速道路の休憩所は、異次元の気配でいっぱい。休日明けの夜明け前に車を走らせる内田さんの脳裏に、20年以上前の思い出がよみがえります。
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工場』、『』、『』の著作で知られる芥川賞作家・小山田浩子さんの食についての連載エッセイ「小さい午餐」をはじめました。

外で食事をすると団欒に侵入してしまったような気がするという小山田さんが、周りの客の声に耳をすましながら、一人で食事をする場面をユーモラスに描きます。リアルなのに、うっすら不思議な空気の漂う、いわば小山田版「孤独のグルメ」。

一回目は、「居酒屋の日替わり定食」で、鯛の刺身と、牛ばらと厚揚げの炒めを食べます。

1月12日(土)
先週の日帰り出張話の続き。

本当は昨日中に食べるべきだったのだろうが、大阪出張のお土産に買ってきた551蓬莱の肉まん、しゅうまい、エビしゅうまいをお昼に家族で食べた。

551蓬莱、昨年お土産で買ったら家族の反応がよく、それ以来、たまに買って帰ってきている。小ぶりの出来立ての肉まんが食べやすいし、意外と安いし、一旦、関西土産は551蓬莱だと思うと、逆に、買って帰らないと勿体無いような気持ちになってしまう。

しかし、これだけ関西のお土産の定番だとこういうこともあるのだな、と思ったのは、昨日帰り、飛行機に乗って、23C席に座る前に551蓬莱の手提げ袋を荷台に置こうとしたら、なんともう既に全く同じ551蓬莱の紙袋があるではないか!

おそらく既に座っていた23A席かB席の方のものなのだろうが、万一、自分のと間違えられたら、と思うと気が気でない。もし自分の袋を先にB席の人に取られてしまっても、ちょっと中身見せてください、とは言いにくいしなあ。

スーツケースみたいに紙袋に自分の目印を付けようと思い、後から考えたらハンカチを上に載せるぐらいでよかったのだが、瞬時にとった行動が、紙袋の中に脱いだジャケットを入れるというもの。羽田空港に着いて羽織ったら、すごくシュウマイくさいジャケットになってしまった……。

1月16日(水)
Webでも考える人」編集部が社内で4階から3階に引っ越しすることになり、本日、電話工事や荷物運びをしたのだが、芥川賞選考会の日と日程が重なってしまった。自分の担当作家の作品は候補になってないが、縁あって「ジャップ・ン・ロール・ヒーロー」で芥川賞の候補になった鴻池留衣さんの結果を待つ、通称「待ち会」に呼ばれている。

引っ越しは力仕事が多いので、ラフな格好で行きたいが、あまりにラフな格好で「待ち会」に顔を出すと、まるで受賞記者会見にこのあと顔を出そうと思ってない(受賞すると思ってない)感じがしてしまって評判よくない。いろいろ考えて、汚れてもいいシャツに、汚れてもいいジャケットで出社。念のためネクタイもバッグに入れていく。

先ほどまで「考える人」の古い荷物を倉庫に運んでいたのに、場面変われば緊張感あふれるそわそわした待ち会の現場。鴻池さんはなぜか女装姿で登場。これぞ「Webでも考える人」と「新潮」の兼務のたまものだと実感した長い一日だった。

結果、鴻池さんは残念ながら落選して、「新潮」掲載作の町屋良平さんの「1R(ラウンド)1分34秒」と、鴻池さんと同じく「新潮」新人賞出身の上田岳弘さんの「ニムロッド」が受賞。鴻池さんは女装姿で、銀座までお二人におめでとうと言いにいったらしい。

1月17日(木)
評判を聞いていた、恩蔵絢子さんの『脳科学者の母が、認知症になる: 記憶を失うと、その人は“その人"でなくなるのか?』を読む。

タイトル通りの内容。アルツハイマー病になって記憶を失っていく母親の姿を、脳科学者の筆者が冷静に観察する。様々な記憶を失くし、できなくなっていく母を観察しながら、「母に残っているものは何か」を問い続け、「感情こそが知性である」ことを確認する。

ただ、著者が発見したファクトを受け取るだけでなく、読んでいて言語化しにくいなんともいえない感情が湧いてくる不思議な本だった。こういう感覚をエモいというのか。
 
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