日本人は、保守的なのか、革新的なのか。

この問いに対する答えは人それぞれでしょうが、少なくともこの十数年間に日本で持て囃されてきた政治家を振り返ってみれば、小泉純一郎に安倍晋三、鳩山由紀夫や菅直人、あるいは橋下徹など、いずれも「古い体制」に対する破壊衝動を剥き出しにした人たちでした。

左右の違いはあれど、結局は「革新」を旗印にして大衆の支持を集めたことに変わりはありません。

政治家が「現状より良い社会をつくろう」と考えるのは当然ですし、また望ましいことだと思いますが、一方で「オレが古い体制をぶっ壊して、新しい社会を創ってやる」と言わんばかりの〈革命〉志向に、危うさを感じないでもありません。

果たして、社会変革とは一部の指導者層の青写真とリーダーシップの下で、一気に達成されうるものなのでしょうか?

本連載では、日本史上において最も劇的で且つ成功した〈革命〉と見做されている「明治維新」を、同時代を生きた思想家たちがどのような歴史意識で捉えていたのか、多彩なテキストを繙きながら重層的に読み解いていきます。

そこから浮かび上がってくるのは、あの一大社会変革が、志士たちの活躍によって一気に成し遂げられたものではなく、じつは江戸時代の半ばから社会の水面下でゆっくりと時間をかけて進行していたという意外な事実です。

本連載によって、あなたの〈革命〉に対する認識は、一変するはずです。ぜひご一読ください。