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村井家の息子さんたちの小学校卒業・中学校入学、そして知人のお子さんの受験と合格発表。子どもたちの成長を見守る春の感慨を綴ったエッセイが先週に引き続き第1位でした。
《誰かを裁きたくて仕方がない人々》という一節にはっとさせられますが、しかしその前に今回もまずは冒頭で笑わせます…。
露店に並ぶ春野菜。海風に翻るシーツ。亡き親が持たせてくれた本の匂い…。たくさんのイタリア人たちの、それぞれの過去の重みと明日への思い。イタリア発の無数の物語を運んでくれた連載、今回が最終回です!
編集長 今週のメルマガ
 
おかげさまで、この4月でサイト開設から丸3年が経ち、4年目に突入です。私も編集長になって3年目になります。

いつもこのメールマガジン、そして当サイトの記事をお読みいただきありがとうございます。読まれることこそが価値なので、いつも感謝しています。

昨年、新潮クレスト・ブックスより刊行された『帰れない山』の著者、パオロ・コニェッティさんが来日しました。イタリア文学の最高峰「ストレーガ賞」を受賞し、世界39言語に翻訳、国際的ベストセラーとなったこの小説の素晴らしさについてはメールマガジン800号でも書きましたが、来日の際に、「考える人」の初代編集長にして小説家の松家仁之さんとのトークイベントがありました。

大自然と都市生活を、眠っていた五感がひらかれていくようなタッチで描くコニェッティさんの小説。松家さんが言葉を引き出し、たっぷり語ってくださっています。ぜひお読みください。

3月25日(月)
新聞などで報道の通り、「新潮」で毎年発表している川端康成文学賞の今年の選考が休止となった。

川端康成文学賞は、優れた短篇小説に贈られる日本唯一の賞である。川端が死去した昭和47年にノーベル文学賞の賞金を基金として創設したもので、新潮社、というか「新潮」編集部がお手伝いしながら、これまで44回にわたり選考を行ってきた。

川端香男里理事長が体調不良により審査委員長の責務を果たせなくなったことと、費用がかさみ運営基金が危うい状況になっていることによって、今年の選考は中止となったが、川端康成記念会も新潮社も、なんとかスポンサーを見つけるなどして、再開したいと思っている。

昔、ある新聞記者に言われたのだが、小説家にとって、川端賞という短篇の賞をとるというのは、歌手でいえば、レコード大賞の(レコード大賞ではなく)最優秀歌唱賞をとるような栄誉があるのではないか。「最優秀歌唱賞」は、「対象年度内の作品を最も的確に表現し、さらに高めた『歌手』に贈る」とのこと。「的確に表現し、それを高めた」という部分にほかの賞との差異を感じて、なるほど、と思った。

ここ3年の受賞作は、山田詠美「生鮮てるてる坊主」、円城塔「文字渦」、保坂和志「こことよそ」。うーん、この賞を失くすのはもったいない。なんとか続けていきたい。

3月27日(水)
佐々大河さんの漫画『ふしぎな国のバード』にはまっている。現在5巻まで。なんと題材が『日本奥地紀行』で有名な、大英帝国の旅行家イザベラ・バードである。

彼女の1878年(明治11年)の日本発見の旅が日本の漫画家によって書かれるという不思議。日本語を理解できないバードの視点で描かれているので、日本語による会話は、ぼかされて表記される。

通訳・伊藤鶴吉もきちんと出てくるが、妙にハンサム。また、バードが日本を訪れたのは史実としては46歳のときだったらしいが、この漫画では若い女性として描かれている。そこらへんはいかにも漫画っぽい脚色だが、それでも面白いのは、こういう旅の追体験に漫画というメディアが向いているからに違いない。漫画の素材がますます広がりを見せているようで嬉しくなる。

3月30日(土)
車で、埼玉県川越のラーメン屋「寿製麺よしかわ」へ。

開店直後に行ったが、すでに行列で並ぶ。自家製麺と魚介系の扱いのうまいラーメン店。煮干そば白醤油が680円。サイドメニューのマグロ、鰤、ヤリイカの載った海鮮丼が430円。とにかく丁寧に出汁のとられた煮干しのスープがおいしい。

年齢のせいか(現在48歳)、数年前から煮干しスープのラーメンにはまっている。最初にはまったのはいわゆる永福町大勝軒系のラーメン。何軒かのれん分けがある。

大勝軒のスープは、煮干しを元にしているのだが、よく出汁をとる際に使われる背黒イワシ(片口イワシ)ではなく、真イワシの煮干しを使っている。この真イワシのスープがえぐみが少なく、さっぱりしていてとてもおいしい。

煮干しのスープが澄んでいておいしい店って、都内でもいざ探すと意外と少ない。お土産用のラーメンセットを買うと、ラーメンを食べたあと、次の食事で残ったスープにご飯を入れて雑炊にしたくなる。というか、いつの間にか雑炊にもしてしまう。
 
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