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ルワンダの少年と村井さんとの間で交わされる手紙と写真。遠い国に自分のことを気にかけてくれる人がいるということは、お互いにとって大きな力になっているようです。前回に引き続きアクセス首位でした。
企業トップの逮捕・保釈のニュースが続く中で注目された言葉ですが、これが「刑務所」の略かどうかについては、意外にも辞書によって見解が分かれるのだそうです。
2007年に「新潮」に掲載された対談を再録しました。『ひらがな日本美術史』全7巻の完結を記念して語り合っていただいたもので、このお二人の対談で活字化されているのはこれのみだそうです。
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高村薫さんと南直哉さんの二度の対談をまとめた、『生死(しょうじ)の覚悟』が5月16日に新潮新書の新刊として発売になります。

この二人の組みあわせは、2011年4月刊行の季刊誌『考える人』の特集「考える仏教『仏壇』を遠く離れて」で対談をしたのが最初です。東日本大震災の直前2011年1月におこなわれた対話でした。

昨年秋、南直哉さんが『超越と実存』(第17回小林秀雄賞)を書いたのを機に、南さんが住職をつとめる福井県の霊泉寺まで高村薫さんが出向き、7年ぶりの対面を果たしました。その2つの対談を再構成したのが本書なのですが、その2回目の対談の冒頭部分を「試し読み」として掲載しました。

5月7日(火)
ゴールデンウイークの10連休明け。入社して以来、26年間、こんなに会社に足を踏み入れてないのははじめての気がする。

久々に席につくと、いかに日々の労働の多くの部分が、ルーティーンというか、ある種のリズムで無意識にされているかがわかる。伝票をどう書くか一瞬わからなくなったり、今まで当たり前にしていたメールや電話をするのを忘れていたり。

ニュースを見ていたら、この連休中に会社を辞めることを決意して、弁護士に退職代行を頼む人が多かったらしく、その代表的な法律事務所として紹介されていたのがなんと自宅の近所だった。

ちょっと調べてみたら、弁護士に連絡してから最短30分で退職の連絡代行、24時間対応、さらにLINEで弁護士に相談するのも可という気軽さ。これは、借金の過払い金の相談につづき、今後、大いにはやりそうな案件だなあ。

気まずさをお金で誰かに代わってもらうというのは近年の流れだけど、見てみると、料金が「正社員・契約社員料金 54,000円」「パート・アルバイト料金32,400円」。弁護士に頼むんだから、これくらいは仕方ない気はするが、辞められない状況で会社を辞める人にとって、安いのかどうなのか? 「リピーター半額」という割引き制度があるらしくてちょっと笑ってしまった(2回目からはだいぶお得?)。

5月10日(金)
当サイトで「にがにが日記」を連載中の岸政彦さんが上京されたので、打ち合わせをする。岸さんとお目にかかるのは2回目だが、2年ぶりなので嬉しさとともに多少の緊張。誰をも緊張させない岸さんのリラックスした姿勢と話術に、逆にすごみを感じてしまう。

連載再開第2弾の原稿を連休中にいただいたので、もうすぐ掲載できるはず。というかこのメールマガジンが配信されているころには掲載していますね。

「にがにが日記」は、岸さんの知人によると、小説や学術書と比べても一番素に近く、日記の文章を読んでいると、岸さんの声で再生されるとのこと。そういう連載を掲載出来てうれしい。

ほかに、新潮2018年12月号に掲載された最新小説『図書室』が6月末に単行本になる予定で、その話など。

5月12日(日)
山下泰平さんの『「舞姫」の主人公をバンカラとアフリカ人がボコボコにする最高の小説の世界が明治に存在したので20万字くらいかけて紹介する本』を読んだ。

長々としたタイトルから、サブカルチャーっぽい本を予想していたら、意外とそうでもない。現在では知名度のない、かなりハチャメチャな「明治娯楽物語」を愛好する人の愛情あふれる本だった。明治時代に庶民に愛されたが、今読むと、とんでもなく変な想像力で書かれた講談速記本や、娯楽小説や、犯罪実録小説が山ほど紹介されている。

ちなみに、タイトルになっている不思議な小説は、明治41年に刊行された、星塔小史の『蛮カラ奇旅行』、続篇の『蛮カラ奇男児』という小説だそうで、こんなインパクトのある小説なのにはじめて名前を聞いた。

こういう文学史の中で考えると、夏目漱石の『坊ちゃん』という小説もまた違った文脈が見えてくる。著者によれば、純文学でもある『坊ちゃん』は、恐ろしいことに「バンカラ物」「探偵物」「仇討ち物」というその当時はやりの小説の3つの要素を併せ持つそうだ。なるほど、そこまで計算されて書かれているのか。漱石、すごい。
 
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