「考える人」という誌名で出発した小誌は、次号で創刊4周年を迎えます。そこであらためて考えてみようと思ったのは、「『考える人』とは、そもそもどういう人なのか?」ということでした。そこで企画したのが「戦後日本の『考える人』100人100冊」という特集です。

「考える人」を選ぶ際には、考える人イコール思想家、批評家、とは限定しないことにしました。考えることは、紙の上の出来事とは限らないと思うからです。生きてゆくことそのものが考えることであり、言葉では伝わりにくいものを何かのかたちにして表現し、恬淡と去っていった人もいたはずだからです(──ちなみに100人は物故者から選ぶことにしました)。

 そんな「考える人」100人を知るための、それぞれとっておきの1冊も選びました。すなわち、戦後日本の財産ともいえる100冊の、ブックガイドにもなっているのが今回の特集、ということになります。

 100人100冊を選んだのは、小誌創刊以来、何らかのかたちでかかわってきてくださった方々45人と「考える人」編集部。相談を重ねて選んだ100人100冊には、今日すぐにでも受け取れるもの、10年後、20年後に生きてくるものが、きっと含まれていると思います。

 また、小誌次号発売日の7月4日には、新潮社ホームページで、「考える人」100人のポートレイトをご覧いただけるよう鋭意準備中です。こちらもどうぞお楽しみに。