今回の特集で発表した「海外の長篇小説ベスト100」は、作家、批評家、翻訳家、文学研究者、新聞記者、エッセイスト、脳科学者、哲学者、精神科医……さまざまなジャンルの書き手129人のみなさんにお寄せいただいたアンケートを集計したものです。
 まずは1月下旬、編集部から次のような主旨の依頼状をお送りしました。

 寒さの折り、いかがお過ごしでいらっしゃいますか。
 季刊誌『考える人』では、08年春号におきまして、「海外の長篇小説ベスト100」と題する特集をいたします。そのなかで、さまざまなジャンルの方々にお好きな翻訳長篇ベスト10をご紹介いただくアンケート形式の頁を設けたいと存じます。つきましては、ぜひともこのアンケートにご協力いただきたく、お願い申し上げます。 
 どの時代のどのような作品でもけっこうですので、ご自身にとって大切な海外の長篇小説10作をあげていただけますでしょうか。
 お選びいただく10作には、順位もつけていただけますようお願いいたします。1位は10点、2位は9点、3位は8点……と配点した上で、「ベスト100」を誌面で発表する予定でおります(順位をつけるのは不可能である、という場合には、大変恐縮ですが、集計の都合上、各1点として計算をさせていただきますことをあらかじめご了承ください)。
 くわえて、その10作を選ばれた理由、その作品の魅力、読まれたときの個人的な背景などについてもお教えいただけますでしょうか。250字という少ない文字数ではありますが、ご自由にお書きいただければと思います。

 2008年1月22日

考える人編集部
 以上のようなお手紙を200人を超える方々にお送りし、129名のみなさんから回答をお寄せいただきました。50音順にお名前をご紹介しましょう。

青木淳悟、青山南、ボリス・アクーニン、荒川洋治、池内紀、池澤夏樹、いしいしんじ、石原俊、磯崎憲一郎、井波律子、岩本正恵、内田樹、浦田憲治、江國香織、マイケル・エメリック、ボニー・エリオット、大井玄、大竹昭子、大和田俊之、岡田暁生、岡野宏文、小川高義、小川洋子、尾崎真理子、小山内伸、小野寺健、恩田陸、角田光代、鹿島茂、鹿島田真希、勝本みつる、加藤典洋、金原瑞人、上岡伸雄、亀山郁夫、河島英昭、川端香男里、川本三郎、岸本佐知子、木田元、紀田順一郎、北村薫、木村榮一、木村俊介、許光俊、テッド・グーセン、デイヴィッド・グッドマン、工藤幸雄、栗田有起、黒川創、小池昌代、河野多惠子、鴻巣友季子、越川芳明、小竹由美子、児玉清、小沼純一、小谷野敦、小山太一、小山鉄郎、最相葉月、斎藤英治、齋藤孝、斎藤兆史、佐久間文子、さげさかのりこ、佐々木敦、重里徹也、清水みち、管啓次郎、杉本秀太郎、鈴木淳史、関川夏央、飛幡祐規、高山文彦、高吉一郎、巽孝之、田村文、中条省平、辻原登、津野海太郎、津村記久子、鶴見俊輔、都甲幸治、栩木伸明、豊崎由美、中井久夫、永江朗、中野雄、中野稔、中村文則、中村好文、新元良一、沼野恭子、沼野充義、野崎歓、蜂飼耳、東直子、福永信、藤井省三、藤本和子、保坂和志、星野智幸、堀江敏幸、待田晋哉、松浦寿輝、松永美穂、真野泰、水村美苗、満谷マーガレット、宮澤淳一、宮下志朗、武藤康史、村上陽一郎、村松潔、茂木健一郎、望月紀子、森まゆみ、森内俊雄、山内則史、山崎ナオコーラ、山田太一、湯川豊、横山貞子、吉田篤弘、米本浩二、四方田犬彦、若島正、和田忠彦

 選んでいただいた10作品と添えられた250字のコメントは、その方の歩んでこられた人生を垣間見せていただいているような気さえする、読み応えのあるものでした。その集計結果による「ベスト100」はぜひ本誌で。おまけとして、アメリカ、イギリス、フランス、ノルウェイのベスト100、ベスト50リストも掲載しましたのでこちらもお楽しみに。