今回の特集の中心にすえたかったのは、アンケートによって選出した「海外の長篇小説ベスト100」でした。アンケートは、作家、批評家、翻訳家、文学研究者、新聞記者、エッセイスト、脳科学者、哲学者、精神科医……さまざまなジャンルの書き手129人にお願いをしました。

 集計の方法は、アンケート回答者に好きな長篇小説10作を選び出していただき、同時に可能なかぎり1位から10位までの順位づけをしてもらいました。1位の作品には10点、2位に9点、3位に8点、4位に7点……10位には1点を配点。また順位なしの場合は、10作すべてに1点を配点しました。以上の配点方法で獲得した合計点が高いものから順位を決めましたが、同点の作品が出た場合、投票人数の多い作品を上位に、それでも同位の場合はより高い最高点を含む作品を上位に、それでも同位の場合は発表年代がより新しいものを上位としました。

 ベスト10はこのような結果になりました。

第1位
ガルシア=マルケス『百年の孤独』
第2位プルースト『失われた時を求めて』
第3位ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』
第4位セルバンテス『ドン・キホーテ』
第5位カフカ『城』
第6位ドストエフスキー『罪と罰』
第7位メルヴィル『白鯨』
第8位トルストイ『アンナ・カレーニナ』
第9位カフカ『審判』
第10位ドストエフスキー『悪霊』

 ベスト100すべてのランキングは、ぜひ誌面でごらんいただければと思います。