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高橋源一郎+平田オリザ対談、好評掲載中!(No.771)

2018年6月7日

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2016年9月に掲載された記事ですが、ご本人が改めてSNSで紹介して下さったことで急浮上。ご自身のルーツをふまえ、何度でも国籍について深く考え続けます。

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高橋源一郎氏と平田オリザ氏による対談「文学のことば、演劇のことば」を配信しました。

5月14日(月)に神楽坂la kaguでおこなわれたばかりの対談ですが、 本日6月7日(木)から7月9日(月)まで吉祥寺シアターにて青年団『日本文学盛衰史』の公演がおこなわれる前に配信できれば、ということで構成の山崎健太さんやスタッフががんばりました。舞台に行かれる方はもちろん、小説をどのように舞台化するのか、日本の小説と演劇の歴史はどこが違うのか、などさまざまな示唆に満ちた対談です。二人の歴史への視野の広さに驚かされます。

5月29日(火)
先月に引き続き、神楽坂la laguにて『ペインレス』刊行記念の天童荒太さんのイベントに行く。今回は、『ペインレス』を読んだ読者に向けた一問一答Q&Aの予定だったが、天童さんの意向で、事前に集められた質問を含んだ「小説作法講義」になった。『永遠の仔』以降の小説はすべてこの作法に則って書かれているという。

私の知っている小説家の中でも、今後書く予定の小説のメモを毎日ノートにとり、ゲラに徹底的に手を入れる天童さんの小説の書き方はかなり個性的なのだが、講演もイベントもほとんどやらない天童さんが、自分の創作の舞台裏を見せるのは初めてだとのこと。もう二度と見せるつもりはないという。

テーマをいかに深化させ、そこからストーリーやキャラクターを生むか。小説を書きたいと思う作家志望者に向けて具体的な三つのアドバイスがあった。この講義、後日、当サイトに掲載予定です。小説家を志す人にはぜひ読んでほしい。

5月30日(水)
河合隼雄物語賞・学芸賞の選考会の日。第6回河合隼雄物語賞は、 松家仁之さんの『光の犬』(新潮社)、学芸賞には鶴岡真弓さんの『ケルト再生の思想——ハロウィンからの生命循環』(筑摩書房)が選ばれた。

初代「考える人」編集長・松家仁之さんの受賞はうれしい。独特な書き方で描かれたこの家族の物語を、河合隼雄氏が生きていたらどう読んで、何を言っただろうか、と妄想する。
当サイトでの公式発表ページはこちらです。授賞理由や、受賞のことばが読めます(選評は「新潮」8月号掲載予定です)。

5月31日(木)
マニアックで不思議な本を読んだ。

大嶋えり子さんの『ピエ・ノワール列伝』。カミュ、デリダ、アルチュセール、ジャック・アタリ、イヴ・サン=ローラン、ジャン・レノらアルジェリア独立戦争後にフランス領から引き揚げたフランス人111人の肖像を辞典のように描いた本。そういうフランス領北アフリカ引揚者をピエ・ノワールといって、モロッコやチュニジアを含めると150万人もいるそうだ。ヨーロッパとアフリカは改めて近いことに気づく。

こういうものを翻訳ではなく、日本人が書いたのもすごいが、その著者が、まだ著書の無い、当時、博士課程在学中の大学院生一人だと知ってなお驚く(現在は非常勤講師)。普通は何人かで手分けして書くだろうに……。大変な執筆作業だったろう。フランス領についてのサブカルチャー的な情熱を感じる奇書だ。

6月1日(金)
宮本輝さんが37年間書いてきた自伝的大河小説『流転の海』が完結するので、打ち合わせのために関西へ。シェフが宮本輝さんの熱心な読者だという京都のフランス料理店で、乾杯をする。この日のためにおいしい鶉を取り寄せてくださっていた。

第9部「野の春」は6月7日(木)発売の「新潮」7月号で完結する。以前も書いたが、第1部『流転の海』の連載が「海燕」で始まったのは1982年。私が担当になったのは「新潮」に異動した2000年4月で第4部『天の夜曲』の連載11回目だった。

それから18年。ずっと関わってきたこの作品が完結したのは嬉しいとともに、ちょっとさびしい。最終回の原稿が届いた日は、家族に何か慶事があったかのような浮足立った気持ちだった。単行本はおそらく10月末あたりになりそうだ(「新潮」編集部に問い合わせの電話や葉書がばんばんくるので、ここに書いておきます)。

6月2日(土)
昨日の乾杯の余韻にひたりながら、朝、京都の街をひたすら歩く。

イノダコーヒーで朝食をとるのが好きなのだが、今日は、たまたま見つけたチーズケーキやアップルパイの名店・松之助でスコーンを食べる。さくさくでおいしい。クリームやジャムも重くない。はじめて食べる味。

有名な店だから、次々とお客さんが訪れる。グラノーラとコーヒーという注文の人も多い。ケーキやスコーンやパンケーキが有名で、みんなそれらを食べにくるのだと思っていたから、ちょっと驚いてしまった。わざわざこの店に来て、グラノーラだけというのは何たる度胸だろう、私にはその勇気はない(家に戻って調べてみたら、ここはグラノーラも有名なんですね。すいません)。
 

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考える人とはとは

何かについて考え、それが「わかる」とはどういうことでしょうか。

「わかる」のが当然だった時代は終わり、平成も終わり、現在は「わからない」が当然な時代です。わからないことを前提として、自分なりの考え方を模索するしかありません。

わかるとは、いわば自分の外側にあるものを、自分の尺度に照らして新しく再構成していくこと。

“Plain living, high thinking”(シンプルな暮らし、自分の頭で考える力)*を編集理念に、Webメディア「考える人」は、わかりたい読者に向けて、知の楽しみにあふれたコンテンツをお届けします。

*産業革命後に急速な都市化が進むロンドンで、イギリスの詩人ワーズワースが書き遺した言葉。

 

 

「考える人」編集長 松村 正樹