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2019年1月17日

黒川創さんと井上章一さんの対談「鶴見俊輔「外伝」の試み」を近日掲載!(No.801)

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最新刊『犬(きみ)がいるから』も話題の村井さん、愛犬トビーとの別れの日のことを綴った2016年7月の記事が今また読まれ、今週のアクセス首位でした。

双子の息子さんがもうすぐ小学校を卒業することに対する、喜びと寂しさの入り混じった複雑な感情。多くのお母さんたちから共感の声が寄せられ、ふたたびランク入りです。

インドの神話を扱ったものの中でもひときわ人気のあるインド映画『バーフバリ』を、気鋭の神話学者がていねいに読み解いていくシリーズの第3回。映画のことも神話のこともよくわかります。

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鶴見俊輔伝』を刊行した黒川創さんと、『つくられた桂離宮神話』や『京都ぎらい』で知られる国際日本文化研究センター教授・井上章一さんの対談「鶴見俊輔「外伝」の試み」を週明けに掲載します。

鶴見さんと「思想の科学」を中心に関わった黒川創さん、「現代風俗研究会」を中心に関わった井上章一さん。二人が「知られざる鶴見俊輔」の姿をはじめ、桑原武夫氏や多田道太郎氏といった京都を代表する学者や、日文研(国際日本文化研究センター)が1987年に京都に設立された時の秘話など貴重な話を縦横無尽に語ります。京都の街の空気が伝わってくるような対談になりました。

1月6日(日)
宮藤官九郎脚本の大河ドラマ「いだてん ~東京オリムピック噺~」の初回を見る。

日本におけるオリンピックスポーツ導入の歴史という題材の着眼点の面白さ、複雑な語りや時間軸や登場人物の整理の仕方、VFXや山口晃氏の絵も用いた豊かな絵作りの巧みさに舌を巻く。

そして、そのキャストの豪華さ。主演は中村勘九郎と阿部サダヲなわけだが、脇役として、ビートたけし、小泉今日子、役所広司、竹野内豊、生田斗真、杉咲花、森山未来、星野源、松坂桃李、神木隆之介と主役級の役者が何人でてきたことだろう? 主役級の役者にはなかなか脇役のオファーがしにくい、と聞くが、一体どのようにオファーしているのか。

昨年末の紅白歌合戦のテンションの高さが、まだNHKの磁場に残っているかのように感じる。

後日、cakesにて細馬宏通さんの「今週の『いだてん』噺」という連載を読む。毎週、細馬さんの感想と分析が読めるらしい。楽しみ。第1回は「まずは穴からはじめようか」。独特なファーストショットの分析だ。

1月9日(水)
鈴木智彦さんの『サカナとヤクザ』を読む。アワビ、ウナギ、ウニ、カニ、ナマコの密漁にいかにヤクザが手を出しているかを追ったノンフィクション。

北海道で密漁がいかに巧みにおこなわれるか、特にナマコを狙う密漁団は深夜40メートルまで潜るのだとか、銚子港の漁業組合のトップは暴力団関係者であるとか、築地市場にどのように暴力団が絡んでいたか、だとか、あまり深く考えていなかった事実の数々に驚かされる。

著者は5年かけてこの取材をおこなってきたらしい。暴力団問題をずっと追ってきた著者でなければ書けなかった本であろう。(取材相手に信頼されて密漁ビジネスに誘われる場面など圧巻のリアリティだ!)

あまりに深く産業にヤクザが結びついていて、下手に水産庁が改善しようとすることもできないらしい。見て見ぬふりをしてきた戦後の問題がまだここに残っている。

1月11日(金)
大阪に日帰り出張。冬の寒い日に出張に出かけるこの感じ、嫌いではない。打ち合わせがうまくいって嬉しい気持ちで帰宅できた。

昨年ぐらいから、関西への出張にもたまに飛行機を使うようになった。特に日帰りの出張だと体がすごく楽である。

埼玉県の最寄りの駅から羽田空港行きのリムジンバスが出ているので、空港まで眠って行くことができる。朝6時過ぎの便に乗ると、斜め前の席に座っている20代のビジネスマン風の男性が座ってすぐにノートパソコンを開くのが見えた。朝から元気だなあ。

で、帰り。8時半ごろに羽田空港を出るリムジンバスに乗ると、朝見かけた彼がいるのが見えた。こんな偶然もあるのだな、と思ってまた斜め後ろの席に座って見ると、様子がおかしい。仕事がうまくいかなかったのだろうか、体調が悪いのか、ひどくやつれているのが後方からもわかる。ネクタイを緩めているのはわかるが、シャツのボタンもほとんどはだけている感じ。そして、またパソコンを開き、なんかの表をずっと見つめてぶつぶつ呟いているようだ。なんかよくないことが起き、それを何度も自分の中で反芻しているように見えた。

たった数時間であんなに人間って磨り減るものなのだな、と驚いた。おそらく彼には、自分があそこまでやつれているとは見えてないはずだ。でも私にも、みんなにも、平等にああいう日が訪れる。

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考える人とはとは

何かについて考え、それが「わかる」とはどういうことでしょうか。

「わかる」のが当然だった時代は終わり、平成も終わり、現在は「わからない」が当然な時代です。わからないことを前提として、自分なりの考え方を模索するしかありません。

わかるとは、いわば自分の外側にあるものを、自分の尺度に照らして新しく再構成していくこと。

“Plain living, high thinking”(シンプルな暮らし、自分の頭で考える力)*を編集理念に、Webメディア「考える人」は、わかりたい読者に向けて、知の楽しみにあふれたコンテンツをお届けします。

*産業革命後に急速な都市化が進むロンドンで、イギリスの詩人ワーズワースが書き遺した言葉。

 

 

「考える人」編集長 松村 正樹


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