2025年11月7日
桜林直子さんの連載が、『あなたはなぜ雑談が苦手なのか』として11月17日に発売!
桜林直子さんの連載「あなたには世界がどう見えているか教えてよ 雑談のススメ」が、『あなたはなぜ雑談が苦手なのか』として、11月17日に新潮新書より発売されます!
「自分の話がうまくできない」「いつも聞き役ばかり」「もっと仕事以外の話がしたい」……そんな悩みに、これまで3000回以上のマンツーマン雑談を行ってきた桜林さんがこたえます。よい雑談の条件やそのメリット、話が苦手な人の共通点とは? 雑談を通して考えや思いを相手に伝えることで、「自分がどうしたいか」がわかってくる。さらに、「不信メガネ」「プール理論」など独自の思考法を駆使して、そのエッセンスをやさしく伝える雑談入門です。
著者紹介
桜林直子
1978年、東京都生まれ。洋菓子業界での勤務を経て、2020年にマンツーマン雑談サービスをスタート。著書に『世界は夢組と叶え組でできている』『つまり〝生きづらい〟ってなんなのさ?』、ジェーン・スーさんとの共著に『過去の握力 未来の浮力 あしたを生きる手引書』がある。そのジェーン・スーさんとのポッドキャスト「となりの雑談」も人気。
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本の目次はこちら!
はじめに
第一章 「よい雑談」ってなんだろう?
1.「雑談サービス」はじめます。
2.なぜ「雑談」が必要なのか
3.「よい雑談」とは?――必要なのは「正直さ」
4.「ひとりで考える」以上、相談未満
第二章 「自分を知る」ために話す
1.なぜ自分の話ができないのか――感情の泉と思考の水車
2.プール理論――相手を信用するとは?
3.思考のクセを自覚する――人生のシナリオ設定
4.「自分」を多面的にみる――わたしの中の鬼コーチ
5.「自分だけうまくいかない」のはなぜか――疑う力と信じる力
6.ネガティブをひっくり返す――使える材料はすべて使う
第三章 「他人を知る」ために聞く
1.「ちゃんと聞く」はむずかしい
2.自分を知ると、誰かのことを知りたくなる
3.なぜ自分を責めるのか
4.なぜ男性は雑談が苦手なのか
第四章 「自分の欲を知る」ための雑談
1.「当たり前」を疑う――ケーキの味を話す人、そのスポンジがない人
2.わからなさを受け入れる
3.努力の方向性について
4.雑談相手はAIではダメなのか
5.雑談のススメ――他者を通して自分を知る
おわりに
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とは
はじめまして。2021年2月1日よりウェブマガジン「考える人」の編集長をつとめることになりました、金寿煥と申します。いつもサイトにお立ち寄りいただきありがとうございます。
「考える人」との縁は、2002年の雑誌創刊まで遡ります。その前年、入社以来所属していた写真週刊誌が休刊となり、社内における進路があやふやとなっていた私は、2002年1月に部署異動を命じられ、創刊スタッフとして「考える人」の編集に携わることになりました。とはいえ、まだまだ駆け出しの入社3年目。「考える」どころか、右も左もわかりません。慌ただしく立ち働く諸先輩方の邪魔にならぬよう、ただただ気配を殺していました。
どうして自分が「考える人」なんだろう――。
手持ち無沙汰であった以上に、居心地の悪さを感じたのは、「考える人」というその“屋号”です。口はばったいというか、柄じゃないというか。どう見ても「1勝9敗」で名前負け。そんな自分にはたして何ができるというのだろうか――手を動かす前に、そんなことばかり考えていたように記憶しています。
それから19年が経ち、何の因果か編集長に就任。それなりに経験を積んだとはいえ、まだまだ「考える人」という四文字に重みを感じる自分がいます。
それだけ大きな“屋号”なのでしょう。この19年でどれだけ時代が変化しても、創刊時に標榜した「"Plain living, high thinking"(シンプルな暮らし、自分の頭で考える力)」という編集理念は色褪せないどころか、ますますその必要性を増しているように感じています。相手にとって不足なし。胸を借りるつもりで、その任にあたりたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。
「考える人」編集長
金寿煥

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