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2025年8月18日

ジェーン・スーさんの連載が、『介護未満の父に起きたこと』として8月20日に発売!

 ジェーン・スーさんの連載「マイ・フェア・ダディ 介護未満の父に娘ができること」が、『介護未満の父に起きたこと』として、8月20日に新潮新書より発売されます!

 5年前、突然ひとりで暮らしを整えなければならなくなった82歳の父。幸いまだ健康だが、家事がほとんどできないため、その生活に黄信号が灯る―。唯一の家族である娘のジェーン・スーさんが、毎食の手配から大掃除までサポートに奔走。その詳細な記録をまとめたのが、本書『介護未満の父に起きたこと』(新潮新書)です。

「ペットボトルが開けられない」「明日の予定がわからない」など、日に日に「できないこと」が増えていく父の生活を、献身的に、ときにウンザリしながら支えていきます。父の「介護前夜」に奔走した娘が綴る、七転八倒の5年間の記録です。

著者紹介

ジェーン・スー

1973年、東京生まれ。コラムニスト、ラジオパーソナリティ。TBSラジオ「ジェーン・スー 生活は踊る」、ポッドキャスト番組「ジェーン・スーと堀井美香の『OVER THE SUN』」のMCを務める。2015年、『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』(幻冬舎)で、第31回講談社エッセイ賞を受賞。著書に『生きるとか死ぬとか父親とか』(新潮文庫)、『へこたれてなんかいられない』(中央公論新社)など。

関連コンテンツ

『介護未満の父に起きたこと』試し読み「はじめに―七転八倒の5年間」

本の目次はこちら!

はじめに

第一章 老人以上、介護未満の父──2020年(父82歳)

1.突然のSOS

2.誰がための安心か

3.父の「できること/できないこと」

4.それはまるで終わらないフジロック

第二章 世紀の大掃除!──2021年前半(父82~83歳)

1.さあ、次は家事代行サービスだ

2.大掃除を成功させるための心得

3.2日間のクリーニング公演

4.あきらめるところ、あきらめないところ

5.三つの課題と目下の不安

6.生きるとか死ぬとかワクチンとか

第三章 押し寄せる課題と尽きない不安──2021年後半(父83歳)

1.心と体重をすり減らし

2.我慢と焦燥の夏

3.結果オーライ!

4.墓参りは顔見せイベント

5.「良かれと思って」が仇となり

第四章 ついに介護サービスを検討──2022年(父83~84歳)

1.「いざ」という時に必要なこと

2.フレイルとサルコペニア

3.ひとまずここまで

第五章 人生は簡単には終わらない──2023~2025年(父85~87歳)

1.父の「大丈夫」を引き伸ばす

2.衰えゆく父と娘のジレンマ

3.「スマート介護」で解決だ!

4.コロナ、転倒骨折、癌

おわりに

 

ジェーン・スー『介護未満の父に起きたこと』(新潮新書)

2025/8/20

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新潮社公式HPはこちらへ。

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考える人とはとは

 はじめまして。2021年2月1日よりウェブマガジン「考える人」の編集長をつとめることになりました、金寿煥と申します。いつもサイトにお立ち寄りいただきありがとうございます。
 「考える人」との縁は、2002年の雑誌創刊まで遡ります。その前年、入社以来所属していた写真週刊誌が休刊となり、社内における進路があやふやとなっていた私は、2002年1月に部署異動を命じられ、創刊スタッフとして「考える人」の編集に携わることになりました。とはいえ、まだまだ駆け出しの入社3年目。「考える」どころか、右も左もわかりません。慌ただしく立ち働く諸先輩方の邪魔にならぬよう、ただただ気配を殺していました。
 どうして自分が「考える人」なんだろう―。
 手持ち無沙汰であった以上に、居心地の悪さを感じたのは、「考える人」というその“屋号”です。口はばったいというか、柄じゃないというか。どう見ても「1勝9敗」で名前負け。そんな自分にはたして何ができるというのだろうか―手を動かす前に、そんなことばかり考えていたように記憶しています。
それから19年が経ち、何の因果か編集長に就任。それなりに経験を積んだとはいえ、まだまだ「考える人」という四文字に重みを感じる自分がいます。
 それだけ大きな“屋号”なのでしょう。この19年でどれだけ時代が変化しても、創刊時に標榜した「"Plain living, high thinking"(シンプルな暮らし、自分の頭で考える力)」という編集理念は色褪せないどころか、ますますその必要性を増しているように感じています。相手にとって不足なし。胸を借りるつもりで、その任にあたりたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。

「考える人」編集長
金寿煥


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