2025年9月10日
岡ノ谷一夫さんの新刊『人間の心が分からなかった俺が、動物心理学者になるまで』が9月18日に発売!
岡ノ谷一夫さんの連載「おかぽん先生青春記」が、『人間の心が分からなかった俺が、動物心理学者になるまで』として、新潮社より9月18日に発売されます。
小学生のとき、ある日突然人間がロボットに見えた。それは治ったが、以来、人との距離の取り方が下手なままだ。研究への想い止まず日本を飛び出し、アメリカの大学院に留学したものの、苦労の連続。日本に帰って来てもそれは変わらず、ポスドク地獄の果て、わらしべ長者のごとく、俺は少しずつ研究者への道を歩み始めた――。
恋愛、ギター、時々研究――。研究者となり、ジュウシマツの歌文法を発見するまでの長く曲がりくねった道を綴った、抱腹絶倒の青春記!

推薦コメント
出口治明さん
「50%は恋であり、30%は本であり、20%はギターであった。青春を痛罵した痛快無比の本。おもしろすぎる!」
小川洋子さん
「一人の研究者が真に愛すべきものと出会うための旅路。その屈折はあまりにロマンチック」
著者紹介
岡ノ谷一夫(おかのや・かずお)
1959年生まれ。動物心理学者。慶應義塾大学文学部卒業後、米国メリーランド大学大学院で博士号取得。2010年より東京大学大学院総合文化研究科教授。2022年4月より帝京大学先端総合研究機構教授。動物の音声コミュニケーションから言語や心の起源を探る研究で知られる。既刊に、『さえずり言語起源論 』(岩波書店)、『言葉はなぜ生まれたのか』(文藝春秋)、『「つながり」の進化生物学』(朝日出版社)、『脳に心が読めるか』(青土社)などがある。
本の目次はこちら!
まえがき
一 少年時代
二 高校から浪人へ
三 大学教養部
四 大学研究室
五 留学
六 帰って来た異邦人
七 さえずり研究事始め
八 ポスドク蟻地獄
九 大学教員への道
一〇 歌文法の発見
あとがき
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とは
はじめまして。2021年2月1日よりウェブマガジン「考える人」の編集長をつとめることになりました、金寿煥と申します。いつもサイトにお立ち寄りいただきありがとうございます。
「考える人」との縁は、2002年の雑誌創刊まで遡ります。その前年、入社以来所属していた写真週刊誌が休刊となり、社内における進路があやふやとなっていた私は、2002年1月に部署異動を命じられ、創刊スタッフとして「考える人」の編集に携わることになりました。とはいえ、まだまだ駆け出しの入社3年目。「考える」どころか、右も左もわかりません。慌ただしく立ち働く諸先輩方の邪魔にならぬよう、ただただ気配を殺していました。
どうして自分が「考える人」なんだろう――。
手持ち無沙汰であった以上に、居心地の悪さを感じたのは、「考える人」というその“屋号”です。口はばったいというか、柄じゃないというか。どう見ても「1勝9敗」で名前負け。そんな自分にはたして何ができるというのだろうか――手を動かす前に、そんなことばかり考えていたように記憶しています。
それから19年が経ち、何の因果か編集長に就任。それなりに経験を積んだとはいえ、まだまだ「考える人」という四文字に重みを感じる自分がいます。
それだけ大きな“屋号”なのでしょう。この19年でどれだけ時代が変化しても、創刊時に標榜した「"Plain living, high thinking"(シンプルな暮らし、自分の頭で考える力)」という編集理念は色褪せないどころか、ますますその必要性を増しているように感じています。相手にとって不足なし。胸を借りるつもりで、その任にあたりたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。
「考える人」編集長
金寿煥

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