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池口龍法さんの連載が、『住職はシングルファザー』(新潮新書)として9月19日に発売!

2024年9月10日

池口龍法さんの連載が、『住職はシングルファザー』(新潮新書)として9月19日に発売!

 池口龍法さんの連載「住職はシングルファザー」が、新潮新書から同タイトルで2024年9月19日に刊行されます。

 著者の池口さんは、浄土宗の僧侶。京都にある龍岸寺の住職をつとめています。仏さまをドローンに載せて法要を行ったり、「お寺アイドル」をプロデュースしたり、お寺に新風を巻き起こす斬新な企画でも知られています。

 そんな型破りなお坊さんである池口さんですが、諸事情あって7年前に離婚。以来、世にも珍しい「シングルファザー住職」として、仏事と家事と育児に奔走します。

 その“一人三役”の奮闘ぶりを綴ったのが、本書『住職はシングルファザー』です。料理の腕はからっきし、葬儀直前のオネショに悪戦苦闘、休日もプライベートもない孤独なひとり親…それでもお寺と家族の生活を守るためにがんばるシングルファザー住職。ときに古臭い仏教界のジェンダーギャップに悩みつつ、いかにして人生最大のピンチをどう乗り越えたのか―。シンパパ住職による波瀾万丈の奮闘記です。

池口龍法『住職はシングルファザー』(公式HPはこちらから)

著者紹介

池口龍法(いけぐち・りゅうほう)
僧侶。浄土宗・龍岸寺住職。二児の父。1980年兵庫県生まれ。京都大学卒業後、浄土宗総本山知恩院に奉職。2009年、フリーマガジン「フリースタイルな僧侶たち」を創刊。2014年より現職。著書に『お寺に行こう!  坊主が選んだ「寺」の処方箋』など。X: @senrenja

試し読み

 本書の序章にある「お坊さんの結婚と離婚」を、こちらから試し読みできます。

目次

まえがき

序章 お坊さんの結婚と離婚

お坊さん、結婚を決意する/「お寺の奥さんには向かないぞ」/「跡継ぎ出産」というプレッシャー/仏教に等身大で向き合う/妊娠と出産、妻のSOS/住職はバツイチ/家庭をとるか、お寺をとるか―/お坊さん、離婚する

第一章     悪戦苦闘するシングルファザー

1.シングルファザーの決心
2.生活再建への第一歩
3.「料理」という最大の関門
4.お寺は「ブラック企業」なのか?
5.子育ては障害物競走
6.誰が誰を育ててもいい―頼もしい助っ人たち

第二章     シングルファザー住職の「考える育児」

1.お葬式とオネショ―「考える育児」を目指して
2.息子、六歳で読経デビュー
3.小学三年生の娘が料理デビュー
4.シングルファザー住職の過酷な夏休み
5.育児、家事、お寺の仕事―すべてをやり切った一年間

第三章     シングルファザーの孤独

1.孤独なシングルファザー
2.別れた妻との面会
3.住職の哀しい朝寝坊
4.親ひとりで子供を叱る難しさ
5.住職、堪忍袋の緒が切れる
6.孤独と仲良くつきあう

第四章     空回りするシングルファザー

1.緊急事態のひとり親家庭
2.息子、YouTuberデビューする
3.「除夜の鐘」を生配信―コロナ禍で仏教ができること
4.空回りするシングルファザー
5.「弱くても大丈夫」―阿弥陀さまのおかげ

第五章     離婚して手に入れたもの

親離れは突然に/再婚への圧力/「新しいお母さんが欲しい」/シングルファザー住職とマッチングアプリ/お坊さんのための婚活イベント/お寺社会のジェンダーギャップ/お寺の爽やかな風を/「不二」こそ家庭円満の秘訣/それでもやっぱり子育ては楽しい

あとがき

池口龍法『住職はシングルファザー』(公式HPはこちらから)

池口龍法『住職はシングルファザー』(新潮新書)

2024/9/19

公式HPはこちら

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考える人とはとは

 はじめまして。2021年2月1日よりウェブマガジン「考える人」の編集長をつとめることになりました、金寿煥と申します。いつもサイトにお立ち寄りいただきありがとうございます。
「考える人」との縁は、2002年の雑誌創刊まで遡ります。その前年、入社以来所属していた写真週刊誌が休刊となり、社内における進路があやふやとなっていた私は、2002年1月に部署異動を命じられ、創刊スタッフとして「考える人」の編集に携わることになりました。とはいえ、まだまだ駆け出しの入社3年目。「考える」どころか、右も左もわかりません。慌ただしく立ち働く諸先輩方の邪魔にならぬよう、ただただ気配を殺していました。
どうして自分が「考える人」なんだろう―。
手持ち無沙汰であった以上に、居心地の悪さを感じたのは、「考える人」というその“屋号”です。口はばったいというか、柄じゃないというか。どう見ても「1勝9敗」で名前負け。そんな自分にはたして何ができるというのだろうか―手を動かす前に、そんなことばかり考えていたように記憶しています。
それから19年が経ち、何の因果か編集長に就任。それなりに経験を積んだとはいえ、まだまだ「考える人」という四文字に重みを感じる自分がいます。
それだけ大きな“屋号”なのでしょう。この19年でどれだけ時代が変化しても、創刊時に標榜した「"Plain living, high thinking"(シンプルな暮らし、自分の頭で考える力)」という編集理念は色褪せないどころか、ますますその必要性を増しているように感じています。相手にとって不足なし。胸を借りるつもりで、その任にあたりたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。

「考える人」編集長
金寿煥


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