シンプルな暮らし、自分の頭で考える力。
知の楽しみにあふれたWebマガジン。
 
 

「イタリア」一覧

コンフェッシオーネーーある告白
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6.深まる疑念

陶磁器の街、ノーヴェ  マルコの家と工場があるノーヴェは、陶磁器の生産で知られるイタリア北部の街である。ノーヴェの街を貫くブレンタ川は、レヴィコ湖とカルドナッツ……

コンフェッシオーネーーある告白
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5.虚ろな肖像画

14歳の涙と掃除婦ヴィーチェ  話は遡るが、イタリアに渡る3年前の14歳の冬、単身でフランスを訪れていた私は、母の友人が暮らすリヨン近郊からドイツのケルンへ向かう列車……

コンフェッシオーネーーある告白
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4.ロセッラはご機嫌ななめ

「異端の私」に戻る場所はない  当時のイタリアには、まだ高速鉄道というものは存在しておらず、ローマから530キロ離れたヴェネチアまで列車で移動するのに8時間は必要だ……

コンフェッシオーネーーある告白
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3.終着駅のミネストローネ

胃腸の拒絶  ヤギ肉の串焼きに塩漬けの豚肉、中東産の珍しい香辛料を塗(まぶ)して調理された猪肉、鶏肉や兎の肉にバターと蜂蜜――。16世紀後半、天正遣欧少年使節の4人がイ……

コンフェッシオーネーーある告白
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2.暗夜のローマ、17歳の憂愁

「アウェイ」の解放感  中学生のころ、所属していたブラスバンド部でリーダー格の女子と彼女の取り巻きが、突然私と口を利いてくれなくなったことがあった。理由は、リー……

コンフェッシオーネーーある告白
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1.「全ての道」が通じる場所へ

1584年のリスボン、1984年のローマ  1584年8月、天正遣欧使節団を乗せたサンティアゴ号は、長崎を発ってから2年半の時を経て、漸くポルトガルのリスボンに到着した。  目……

ヤマザキマリ『貧乏ピッツァ』試し読み
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思い出のアップルパイ

ヤマザキマリ『貧乏ピッツァ』 2023/11/17 公式HPはこちら。 シングルマザーを支えた「暮しの手帖」  湘南の裕福な家に生まれ、通っていた地元のミッションスクールには、……

1280x720(第一段)
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  • 自然
  • 対談

後篇 男性観をめぐる父子の葛藤

(前篇はこちら) 松家:  ちょっと話は横道にそれますが、慶應大学の探検部が創部50周年ということで、昨日、そこに呼ばれて、星野道夫さんという自然写真家について話を……

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前篇 五感をひらく自然描写

松家:  みなさん、こんにちは。これからここで一緒にお話しするパオロ・コニェッティさんの長篇小説『帰れない山』は、イタリアでは30万部以上も売れたというベストセラ……

考える四季
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  • こころ
  • エッセイ

パゾリーニとの出会い

 イタリアに対して、何の特別な知識も興味も無かった。フィレンツェの美術学校に入学をした時私は17歳で、数世紀も時を経た石造りの建造物の間を歩きながら、「自分はなぜ……

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考える人とはとは

 はじめまして。2021年2月1日よりウェブマガジン「考える人」の編集長をつとめることになりました、金寿煥と申します。いつもサイトにお立ち寄りいただきありがとうございます。
 「考える人」との縁は、2002年の雑誌創刊まで遡ります。その前年、入社以来所属していた写真週刊誌が休刊となり、社内における進路があやふやとなっていた私は、2002年1月に部署異動を命じられ、創刊スタッフとして「考える人」の編集に携わることになりました。とはいえ、まだまだ駆け出しの入社3年目。「考える」どころか、右も左もわかりません。慌ただしく立ち働く諸先輩方の邪魔にならぬよう、ただただ気配を殺していました。
 どうして自分が「考える人」なんだろう―。
 手持ち無沙汰であった以上に、居心地の悪さを感じたのは、「考える人」というその“屋号”です。口はばったいというか、柄じゃないというか。どう見ても「1勝9敗」で名前負け。そんな自分にはたして何ができるというのだろうか―手を動かす前に、そんなことばかり考えていたように記憶しています。
それから19年が経ち、何の因果か編集長に就任。それなりに経験を積んだとはいえ、まだまだ「考える人」という四文字に重みを感じる自分がいます。
 それだけ大きな“屋号”なのでしょう。この19年でどれだけ時代が変化しても、創刊時に標榜した「"Plain living, high thinking"(シンプルな暮らし、自分の頭で考える力)」という編集理念は色褪せないどころか、ますますその必要性を増しているように感じています。相手にとって不足なし。胸を借りるつもりで、その任にあたりたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。

「考える人」編集長
金寿煥


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