2025年3月7日
マキタスポーツさんの連載「土俗のグルメ」が、『グルメ外道』(新潮新書)として3月17日に発売!
芸人そして俳優として大活躍中のマキタスポーツさん。そんなマキタさんが、積年の思いを込めて、食へのこだわりを書き切ったのが、新刊『グルメ外道』(「考える人」連載「土俗のグルメ」を改題)です。
その“こだわり”はかなり独特。10年前に自身のラジオで提案すると大バズりした「10分どん兵衛」や「窒食」「志村けんに教わった水割り」など、世間の流行や他人の評価に背を向け、己の舌に忠実に“食道”を追求しています。その比類なき言語化能力によって食語りの“極北”へと到達した、マキタさんの「美味しい能書き」がたっぷり詰まった一書です。
著者紹介
マキタスポーツ
1970(昭和45)年山梨県生まれ。芸人、ミュージシャン、俳優、文筆家など、多彩かつ旺盛に活動中。映画『苦役列車』で第55回ブルーリボン賞新人賞などを受賞。著書に『決定版 一億総ツッコミ時代』『すべてのJ-POPはパクリである』『越境芸人』『雌伏三十年』など。
関連コンテンツ
「土俗のグルメ」連載スタート記念対談 with ヤマザキマリ
稲田俊輔さんとの対談「食の変態」
本の目次はこちら!
はじめに――胃袋の夜明け
自分が“主役”/「背景食い」という楽しみ/空腹の境目
第一章 私の「ライスハック」
1.「10分どん兵衛」の誕生
2.「ライスハック」という極意
3.「窒食」という秘かな愉しみ
4.「納豆チャーハン」の最適解
5.恥ずかしいバーベキュー
6.外道寿司
7.素晴らしき哉、メニュー!
第二章 カレー・ラーメン・焼肉――定番をもっと美味しく
1.私のカレー観
2.余は如何にしてラーメンを語ってきたか――外道のラーメン論Ⅰ
3.「美味しい」だけでは疲れてしまう――外道のラーメン論Ⅱ
4.私のラーメン物語――外道のラーメン論Ⅲ
5.50代からの焼肉革命
第三章 芸人とメシ
1.芸人を「食」にたとえる
2.志村けんの水割り――酒とコントは定位にあらず
3.コロッケとナルシシズム
第四章 その思い出に“用”がある――「グルメ外道」の原点
1.歌舞伎町のつくね煮――外道の料理の原点Ⅰ
2.私のモスバーガー物語――外道の料理の原点Ⅱ
3.食はいつも未知なもの
4.義母が作る奇跡のお雑煮
第五章 外道のグルメ論
1.人の“食欲”を覗く
2.生まれた時からナポリタン
3.〝実存〟としての焼き鳥
4.餃子、その完全なるもの
5.現地メシ――その地方の息吹と生活を食べる
6.分けて食べるか、混ぜて食べるか――「丼もの」をめぐる議論
おわりに――ピュアな外道
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とは
はじめまして。2021年2月1日よりウェブマガジン「考える人」の編集長をつとめることになりました、金寿煥と申します。いつもサイトにお立ち寄りいただきありがとうございます。
「考える人」との縁は、2002年の雑誌創刊まで遡ります。その前年、入社以来所属していた写真週刊誌が休刊となり、社内における進路があやふやとなっていた私は、2002年1月に部署異動を命じられ、創刊スタッフとして「考える人」の編集に携わることになりました。とはいえ、まだまだ駆け出しの入社3年目。「考える」どころか、右も左もわかりません。慌ただしく立ち働く諸先輩方の邪魔にならぬよう、ただただ気配を殺していました。
どうして自分が「考える人」なんだろう――。
手持ち無沙汰であった以上に、居心地の悪さを感じたのは、「考える人」というその“屋号”です。口はばったいというか、柄じゃないというか。どう見ても「1勝9敗」で名前負け。そんな自分にはたして何ができるというのだろうか――手を動かす前に、そんなことばかり考えていたように記憶しています。
それから19年が経ち、何の因果か編集長に就任。それなりに経験を積んだとはいえ、まだまだ「考える人」という四文字に重みを感じる自分がいます。
それだけ大きな“屋号”なのでしょう。この19年でどれだけ時代が変化しても、創刊時に標榜した「"Plain living, high thinking"(シンプルな暮らし、自分の頭で考える力)」という編集理念は色褪せないどころか、ますますその必要性を増しているように感じています。相手にとって不足なし。胸を借りるつもりで、その任にあたりたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。
「考える人」編集長
金寿煥

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