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2025年7月14日

加藤ジャンプさんの連載が、『ロビンソン酒場漂流記』(新潮新書)として7月17日に発売!

 こんなところになぜ居酒屋が!? どの駅からも歩いて遠く、およそ商売に不向きな地にポツンと一軒建っているのに、暖簾をくぐればなぜか毎晩大繁盛。そんな奇跡のお店を、孤島で逞しく生き延びた男になぞらえて「ロビンソン酒場」と勝手に命名。美味い酒と肴を求めて東へ西へと訪ね歩きます。

 すでに本書を原案とする、マキタスポーツさん出演のテレビ番組「ロビンソン酒場漂流記」が、BS日テレにて放送中(毎週土曜日22:00~22:30)。巷のグルメサイトでは知り得ない、酔狂にして至高の酒場めぐりルポをお楽しみください。

著者紹介

加藤ジャンプ

文筆家、イラストレーター。1971年東京生まれ、一橋大学大学院法学研究科修了。出版社勤務をへて独立。著書に『コの字酒場はワンダーランド』など。テレビ東京系『二軒目どうする?』に出演中。原作を執筆した漫画『今夜はコの字で』は現在、シーズン2までドラマ化。

関連コンテンツ

『ロビンソン酒場漂流記』試し読み「はじめに―ロビンソン酒場は「個性の塊」である」

*「考える人」にて連載は継続中です。最新回はこちら

本の目次はこちら!

はじめに

第1夜 やっぱり、そこは胸のエンジンに火をつける店だった

―都営大江戸線練馬春日町駅徒歩15分『居酒屋 とも』

第2夜 そこはロビンソン酒場界の待庵である

―東京メトロ日比谷線広尾駅徒歩18分『今尽』

第3夜 緊急事態宣言、歩いていけるロビンソン酒場へ

―JR駅徒歩20分『阿部商店』

第4夜 絶対に囲みたい場所がある

―小田急小田原線鶴川駅徒歩35分『炭火焼 暖炉』

第5夜 そうだ、亀有は交番だけじゃない

―JR常磐線亀有駅徒歩15分『鳥よし』

第6夜 霊園の山のあなたの空遠く

―JR南武線津田山駅徒歩25分『割烹高根』

第7夜 ロマンとともに三十年

―相模鉄道相鉄本線さがみ野駅徒歩25分『津和野』

第8夜 L字には過去がある

―小田急小田原線狛江駅徒歩20分『伊炉里』

第9夜 街も酒場もちょっと控えめがいい

―JR中央線阿佐ケ谷駅徒歩14分『丸山』

第10夜 二本松のひとつ屋根の下で

―JR横浜線相原駅徒歩30分『さつき』

第11夜 お大師さまの街の手練酒場

―京浜急行大師線川崎大師駅徒歩14分『多つ美』

第12夜 フラれても好きな店

―横浜市営地下鉄新羽駅徒歩21分『仁屋』

第13夜 浅川の向こう岸の奇跡

―JR中央線八王子駅徒歩21分『味楽来』

第14夜 鶴見の究極ロビンソン

―JR京浜東北線鶴見駅徒歩28分『やきとり居酒屋 醍醐 馬場店』

第15夜 温泉街の闇の奥を照らす提灯

―JR中央本線甲府駅徒歩50分『鳥秀』

第16夜 ミレー好きが長じてロビンソン酒場拾い

―JR中央本線竜王駅徒歩13分『うな竹』

おわりに

 

加藤ジャンプ『ロビンソン酒場漂流記』(新潮新書)

2025/7/17

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新潮社公式HPはこちらへ。

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考える人とはとは

 はじめまして。2021年2月1日よりウェブマガジン「考える人」の編集長をつとめることになりました、金寿煥と申します。いつもサイトにお立ち寄りいただきありがとうございます。
 「考える人」との縁は、2002年の雑誌創刊まで遡ります。その前年、入社以来所属していた写真週刊誌が休刊となり、社内における進路があやふやとなっていた私は、2002年1月に部署異動を命じられ、創刊スタッフとして「考える人」の編集に携わることになりました。とはいえ、まだまだ駆け出しの入社3年目。「考える」どころか、右も左もわかりません。慌ただしく立ち働く諸先輩方の邪魔にならぬよう、ただただ気配を殺していました。
 どうして自分が「考える人」なんだろう―。
 手持ち無沙汰であった以上に、居心地の悪さを感じたのは、「考える人」というその“屋号”です。口はばったいというか、柄じゃないというか。どう見ても「1勝9敗」で名前負け。そんな自分にはたして何ができるというのだろうか―手を動かす前に、そんなことばかり考えていたように記憶しています。
それから19年が経ち、何の因果か編集長に就任。それなりに経験を積んだとはいえ、まだまだ「考える人」という四文字に重みを感じる自分がいます。
 それだけ大きな“屋号”なのでしょう。この19年でどれだけ時代が変化しても、創刊時に標榜した「"Plain living, high thinking"(シンプルな暮らし、自分の頭で考える力)」という編集理念は色褪せないどころか、ますますその必要性を増しているように感じています。相手にとって不足なし。胸を借りるつもりで、その任にあたりたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。

「考える人」編集長
金寿煥


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