
2024年7月9日
村井理子さんの連載「村井さんちの生活」が、『義父母の介護』(新潮新書)として7月18日に発売!
「考える人」で連載中の村井理子さん「村井さんちの生活」が、『義父母の介護』として新潮新書から2024年7月18日に刊行されます。
翻訳家・エッセイストの村井理子さんが、琵琶湖畔での日々をつづる連載「村井さんちの生活」。双子の育児や愛犬との交流、自身の突然の入院など、日々の生活におけるさまざまな事柄をえがいてきましたが、2019年に義父が脳梗塞で倒れ、義母の認知症が急速に進行してからは、「義父母の介護」についての回が増えてきました。
新刊は、その「介護」のパートを中心にまとめたものです(書き下ろしもたっぷり!)。結婚以来そりの合わなかった姑と舅でしたが、「私がやらなければ!」と一念発起。仕事と家事を抱えながら、義父母のケアに奔走する日々を、本音たっぷりでえがきます。介護の最初の一歩から高齢者を騙す悪徳業者との闘いまで、超リアルな介護奮闘記です。

著者紹介

村井理子(むらい・りこ)
翻訳家、エッセイスト。1970年、静岡県生まれ。滋賀県の琵琶湖畔に夫と双子の息子と暮らす。著書に『村井さんちの生活』『兄の終い』『全員悪人』『家族』など。訳書に『ゼロからトースターを作ってみた結果』『「ダメ女」たちの人生を変えた奇跡の料理教室』『ある翻訳家の取り憑かれた日常』など。
試し読み
「プロローグ――それは瓶ビールから始まった」の試し読みはこちらから
目次
プロローグ──それは瓶ビールから始まった
第一章 異変(2016~19年)
1.悪い予感
2.税込みと税抜き、どちらになさいますか?
3.大晦日の消費税論争
4.義父、倒れる
5.義母、認知症と診断される
6.すべて完璧のはずだった──介護が本格的にスタート
第二章 遊びじゃねえんだよ──介護は体力勝負!(2020~21年)
1.義父、ふたたび倒れる
2.大混乱──義母の運転免許返納
3.遊びじゃねえんだよ──ワクチン付き添い奮闘記
第三章 ドタバタ介護奮闘記(2022年)
1.二人の人生なんだから
2.少しずつ、でも確実に変わりゆく日々
3.「お客さん」になった義母──加速する認知症
4.あの真面目そうな青年が
5.「もうこんな生き方やめます」宣言
6.義父が暗い
7.今度は義母が重い
8.介護サービスを拒絶する義父
9.夫、ついに雄叫びを上げる
10.今を生きる義母と、過去を追う義父
11.義父の妨害工作
第四章 もう無理かもしれない(2023年)
1.私って意地悪かな
2.本当の親子と義理の両親
3.認知症に備わった能力
4.九十歳の純愛
5.歯医者に行くだけなのに
6.義父のお尻が大事件
7.それが一番アカンやつ
8.義父から逃げたくて、夏
9.叶わなかった両親との食事会
10.悪徳業者との闘い──高齢者を騙す人々①
11.善良そうな人たちにもご用心!──高齢者を騙す人々②
12.そろそろ、実の子の出番ですよ
13.夫が本格的に介護に参加したけれど……
エピローグ──介護の覚悟
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MAIL MAGAZINE
とは
はじめまして。2026年7月1日よりウェブマガジン「考える人」の編集長をつとめることになりました、松本太郎と申します。いつもサイトにお立ち寄りいただき、ありがとうございます。
2002年7月4日、季刊誌「考える人」が創刊されました。
目次には当代随一の執筆陣がずらりと並び、B5判240ページの誌面の隅々から知の香りが立ちのぼってくるかのようでした。
当時、入社3か月の営業部員だった私は、見上げるような思いで手に取り、発売日には編集長の松家仁之さんと創刊のご挨拶のために書店にうかがいました。
まだ書店訪問にも慣れておらず、編集長ともほぼ初対面の中、次のお店の約束の時間に間に合うだろうかと時計ばかりが気になって、終始、そわそわしていました。そんな私に松家さんがやわらかな笑顔で接してくれたこと、そして、新雑誌の門出を祝うようなすっきりと晴れた一日だったことを覚えています。
あれから四半世紀が過ぎ、ウェブマガジンとして衣替えした今でも、創刊時に掲げられた「Plain living, high thinking(シンプルな暮らし、自分の頭で考える力)」という言葉は古びていません。AIに尋ねれば瞬時に答えが返ってくる時代だからこそ、それらしい言葉に飛びつくのではなく、自分の頭で考え、心の声に耳を澄ませることの大切さは増しているように感じます。
創刊号には、養老孟司さんのロングインタビューが掲載されています。養老さんはその中で、恩師である中井準之助先生の口癖だった「人の心がわかる心を教養という」という言葉を紹介しています。
読んだ瞬間に立ち止まり、さまざまな思いが湧き上がってくるような文章に、楽しみながら出会える場であり続けたいと思っています。
「考える人」編集長
松本太郎

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