対談・インタビュー一覧
-
第6回 「仮構の独立小宇宙」は創り得るか……
國分 ありがとうございました。いろいろな論点を出してくれましたが、まず確認しておくと、近代、特にフランスで発明された近代小説というのは「無からの創造」というウ……
-
第5回 ミシェル・ビュトールと大西巨人……
石橋 僕が非常に興味を持っている作家でミシェル・ビュトールという人がいて、この人は文学史的にはいわゆるヌーヴォ・ロマンの作家に分類されていますが、小説(ロマン……
-
第4回 大西巨人はなぜ小説で引用を多用するのか? 日仏近代……
國分 3人目、石橋正孝さんにお話しいただきたいと思います。石橋さんは何と申しましても、大西巨人について書かれた唯一のモノグラフ、『大西巨人 闘争する秘密』(左……
-
第3回 「入試」をキーワードに大西巨人の「知性」観を読む……
國分 大西さんは抵抗の文学、あるいは革命的文学を非常によく読んでいるし、紹介もしている。けれども、日本という抑圧側にいた側の人間がそれをそう簡単にやることはで……
-
第2回 書評子としての大西巨人……
山口 ここで少し話を変えます。『歴史の総合者として』には書評がたくさん収められています。大西巨人は、編集者として優れた能力を持っていた人ですが、書評子としても……
-
はじめに――「落穂ひろい」ではない未刊行批評集……
2017年11月10日、池袋丸善2階イベントスペースにて『歴史の総合者として 大西巨人未刊行批評集成』(幻戯書房)刊行記念トークイベント「歴史の総合者とは何か?」(表象……
ランキング
MAIL MAGAZINE
とは
はじめまして。2021年2月1日よりウェブマガジン「考える人」の編集長をつとめることになりました、金寿煥と申します。いつもサイトにお立ち寄りいただきありがとうございます。
「考える人」との縁は、2002年の雑誌創刊まで遡ります。その前年、入社以来所属していた写真週刊誌が休刊となり、社内における進路があやふやとなっていた私は、2002年1月に部署異動を命じられ、創刊スタッフとして「考える人」の編集に携わることになりました。とはいえ、まだまだ駆け出しの入社3年目。「考える」どころか、右も左もわかりません。慌ただしく立ち働く諸先輩方の邪魔にならぬよう、ただただ気配を殺していました。
どうして自分が「考える人」なんだろう――。
手持ち無沙汰であった以上に、居心地の悪さを感じたのは、「考える人」というその“屋号”です。口はばったいというか、柄じゃないというか。どう見ても「1勝9敗」で名前負け。そんな自分にはたして何ができるというのだろうか――手を動かす前に、そんなことばかり考えていたように記憶しています。
それから19年が経ち、何の因果か編集長に就任。それなりに経験を積んだとはいえ、まだまだ「考える人」という四文字に重みを感じる自分がいます。
それだけ大きな“屋号”なのでしょう。この19年でどれだけ時代が変化しても、創刊時に標榜した「"Plain living, high thinking"(シンプルな暮らし、自分の頭で考える力)」という編集理念は色褪せないどころか、ますますその必要性を増しているように感じています。相手にとって不足なし。胸を借りるつもりで、その任にあたりたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。
「考える人」編集長
金寿煥
ランキング
「考える人」から生まれた本
ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号第6091713号)です。ABJマークを掲示しているサービスの一覧はこちら