1. タナカヒロカズ を探しています。
著者: 田中宏和
「同姓同名の人間で集まろう!」。ただそれだけを目的として始まった「タナカヒロカズ運動」。徐々にその輪を広げ、2022年10月末にはついにギネス世界記録に挑戦、世界にその名が轟くことになった。世にも不思議な運動を立ち上げた「ほぼ幹事」の田中宏和さんが、運動の歴史や苦労、舞台裏をレポート。「名前」とは何か? 同姓同名の面白さとは? かつてなかった「名前の不思議」をめぐるノンフィクション。
ギネス世界記録に挑戦!
ハロウィンを控えた週末、夕暮れ時の渋谷。2022年10月29日のことだ。いよいよギネスブックにタナカヒロカズの名前が躍るのか。貸し切った映画館にひしめく178人のタナカヒロカズとその家族、そして、押し寄せた30名以上の取材陣。立会人である長谷部健渋谷区長の隣に立つネイビー・ブレザー姿のギネス記録公式認定員が、マイクに向かう。
「みなさま、挑戦おつかれさまでした。それでは5分の経過が確認できましたので、結果を発表させていただきます。本日みなさまはLargest gathering of people with the same first and last name 同姓同名の最大の集まりという記録に挑戦されました。本日こちらの挑戦会場に集まったタナカヒロカズさんの数は、178人です。ギネス世界記録達成おめでとうございました!」
代表して受け取った額縁は、想像以上にずしりと重い。ぐるりと身体をねじり掲げて見せると、拍手が沸き起こる。
同姓同名の面白さに気づいて28年、最初の記録挑戦から11年。
長い道のりだった。
田中宏和からタナカヒロカズへの方針転換
記録達成のあと、何名かのタナカヒロカズで打ち上げに向かう途中のことだ。信号が変わるのを待っていると、二十歳そこそこの女子二人組から「あれ、ひょっとして、あのタナカヒロカズじゃない?!」との声があがった。
そう、われわれは「タナカヒロカズ」「Hirokazu TANAKAs」Tシャツを着ていたのだ。
通りを行き交う仮装の人々の群れを縫い、至近の中華料理店に20人ほどで腰を落ち着け乾杯だ。今日1日を振り返り、語り合う。
岡山から参加の「足揉みの田中宏和さん」がやおら切り出した。
「そういえば、昨日すぐそこのホテルでチェックインの時に面白いことがあって。」
というのも、フロントが困惑した顔で「今日、タナカヒロカズさんの宿泊が多いのですが、何かあるのですか?」と聞いてきたという。
時期がハロウィンだったのが、誤解と理解を同時に産んだのかもしれない。
説明をすると、翌朝、チェックアウトの際には「がんばってください」と声をかけて送り出してくれたそうだ。
そのうち誰かが取り出したスマホで、NHK『サタデーウオッチ9』のライブ配信をみんなで覗き込んだ。
「無数のタナカヒロカズさんが続々と……ギネス世界記録更新なるか」のタイトルで番組開始早々の特集扱いだ。「歴史的円安」よりも先に報道された8分の映像が、このあと海外の放送局に二次利用され、イギリスのBBCの国際ニュースになり、オランダ公共放送、アメリカFOXニュース等にまで展開されることになるとは、この時は知る由も無い。
共同通信の速報の見出しは、なんと面映くも“世界一の名、「タナカヒロカズ」”
そう、わたしの名は、田中宏和。この名前を使用して今年で54年になる。
ことの行きがかり上、「ほぼ幹事の田中宏和」と称している。
元来、この「田」「中」「宏」「和」の4つの漢字の組み合わせにこだわりがあった。
しかし、ギネスワールドレコーズを狙うとなると事情はややこしい。「同姓同名の最大の集まり」の記録ガイドラインによると、名前の読みが同じでさえあればよく、その表記は関係無いのだ。2017年の2度目の挑戦の際に把握していた。
われわれが越えるべきは世界の「マーサ・スチュワート」。
アメリカのライフスタイル・コーディネーターであり、実業家としても知られるあのマーサがその現行記録保持者なのだ。自身の名前をタイトルにした「MARTHA!」というテレビ番組企画(NBCテレビ)で集まった、164人の記録だ。アメリカでは知らない人はいないという有名人、ザ・セレブリティ。日本で例えるなら、平野レミさんと黒柳徹子さんとアパホテルの元谷芙美子社長を足して割った感じか。
確かに「マーサ」は「Martha 」「Marthe」「Murtha」などと綴れるし、「スチュワート」も「Stewart 」「Stuart」のバリエーションがある。発音さえ同じであれば同じというルールだ。
ここはマーサに倣おう。「田中宏和」で、漢字も完全一致にこだわってきたが、今回の3度目の挑戦にあたり方針転換だ。
「松下電器」「松下電工」が「Panasonic」としてグローバル・ブランドに変身したように、「田中宏和運動」は「タナカヒロカズ運動」=「The same name association of Hirokazu TANAKAs」となるのだ。
2022年7月には、これまでのホームページを刷新し、全国の「タナカヒロカズさん」たちに呼びかけた。
「今回のギネス世界記録挑戦は、コロナ禍にあって失われた人と人のつながりの大切さを示す社会実験型の平和活動としたい。」
自分たちの伝えたいことが言葉になってきたのもこの頃だ。
178人のあだ名と漢字のいろいろ
翌朝、現場で取材された世界三大通信社の1社であるフランスAFP通信の記事が世界を駆け抜け、英ガーディアン紙のヘッドラインニュースをはじめ、欧州、北中南米、アジア、アラブ、アフリカなど44の国・地域で、24種の言語により記録達成が報道されていった。
が、そこでハタと気づいた。
前日までに参加エントリーの知らせを受けていた186人のタナカヒロカズさんのうち、集まったのは178人。そのうちこれまで会ったことのあるタナカヒロカズさんは何人で、新たなタナカヒロカズさんたちの漢字表記はどうなっていたのか。
わたしには、全国のタナカヒロカズさんたちに呼びかけて、アレンジした会場に集まってもらう以外にも重要な幹事業務があった。
タナカヒロカズの会での名称、あだ名を的確迅速につけていくというハードワークである。ちなみに自分のあだ名は「ほぼ幹事」である。
あだ名付けの模様をYouTubeライブで配信したアーカイブ映像が残されている。もらった名刺、先の事前エントリーリスト、会場で記入してもらったアンケート用紙、ゼッケン番号に加え、スチール写真、ライブ動画、名刺の情報を組み合わせて、最終的に178人のタナカヒロカズさんたちを一人ひとり特定していった。まるで探偵である。
「ゼッケン24番のタナカヒロカズさんが、奈良県から初参加でお見えになりました!」
ウグイス嬢役をお願いしたスタッフの呼び込みをステージ上で迎えて、
「はじめまして。タナカヒロカズと申します。」
「はじめまして。奈良市から来ましたタナカヒロカズです。」
名刺交換すると、漢字も同じ田中宏和さん。
「書記長」という名刺上の肩書が眼に飛び込んでくる。
「では、タナカヒロカズの会での呼び名は、『書記長の田中宏和さん』でいかがでしょうか?」
この調子で、ギネスチャレンジタイム前の受付時間にあだ名をつけられたタナカヒロカズさんは38人。
最終的に集まった「タナカヒロカズ」の漢字バリエーションは、16種類!
以下全員「タナカヒロカズ」で、田中宏和はもちろん、田中尋和、田中浩一(初対面だと「コウイチ」と読まれるそう)、田中弘和、田中弘一、田中寛和、田中博一、田中洋和、田中寛一(まず「カンイチ」と言われるそうだ)、田中博和、田中宏一と続き、「タナカヒロカズ」難読トリオ「田仲弘和」に「田中裕万」「田中弥一(だいたい「タナカヤイチ」と呼ばれるそう)」。
さらなる難読は、「田中大数」と書く。タナカヒロカズの会では、「大数(ダイスウ)のタナカヒロカズさん」と名付けた。
そして、極め付けが、「田中碩量」。もはやクイズの超難問レベルだ。
記録挑戦の全国大会の2日前にメールを受け取っていた。表題は「息子が迷っています」というのだから強烈だった。
名付け親であるお父さんからのメールには、
「息子は、友人から週末のイベントを知らされ、揺れております。
息子の名前は、たなかひろかず(田中碩量)。16歳(高一)。
ほぼほぼ群馬の、埼玉県在住です。
難読名による辛酸を味わい、小学生時代は件の"田中宏和のうた"でからかわれた経験があり、あまりよい印象はなかったようです。それが、どうしようかな~、と言っておりました。」
"田中宏和のうた"――「ごめんなさい。作詞したのはわたしです。」と穴があったら入りたい。
つい「このお名前に込められたお気持ちをぜひお聞きしてみたいです。」と返信したところ、音読みでは「セキリョウ」という熟語で、大阪桐蔭の教育理念にも読み込まれており、「鼎立成りて碩量を育む」とある。何でも「大器」という意味らしい。
ついでに大阪桐蔭の建学の精神も目にした。
「偉大なる平凡人たれ」。高校野球を見る目も変わるというものだ。
会場に駆けつけてくれた高校一年生の田中碩量くんのことは、名付け親のお父さんの意を汲んで「大器のタナカヒロカズさん」と呼ばせてもらっている
ちなみにお父さんのお名前は、田中康夫さん。私感だが「なんとなく、クリスタル」といじられたことはまちがいない、息子さんのネーミングには相当力が入ったのだろう。
同姓同名であることの大変さを実感
幹事として、タナカヒロカズの名前の壁との戦いは続いた。
ギネスワールドレコーズジャパンによると、記録達成直後にギネス公式記録認定員から受け取り持ち上げた公式認定証と額縁、さらに記録達成の場に居合わせたことを記す公式参加認定証の3つのアイテムを178人のタナカヒロカズさんたちは、平等に買う権利があるという。2種類の証書は各五千円、オリジナルの額はなんと二万五千円で、3点合計で締めて三万五千円也。これを安いと思うか高いと思うかはタナカヒロカズさん次第。すばらしい権利だ。
「一人ひとりの個性と情熱が世界をおもしろい場所にする」というギネス世界記録の精神とも符合する。しかし、オーダーは取りまとめてくださいとのこと。一人ひとりが注文するのでは無かった。
178人のギネス世界記録保持者たちに記録の証書等の購入申し込みを受け付け、入金を確認し、ロンドンのギネスワールドレコーズが指定する香港上海銀行の口座に円送金し、届いた証書類を各タナカヒロカズさんに郵送する、これが次なるミッションである。
簡単なようでいて、これがなかなか。なにしろ名前が全員「タナカヒロカズ」なのだ。
一般社団法人田中宏和の会の法人口座に振り込まれる代金の振り込み人は、当然「タナカヒロカズ」になる。銀行通帳の取引履歴には「タナカヒロカズ」「タナカヒロカズ」「タナカヒロカズ」が延々と並ぶ。これでは、誰がいくら振り込んでくれたのかわからないではないか。「誰が」って、「タナカヒロカズ」であることは間違い無いなのだが、どのタナカヒロカズかがわからないのである。
どうしたものかと思い悩んでいたら、タナカヒロカズの会のチーフ・テクノロジー・オフィサーである「エンジニアの田中宏和さん」から、「BASEでパスワード付きのタナカヒロカズさん専用の申し込みページを立ち上げたらいいんですよ。」との当意即妙のご提案、あっという間に準備をしてくれた。それぞれが専門性を発揮するタナカヒロカズの会の本領発揮である。
3つの商品の定価にBASEの手数料と送料などを加えて売価設定して、たくさんの質問が飛んでこないようできるだけ丁寧に商品説明を書き、返品はできません等の注意事項を書き、応募締め切りを設定するも申し込み忘れたというタナカヒロカズさんがうようよいらっしゃるのにもめげず、2度の締め切り延長に、代金の振り込みの催促をして、BASEからの販売代金振り込みまで自分の預金でつなぎ融資をし、最終的な申し込み者と商品のリストの精査をするもやはりタナカヒロカズだらけでややこしいと、幹事はつらいよ。通販事業者の方ってすごいです。
同時並行でロンドンの銀行への円送金の準備をした。
しかし、法人口座を開設している地元の駅前の信用金庫には海外への円送金の相談はなかなか来ないらしい。しかも、日本の金融機関からの不正送金が国際的に問題視されているので、さまざまな手続きを踏む必要もあるそうな。結局、副支店長まで出てきていただいてのハートフルな対応で、登記簿を取り寄せ、書類作成やら審査やらを経て、ようやく送金準備も完了。商社の方ってすごいです。
この間、タナカヒロカズさんからの「まだギネスの証書が届かないんですが」との問い合わせメールをポツポツと受信。「年内に手にしていただけるよう頑張っています!」と即レスした。しかし、年末は印刷所が忙しく、証書の発行に時間がかかるとの情報に暗雲立ち込めた。
クリスマスまで3日という、2022年12月22日の木曜日、ギネスワールドレコーズからの段ボール箱が5つ届いた。このまま年は越せない。急きょ午後は半休。発送拠点となっていた「渋谷の田中宏和さん」の渋谷のオフィスへとタクシーに荷物を乗せて向かった。
渋谷の田中宏和さんは、2003年にわたし田中宏和が最初に会った他人の田中宏和さんだ。かれこれ20年の付き合いになる。
「もう宛名のシール印刷はしてありますから」と実に頼りになる。
申し込みリストに従って、二人で流れ作業のように封入、宛名差出人シールを貼っていく。160通を超えるセット完了。台車に郵便物を段ボールごと積み込み、レッツゴー! 渋谷郵便局に持ち込んだ。年末の郵便局は大盛況で、番号札を引いて30分待ち。
ようやくたどり着いた窓口の職員さんに「この封筒を全部簡易書留でお願いします!」と見せると、2つ3つ封筒を確認された後、
「宛先は全員同じ田中さんですか?」
「いや、それが全員別のタナカヒロカズなんです。わたくしもタナカヒロカズなんですが。」「はあ?(怪訝な顔)」のやり取り。
申し込み用紙を差し出され、「ここに全員の宛名を書いてもらえれば。」と言われ、
「なので、わたくしもタナカヒロカズなんですが、宛先が全員タナカヒロカズなんです。」
「呆気に取られる顔」の見本にできそうなリアクションをとりつつも、特別に全員の宛名をスキャンするという神対応をしてくださった。郵便局員さんってすごいです。
発送業務を終えたら、とっぷり日が暮れていた。渋谷の田中宏和さんと二人で大仕事を完遂できたのは感慨深かった。
タナカヒロカズさんたちのお宅を訪れた各局の郵便屋さんは、サンタクロースとなった。
クリスマスイブには、「室蘭の田中宏和さん」が「ギネス認定証が届きました。尽力してくれた幹事さんに感謝です。」とFacebookにアップしているのを皮切りに、次々にSNSなどで伝わってくる写真や喜びの声は、互いにとってのクリスマス・プレゼントとなった。
ギネス認定の作業はひとまず落ち着いた。
今、なぜここまで人々の興味をひいたのか、共感を得たのか、わたしは考え始めている。
人の名前とは何か?
同姓同名の面白さとは?
この連載の果てには言語哲学にまで迫らん、いざ、自ら「考える人」となる意気込みである。
しばらくの間、お付き合いいただきたい。
が、しかし、われわれの記録達成98日後、世界は動いた。セルビアはベオグラードでの出来事について、1通のメールが届いたのである。
(次回に続く)
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田中宏和
コミュニティ・ディレクター/クリエイティブ・ディレクター。一般社団法人「田中宏和の会」代表理事(通称「ほぼ幹事の田中宏和」)。国際同姓同名連盟(International Same Name Association)共同設立者。東北ユースオーケストラ事務局長。 渋谷のラジオ・プロデューサー兼『渋谷のタナカヒロカズ』MC。ほぼ日刊イトイ新聞『田中宏和同姓同名観測所』で長期連載中。著書『響け、希望の音〜東北ユースオーケストラからつながる未来〜』(フレーベル館)、共著『田中宏和さん』(リーダーズノート)、編著『くらしのこよみ 七十二の季節と旬を楽しむ歳時記』(平凡社)など。1969年京都市木屋町生まれ、東京都渋谷区在住。Twitter:@tanakahirokaz Instagram:@tanakahirokaz
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とは
はじめまして。2021年2月1日よりウェブマガジン「考える人」の編集長をつとめることになりました、金寿煥と申します。いつもサイトにお立ち寄りいただきありがとうございます。
「考える人」との縁は、2002年の雑誌創刊まで遡ります。その前年、入社以来所属していた写真週刊誌が休刊となり、社内における進路があやふやとなっていた私は、2002年1月に部署異動を命じられ、創刊スタッフとして「考える人」の編集に携わることになりました。とはいえ、まだまだ駆け出しの入社3年目。「考える」どころか、右も左もわかりません。慌ただしく立ち働く諸先輩方の邪魔にならぬよう、ただただ気配を殺していました。
どうして自分が「考える人」なんだろう――。
手持ち無沙汰であった以上に、居心地の悪さを感じたのは、「考える人」というその“屋号”です。口はばったいというか、柄じゃないというか。どう見ても「1勝9敗」で名前負け。そんな自分にはたして何ができるというのだろうか――手を動かす前に、そんなことばかり考えていたように記憶しています。
それから19年が経ち、何の因果か編集長に就任。それなりに経験を積んだとはいえ、まだまだ「考える人」という四文字に重みを感じる自分がいます。
それだけ大きな“屋号”なのでしょう。この19年でどれだけ時代が変化しても、創刊時に標榜した「"Plain living, high thinking"(シンプルな暮らし、自分の頭で考える力)」という編集理念は色褪せないどころか、ますますその必要性を増しているように感じています。相手にとって不足なし。胸を借りるつもりで、その任にあたりたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。
「考える人」編集長
金寿煥
著者プロフィール
- 田中宏和
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コミュニティ・ディレクター/クリエイティブ・ディレクター。一般社団法人「田中宏和の会」代表理事(通称「ほぼ幹事の田中宏和」)。国際同姓同名連盟(International Same Name Association)共同設立者。東北ユースオーケストラ事務局長。 渋谷のラジオ・プロデューサー兼『渋谷のタナカヒロカズ』MC。ほぼ日刊イトイ新聞『田中宏和同姓同名観測所』で長期連載中。著書『響け、希望の音〜東北ユースオーケストラからつながる未来〜』(フレーベル館)、共著『田中宏和さん』(リーダーズノート)、編著『くらしのこよみ 七十二の季節と旬を楽しむ歳時記』(平凡社)など。1969年京都市木屋町生まれ、東京都渋谷区在住。Twitter:@tanakahirokaz Instagram:@tanakahirokaz
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