「美術」一覧
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いま再びよみがえるカルト作!《後篇》
~『ブレードランナー2049』と『ツイン・ピークス The Return』をめぐって~
(前篇へ) やりたい放題の『ツイン・ピークス The Return』 町山:2017年夏に放映された、デヴィッド・リンチの『ツイン・ピークス』の25年ぶりの続編、『ツイン・ピーク……
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いま再びよみがえるカルト作!《前篇》
~『ブレードランナー2049』と『ツイン・ピークス The Return』をめぐって~
『ブレードランナー2049』を徹底解説 町山:滝本さんも『ブレードランナー』は相当お好きですが、続編として2017年に公開された『ブレードランナー2049』はいかがでしたか……
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第十三回 東洋はどこにあるのか(一)
一九〇三年に刊行された『東洋の理想』は、西欧社会において東洋に主体的な関心を抱いている人々にKAKUZO OKAKURAの名前を印象づけるのに十分なはたらきを担った。 こ……
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- 評論
第十二回 美の国、美のちから(四)
一八八四(明治一七)年、天心はフェノロサの通訳として調査のために法隆寺にいた。フェノロサは寺側に夢殿に収められている仏像の公開を求める。しかし、寺院はそれを容……
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第十一回 美の国、美のちから(三)
天心の精神――さらにいえば、その霊性を――考えるとき、現代に生きる私たちは、彼が考えた「美術」の深みを幾度踏みしめ、感じ直しても徒労に終わることはないだろう。それ……
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第十回 美の国、美のちから(二)
表し得ないものを、あえて語ろうとする者は、表し得ないものの実在を信じる者である。少なくとも天心はそうだった。人間が十全に表現することのできない、万物に遍在する……
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第九回 美の国、美のちから(一)
著述家としての天心の日本語を、私たちは知らない。彼が残した三冊の本はすべて英語で書かれている。天心にとって英語が第二の母語というべきものだったことは先の章でふ……
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桐生――上州の風にのって その4
映画「フリーダ・カーロの遺品」の上映後、石内とアーティスト・片山真理との対談が行われた。 片山は一九八七年埼玉で生まれ、群馬県太田市で育った。先天性の四肢疾……
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第八回 呼びかける東洋
美術院の創設と暗礁 人生の岐路というべき出来事に遭遇するたびに天心は海外へ行った。欧米だけでなく、中国、インドを含め天心は、生涯に十回外国を旅している。 一八……
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- インタビュー
シュタイデル社で本を作れる賞
直撃インタビューは、『Steidl Book Award Japan』(以下「シュタイデル・アワード」)の話から始まった。シュタイデル氏本人が楽しそうに語り始めたのだ。今までに4000……
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第七回 修復という創造
仏像の修復は新しい美の創造 今日では名刹と呼ばれる寺はどれも荒廃していた。明治政府が唱えた神仏分離が原因だった。この政策は、寺の立場を弱めるだけでなく、千年を……
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- エッセイ
おっさんと「かわいい」
数年前から「かわいい」に関する議論が盛んになっているけれども、アニメやキャラクターものに関心のないふつうのおっさんである私はとりたてて注意を払っていなかった。……
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第六回 光雲と波山
仏師としての誇り 近代日本画における天心の影響はこれまでもしばしば語られてきたが、彼の影響は絵画にのみ留まるものだったわけではない。天心の念頭にあったのはいつ……
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第五回 釈迦伝、連作の絵を描け
天心が出した「懸賞仏画募集広告」 長く読書に親しんだ人なら、自分が本を選んだのではなく、本が自分を選んだ、そう感じた経験が、一度や二度はあるだろう。書物はとき……
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第四回 非戦の悲願
衣服とは魂の表象 一八八七(明治二〇)年秋、天心らは年初からの十ヵ月に及ぶ視察を終えようとしていた。欧州を離れたあと、直接日本に向うのではなく、ひとたびアメリ……
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第三回 秘仏とモナ・リザ
なぜ和辻は天心を書き落としたのか 一八八四年の夏、フェノロサは文部省の命を受け、法隆寺に調査に向う。来日して六年後のことだった。フェノロサは夢殿に安置されてい……
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第二回 観音の遺言
高島嘉右衛門の学校に学ぶ 天心岡倉覚三は、一八六三(文久二)年、横浜に生まれた。 だが、この記述も精確ではない。彼の親が付けた名前は「角蔵」だった。父親は武士……
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序章 野に下る
一八九八(明治三一)年十月、第一回の院展において横山大観の「屈原」が発表された。この作品は、描いた大観にとってだけでなく、近代日本画の分水嶺になった。画法、主……
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生きている展示
博物館というものから、一時期足が遠のいた。あるとき、気がついたのだ。ここにあるものはみんな、死んでいる。 ペルシアのお皿、橙色の鳥の尾羽を飾ったインディオの……
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MAIL MAGAZINE
とは
はじめまして。2021年2月1日よりウェブマガジン「考える人」の編集長をつとめることになりました、金寿煥と申します。いつもサイトにお立ち寄りいただきありがとうございます。
「考える人」との縁は、2002年の雑誌創刊まで遡ります。その前年、入社以来所属していた写真週刊誌が休刊となり、社内における進路があやふやとなっていた私は、2002年1月に部署異動を命じられ、創刊スタッフとして「考える人」の編集に携わることになりました。とはいえ、まだまだ駆け出しの入社3年目。「考える」どころか、右も左もわかりません。慌ただしく立ち働く諸先輩方の邪魔にならぬよう、ただただ気配を殺していました。
どうして自分が「考える人」なんだろう――。
手持ち無沙汰であった以上に、居心地の悪さを感じたのは、「考える人」というその“屋号”です。口はばったいというか、柄じゃないというか。どう見ても「1勝9敗」で名前負け。そんな自分にはたして何ができるというのだろうか――手を動かす前に、そんなことばかり考えていたように記憶しています。
それから19年が経ち、何の因果か編集長に就任。それなりに経験を積んだとはいえ、まだまだ「考える人」という四文字に重みを感じる自分がいます。
それだけ大きな“屋号”なのでしょう。この19年でどれだけ時代が変化しても、創刊時に標榜した「"Plain living, high thinking"(シンプルな暮らし、自分の頭で考える力)」という編集理念は色褪せないどころか、ますますその必要性を増しているように感じています。相手にとって不足なし。胸を借りるつもりで、その任にあたりたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。
「考える人」編集長
金寿煥
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「考える人」から生まれた本
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