2025年8月28日午後、一般財団法人 新潮文芸振興会と新潮社の主催による「小林秀雄賞」「新潮ドキュメント賞」選考会がオークラ東京にて行なわれ、受賞作品が決定しましたので、ここにお知らせいたします(新潮ドキュメント賞についてはこちらをご覧ください)。
受賞作品
『荷風の昭和 《前篇》関東大震災から日米開戦まで』
『荷風の昭和 《後篇》偏奇館消失から最期の日まで』
著者略歴
川本三郎(かわもと・さぶろう)
1944年東京都渋谷区生まれ。著書に『大正幻影』(岩波現代文庫、サントリー学芸賞受賞)、『荷風と東京』(岩波現代文庫、読売文学賞受賞)、『林芙美子の昭和』(新書館、毎日出版文化賞・桑原武夫学芸賞受賞)、『白秋望景』(新書館、伊藤整文学賞受賞)、掌篇集『遠い声/浜辺のパラソル』(ベルリブロ)など多数。訳書にカポーティ『夜の樹』、『叶えられた祈り』(共に新潮文庫)など。
授賞理由
荷風とともに散歩をするかのように、文学史や映画史を参照しながら、「荷風の昭和」に注釈をつけていく。よどみない筆運びで、最後には荷風と著者が一体化する。(文責・新潮文芸振興会事務局)
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考える人編集部
2002年7月創刊。“シンプルな暮らし、自分の頭で考える力”をモットーに、知の楽しみにあふれたコンテンツをお届けします。
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とは
はじめまして。2021年2月1日よりウェブマガジン「考える人」の編集長をつとめることになりました、金寿煥と申します。いつもサイトにお立ち寄りいただきありがとうございます。
「考える人」との縁は、2002年の雑誌創刊まで遡ります。その前年、入社以来所属していた写真週刊誌が休刊となり、社内における進路があやふやとなっていた私は、2002年1月に部署異動を命じられ、創刊スタッフとして「考える人」の編集に携わることになりました。とはいえ、まだまだ駆け出しの入社3年目。「考える」どころか、右も左もわかりません。慌ただしく立ち働く諸先輩方の邪魔にならぬよう、ただただ気配を殺していました。
どうして自分が「考える人」なんだろう――。
手持ち無沙汰であった以上に、居心地の悪さを感じたのは、「考える人」というその“屋号”です。口はばったいというか、柄じゃないというか。どう見ても「1勝9敗」で名前負け。そんな自分にはたして何ができるというのだろうか――手を動かす前に、そんなことばかり考えていたように記憶しています。
それから19年が経ち、何の因果か編集長に就任。それなりに経験を積んだとはいえ、まだまだ「考える人」という四文字に重みを感じる自分がいます。
それだけ大きな“屋号”なのでしょう。この19年でどれだけ時代が変化しても、創刊時に標榜した「"Plain living, high thinking"(シンプルな暮らし、自分の頭で考える力)」という編集理念は色褪せないどころか、ますますその必要性を増しているように感じています。相手にとって不足なし。胸を借りるつもりで、その任にあたりたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。
「考える人」編集長
金寿煥
著者プロフィール
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2002年7月創刊。“シンプルな暮らし、自分の頭で考える力”をモットーに、知の楽しみにあふれたコンテンツをお届けします。

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