シンプルな暮らし、自分の頭で考える力。
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にがにが日記―人生はにがいのだ。

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9月1日(日)

 今日から「第2期にがにが日記」である。
 今日はイライラに伴って物欲が亢進し、ひさしぶりに梅田へ行って服を爆買いした。といっても安いパンツ2本、安いジャケット1枚、あと財布。男の服なんか安いもんだ。
 財布はもう数年使っててボロボロになってて、さすがに人まえで出すのが恥ずかしいぐらいになってたから、買い換えられてよかった。あとはいま使ってるぐらいの小さいサイズのトートバッグが欲しいのだが、小さいサイズのトートってなかなか売ってない。
 先週まで沖縄に出張していたのだが、お盆明けの平日の那覇行き飛行機は学生でいっぱいで、まあうるさいうるさい。いまは大学院にいるけど、2年前まで所属してた前任校では学部生を教えていて、毎年20名ほどを連れて沖縄で調査実習をしていたのだが、よく10年も続けたなと思う。それぐらい学生たちはみんな元気で、うるさい。
 搭乗口の荷物検査のとこで並んでるとき、後ろにいた男子学生どもも相当テンションが上がっててうるさかった。
 学生A「おまえペットボトル持って入ったらあかんねんで」
 学生B「うっわ、これどないしょ」
 学生C「おれ目薬あるねんけど」
 学生A「目薬あかんで。持って入られへんで」
 学生C「うっそ。これどうしたらええの」
 学生B「今ここで差し切ったらええねん」
 おれ「ブホッッッ」
 くっっそ。関西の学生ほんまおもろい。俺はこういうのにとても弱い。
 ところで最近はネトフリ廃人になっている。お盆あたりからストレンジャーシングスにドハマリしてしまい、あいまに東大の情報学環での集中講義を挟んで2週間ぐらいでシーズン3まで一気に見てしまい、ちょっと現実に戻れなくなっていた。夜に近所を散歩してて、街灯とか空き家の灯りが消えかかって点滅してるだけで「マインドフレイヤーおる!」ってなって、おさい先生から「あーはいはい」と言われた。
 いまはマインドハンターにハマっていて、先週の那覇出張中も仕事のないときにホテルでずっと見てて、そのままシーズン2の最後まで見てしまい、仕事が終わったあと那覇のバーにひとりで行ってウィスキーをストレートで飲んだりしていた。もちろんロックグラスである。あと無性にタバコが吸いたくなるドラマだった(タバコ大嫌いだが)。
 しかしマインドハンターほんまおもろかった。アクションもグロいシーンもなしで、純粋に演技と演出と脚本だけであれだけおもしろくなるんだな。キャスティングも演技もほんとうに最高で、そして70年代の再現度がめちゃくちゃ高い。とにかく服装も車も(アメ車!!)、インテリアも何もかもかっこいい。バーやレストラン、住宅やオフィスの内装がほんとうに素晴らしい。アメリカの70年代ってかっこよかったんだなと思う。
 ストレンジャーシングスの80年代再現度も素晴らしかったけど、マインドハンターの時代考証はほんとすごかった。
 というわけでみなさんもネトフリ廃人になってください。これ全世界でどれくらい生産性下げてるだろうね。ネトフリによる経済損失いくらだよ。

9月2日(月)

 鉤括弧が外れるっていうことは、これはもう、すごいことなんやで。引用文が地の文に入ってくるって、それはとてつもないことなんやで。こんなすごいことがあるかっていうぐらい、不思議で、怖くて、美しいことなんやで。
 そういうことを書きたいんや。
 最近はよく薬を飲んでる。薬、便利だ。
 ベルソムラ飲んで寝るとめっちゃ夢見る。なつかしい友だちや卒業生が1000人ぐらい集まってどこかで合宿して音楽フェスやってた。いつかそれも終わって、みんな順番に帰っていって、だんだん人が減っていって、最後にふたりの元ゼミ生が残って、しっかりハグして別れて、そして俺ひとりになった。
 おはぎは口のまわりだけ白くて、河童みたいだなといつも思う。
 ところで服の話。40をすぎたあたりからほんとうに服に困っている。ふつうのストレートのジーパン(いまだに恥ずかしくて「デニム」って言えない。ジーパンはジーパンである)が欲しいんだけど、ほんとに売ってない。一時期ユニクロにあって、ユニクロにしてはちょっと高かったけど、どうせなくなるやろと思って3本ぐらいまとめ買いした。
 で、案の定なくなった。
 こないだいちおうユニクロ行ったら、めっちゃスキニーかめっちゃテーパードしかない。
 何が悲しくて、50すぎたおっさんが、ピッチピチのジーパンとか裾の短いモンペみたいなジーパンはかなあかんのや…。
 スキニーのほうなんか、もうほとんどストッキングかタイツみたいなピチピチ具合だった。
 俺がピチピチのズボンはいてたらおかしいやろ。
 みんな目をそらすやろ。
 どうせ!
 どうせ俺なんかがピチピチしてたらキモいんやろ!
 通報するやろ!
 みんな俺のこと嫌いやろ!!
 いや、そういう話ではなく。
 体をしめつける服は嫌いです。普通のストレートないかなあ。リーバイスとか行けばいいのか。リーバイスってもう30年ぐらい買ったことない。
 しかし前にも書いたけどいっせいに同じ形にするのほんとやめてほしい。アパレル業界。

9月3日(火)

 会議が嫌でしかたがない。いや、別に何も嫌なことなんかないんだけど。先端研楽しいし。同僚もみんなすごいひとばっかりだし。しかし会議とか書類とか、もうそういうもの自体がとてつもなく嫌いだ。
 そう思っていたのだが、デパスを飲みながらだと事務仕事が非常に捗ることに気づいた。嫌だな嫌だなという気持ちが減って、透明な気持ちでエクセルと向き合えます。
 向き合いたくないな…。
 なんか俺薬漬けみたいですが、そんなことないですよ。
 こないだ那覇でひとりで飲んでて、とても良い、素敵な、大好きなバーがあるんだけど、そこでストレートのウィスキーをロックグラスで飲んでいた。マインドハンターの影響である。
 で、バーテンのお姉さんから、どちらからいらしたんですかと聞かれ、大阪ですと答えると、意外ですね、ぜんぜん大阪弁じゃないですね、と言われた。
 いやまあ、ネイティブちゃうっていうのもあるけど、でもコテコテの大阪弁はなるべく外では使わないようにしてるんだよね。なんかほら、嫌じゃない?(笑)って言ったら、
 そんな、ぜんぜん嫌じゃないですよ。
 あ、そうなのか。
 でも、大阪の方って、声でかいですね。
 めっちゃシーバスリーガル吹いた。
 大阪のみんな、ここ読んでるか。俺たち、声でかいらしいぞ。気をつけよう…。
 「なんであんなに声大きいんでしょうね」って言われました。

9月4日(水)

 こないだ、
 血圧高いねん。
 いくつ?
 上が700。
 っていう会話をしたと思うんだけど、誰とだったか思い出せない。誰だったかな。
 死んでるやろ。
 あと、校閲のひとにゆうとくけど、「ピチピチ」と「ピッチピチ」の表記ゆれを統一する気はありません。
 ここ見てるだろ。ここ見てること、俺は知ってるぞ。
 校閲のひと!
 大学からもらってる給料のことが、その全額がまるで借金のように感じている。もらっているのではなく、ただ借りているだけ。もっと正確にいうと、借りさせられている。押し付けられている。
 ただ負債だけが積もり積もっていく。いつか返せと言われるような気がする。これまで貸してやった金を、全額返せ、と。すみません、もう残ってませんというと、明るく開けた場所に引きずり出されて、大勢のひとが見てる前で、見せしめのためにひどいめにあう。そういう気がする。
 すべての人生は消化試合だよね。
 コントラバスの音程が悪いのをずっと気にしていて、さいきんはちゃんと基礎的なことをやろうと、チューナーに合わせて弓弾きをしている。FならF、E♭ならE♭の音程をちゃんと出せるようになりたいと思って。
 練習してるとおはぎがやってくる。
 おはぎはよく喋り、よく笑い、よく鳴く。歌っているかのようである。
 抱き上げて声をチューナーにあててみた。
 ぴったりCだったのでびびった。
 抱き上げたときのおはぎの声は、ドです。
 俺より音程ええんちゃうかお前。
 こないだ卒業生が妊娠して、LINEで「うまれたら岸さんのこと『じぃじ』って呼ばせますね」と言われて、爆笑しながら、ああこの仕事やっててよかったなって久しぶりに思った。
 大学院のいまも楽しいけど、学部もなかなか、みんな元気があるゼミ生ばっかりで楽しかったな。
 きょうは神戸大学で研究会じゃった。梶谷懐さん、稲葉振一郎さんaka厨先生、小川さやかさん、山下範久さん、瀧澤弘和さんという錚々たるメンバーじゃよ…。俺みたいなアホがついていけるかな…。
 睡眠2時間で行ったので、途中から頭が朦朧としていた。懇親会も失礼して先に帰った。勉強になりました。
 しかし睡眠2時間でフラフラのときに厨先生の声が小さ過ぎて辛かった。聞こえへん。
 文章が読みやすいです、ってよく言われる。とてもうれしいけど、なんか意外な感じもする。特に推敲もしないし、気をつけて書いてることもない。
 ただ、たとえば「嫌いな文体」っていうのはある。くだけた文章にわざと漢語を使ったりとか。カフェのこと書いてて「虎視眈々とパフェを狙っていたら」みたいな。それとかあと、「この猫ちゃんたちの人生、ならぬ猫生とは」とか。人生を猫生って言いかえてる(しかもわざと人生のところを残してある)ところとか、無理無理。
 ああ、自分で書いててぞっとする。
 ジャズのスタンダードの I wish I knew の、最初に Cm7 → F7 ときて、それがもういちど Cm7 → F7 を繰り返すところで、いつも人生を感じる。なんか人生って感じ。なんかここいつも切ないんだよな。

9月7日(土)

 事務仕事が相当やばいことになってるのだが、まったく手をつけてない。本当にほんとうにやばい。こんなやばい状態になってもこんなに何もしないなんて、俺はほんとうはメンタル異常に強いのではないかと思う。
 ひとりチキンレースである。
 みんな応援してください。
 ええと、おとといは東京。神楽坂のラカグで又吉直樹さんと対談イベントだった。私の『図書室』出版記念と、又吉さんの『劇場』文庫化記念ということで、主に『劇場』をじっくり読み込んで行った。
 6月の沖縄でのテレビ生放送に続き、お会いするのは2回めなのだが、ほんまに知的でおもしろくて穏やかで時に辛辣で、ああ「セクシー」というのはこういうひとのことをいうのだなと、ますますファンになった。大好き。
 トークも面白かったです。だいたいいつも私は聞き役に回るんだけど(みかけの発言量が多いからそうみえないだろうけど、内容的には相手のことを喋ってもらうようにしてます)、今回もそうだったんだけど、それにしてもとてもラクだった。いちばん最初に私より先に「どうもー」って言ってくれたのびっくりした。当たり前だけど、さすが芸人さんだなあと。
 とくに「魂を吸う話」で爆笑した。こちらは「あなたは私とやりたくなる銃」の話をした。対談は新潮社の『波』で記事化されるらしいが、さすがにこのへんのいちばん面白かった話は削除されるやろな…。
 『劇場』、すばらしい作品なので、みんな読んでね。
 いろんな方にお会いして思うのは、やっぱりみんな強烈に暗くて、強烈に明るい、ということだ。すでにどこかで書いたけど、表現するひとは、まず猛烈に暗い。暗いところがないとそもそも表現というものができない。そしてめちゃめちゃ明るい。暗いだけだと、社会のなかで表現していけないからだ。たとえば本を書くにしても、私は極端にいえば、半分は編集者が書いてる、と思っている。そしてそれを営業してくれるひとがいて、そしてそれを売ってくれる書店員さんがいる。読んでくれて、感想をTwitterに書いてくれる読者のひとがいる。そうやって、いろんな人びとと関わって、表現をしていくのである。
 社会学界とか文壇とかには一切興味ないし、そういうところで居場所を見つける気は毛頭ないけど(社会学会では仕事するよ(笑))、まあ、これもN=いくつだよっていうぐらい俺の乏しい経験からの一般化だけど、よい表現をしてるひとって、基本的に「根が良い」と思う。
 まあ、そんなことないか…。邪悪なやつもおるかな。
 めっちゃ邪悪なやつおったらどうしよう。
 どうしよう
 イベントの打ち上げで2時半まで飲んだ。なぜかカスミとユキミが最後までいて、なんでお前らが最後まで残るねん。
 そして次の日は某出版社編集さんと昼から浅草でまた飲んで、あれは何ていうんだろう、浅草の屋台が並んでる通り。モツ煮込みの店でビール飲んだけど、関西風のあっさりした出汁でとても美味かった。もう1軒いこうということになり、その近所のサイゼ(リヤ)へ。安いよなサイゼ。白ワイン一本といろいろアテも頼んで3000円とかだった。ごちそうになっちゃったけど。
 酔っぱらって大阪に帰る。
 最近ではアレだ、新幹線で何もしてない。仕事をすると酔うし。なんか音楽も聴かなくなった。東京と大阪のあいだの2時間半ぐらい、ただじっと座って、考えごとをしてる。
 いま気づいたけど、あれは相当、はたから見ていて怖いのではないか。50すぎたおっさんが、腕を組んで、目を開けて、何もせずに2時間半座っている。これはそうとう怖いのでは。せめて寝ててよ、と。
 そして大阪に帰って近所のお好み焼き屋でまたビール飲んで、もうほんとうに俺はダメな人間だ。
 『新潮』に上野千鶴子さん、『朝日新聞』に宇野重規さんによる拙著『図書室』の書評が載った。ほかにも川上未映子さん(『波』)、江南亜美子さん(『文學界』)、町屋良平さん(『新潮』)などなど。それから『ダヴィンチ』で「今月のプラチナ本」に、『WEB本の雑誌』で「今週はこれを読め」に選んでいただいた。そのほか週刊朝日とサンデー毎日と女性セブンと読売新聞と毎日新聞と、あと何だっけ、たくさん取材もしていただいた。
 岸は嬉しゅうございます……。
 そしておさい先生が入れ替わりに東京出張に行った。おさいが邪悪だったらどうしよう。

9月8日(日)

 おはぎは邪悪じゃないよ。
 日曜だが入試業務で出勤である。朝早い仕事はつらいな。職場遠いよな。そのあとすぐに紀要の編集会議、そして教授会。あいかわらず先端研の会議は楽しい。みんな口が悪くて辛辣で、そして正直だ。根回しも派閥も何にもない。議論の回転が速い。
 帰ってきたら、東京出張から邪悪なおさいも帰ってきていた。夜にウォーキングというか散歩してて、近所にまた良いバーを見つけてしまい、そのままふらふらと立ち寄ってしまう。「1664」というフランスのビールがうまかった。白ワインもけっこう飲んでしまい、ウォーキングしとったんちゃうんか何しとんねんという楽しい気持ちで帰る。邪悪なおさいは邪悪なノンアルコールを飲んでいた。フランスの何とかっていうレモネード。
 夜にいきなり散歩に行こうといい、出かけ、途中で良いバーがあればふらふらと立ち寄って、また歩いて帰る。
 自由だ。院生のころからまったく生活スタイルが変わらない。
 それは単に、子どもがいない、ということの結果なんだけど。
 いまこんな、学生や院生みたいな自由な暮らしをしているからといって、子どもができなかったということの折り合いがつくわけではない。かといって、この自由を楽しんでないわけではないっていうかめっちゃ楽しい。
 人生とは、一概にはいえないのだ。
 夏のあいだは夜にしか散歩できないのだが、夜の大阪はどこもとても美しい。中之島も天満も美しいのだが、最近は谷四や谷六を歩く。このあたりが、いま大阪でもっとも「良い店」が集まってると思う。マンションやオフィスビルが並んで、その谷間にきらきらと光る小さな店が開いていて、公園も多く、人通りも多く、車が少なくて、猫が多い。都会だなと思う。
 老後はいまの家を売るかひとに貸すかして、谷四あたりの小さな古いマンションで暮らしたい。
 上町台地はほんとに都会だなと思う。大阪って、都会だよね。ミナミの雑踏よりも、梅田の高層ビル群よりも、天満橋、谷四、谷六、上本町、阿倍野あたりまでの大阪の風景のほうが、都会だなと思う。
 実際に良い店多いんだよな(基準は酒か…)。禁煙のバーも多いし。
 やっぱり老後はこのあたりに住もう。
 俺の出たネコメンタリーを録画してあって、おさいはそれをiPhoneやiPadにダウンロードしていて、しょっちゅう見かえしては、そのたびに泣いている。
 いまこれを書いている横でボロ泣きしている(笑)。朝9時なのだが。
 男って、マッチョかサイコパスかどっちかだと思う。草食系にみえて実はただのサイコパス、って実は多いと思うんだけど。
 知らんけど。

絵・齋藤直子

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考える人とはとは

 はじめまして。2021年2月1日よりウェブマガジン「考える人」の編集長をつとめることになりました、金寿煥と申します。いつもサイトにお立ち寄りいただきありがとうございます。
「考える人」との縁は、2002年の雑誌創刊まで遡ります。その前年、入社以来所属していた写真週刊誌が休刊となり、社内における進路があやふやとなっていた私は、2002年1月に部署異動を命じられ、創刊スタッフとして「考える人」の編集に携わることになりました。とはいえ、まだまだ駆け出しの入社3年目。「考える」どころか、右も左もわかりません。慌ただしく立ち働く諸先輩方の邪魔にならぬよう、ただただ気配を殺していました。
どうして自分が「考える人」なんだろう―。
手持ち無沙汰であった以上に、居心地の悪さを感じたのは、「考える人」というその“屋号”です。口はばったいというか、柄じゃないというか。どう見ても「1勝9敗」で名前負け。そんな自分にはたして何ができるというのだろうか―手を動かす前に、そんなことばかり考えていたように記憶しています。
それから19年が経ち、何の因果か編集長に就任。それなりに経験を積んだとはいえ、まだまだ「考える人」という四文字に重みを感じる自分がいます。
それだけ大きな“屋号”なのでしょう。この19年でどれだけ時代が変化しても、創刊時に標榜した「"Plain living, high thinking"(シンプルな暮らし、自分の頭で考える力)」という編集理念は色褪せないどころか、ますますその必要性を増しているように感じています。相手にとって不足なし。胸を借りるつもりで、その任にあたりたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。

「考える人」編集長
金寿煥

著者プロフィール

岸政彦

1967年生まれ。社会学者。著書に『同化と他者化─戦後沖縄の本土就職者たち』『街の人生』『断片的なものの社会学』(紀伊國屋じんぶん大賞2016受賞)『愛と欲望の雑談』(雨宮まみとの共著)『質的社会調査の方法─他者の合理性の理解社会学』(石岡丈昇、丸山里美との共著)『ビニール傘』(第156回芥川賞候補作)『図書室』など。最新刊は『リリアン』(2/25発売)。

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