「評論」一覧
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アメリカの豊かさ、そして帰郷
(前回までのあらすじ)「チャーリー」こと勝田直志さんは、コザの有名なタコス専門店の創業者。沖縄戦の生き残りでもある。1945年9月、ようやく終戦を悟って投降し、屋嘉……
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その13(最終回) 異国情緒の先へ
原爆で焼け野が原となった浦上周辺は、「70年は草木も生えぬ」とささやかれていたが、戦後10年を迎えるころには、平和公園や国際文化会館、大橋球場などの大型施設が……
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捕虜収容所での出会い
(前回までのあらすじ)「チャーリー」こと勝田直志さんは、コザの有名なタコス専門店の創業者。沖縄戦の生き残りでもある。部隊解散後も南部に潜伏していたが、1945年9月……
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その12 なお止まぬ悲しみ
幕末から明治にかけての開国と近代化により、貿易を主としてきた長崎の産業は、造船、石炭生産などの工業へ移った。それは時代とともに軍需産業と強く結びつき、第二次世……
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その11 近代化と原爆
幕府の直轄地であり、鎖国時代の貿易港として栄えた長崎にとって、開国と倒幕、明治維新は、大きな転換点だった。「信徒発見」「浦上四番崩れ」で、約250年間の禁教期……
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終戦と投降
(前回までのあらすじ)「チャーリー」こと勝田直志さんは、コザの有名なタコス専門店の創業者。沖縄戦の生き残りでもある。1945年6月で日本軍の組織的戦闘が終わっていた……
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その10 ふたつの土地と、自由への旅
これまで、長崎の町のはじまりから、キリシタンの時代、禁教、鎖国、開国までをたどってきた。しかし前回の「信徒発見」に至ったところで、「この様子を、“長崎”の人は、……
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三 批評家・小林秀雄
小林秀雄は、批評家である。明治三十五年(一九〇二)四月十一日、東京・神田に生れ、昭和四年(一九二九)九月、二十七歳の秋、「様々なる意匠」によって文壇に出、日本……
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その9 90,000日の奇跡
鎖国時代は、数少ない海外への窓口として栄えた長崎だったが、1854年のペリー来航による開国と、横浜や神戸などの開港で “オンリーワン”の存在ではなくなってしまっ……
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南部をさまよう
(前回までのあらすじ)「チャーリー」こと勝田直志さんは、コザの有名なタコス専門店の創業者。沖縄戦の生き残りでもある。開戦直後に右腕を負傷して前線を離れ、6月半ば……
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その8 すべては海からやってくる
殉教、棄教、潜伏。 道は違えども、長崎のキリシタンのだれもが禁教を経て、それぞれの生き方を選んだ。棄教した人たちは、信仰という面だけを見れば、弱虫で卑怯者な……
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その7 足裏のマリア
ひところは「小ローマ」とも呼ばれた長崎。 1614年の全国的な禁教令の後も、信仰を続ける者が多かったが、1629年ごろに踏絵(絵踏み)、1634年に諏訪神社……
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第八回 呼びかける東洋
美術院の創設と暗礁 人生の岐路というべき出来事に遭遇するたびに天心は海外へ行った。欧米だけでなく、中国、インドを含め天心は、生涯に十回外国を旅している。 一八……
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その6 小ローマは一日にして成らず
長崎の町を、ずーっと潜って降りていくと、キリシタンの町が現れる。 いまは小さな官庁街にすぎない「長い岬」には、教会が並んでいたし、秋の大祭「くんち」は、禁教……
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その5 行列の記憶
異国情緒たっぷり、絢爛豪華な長崎くんちは、元をたどれば、キリシタン禁制にともなう“人心荒廃”への“対策”であった。 くんちが始まった1634年は、禁教から20年……
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その4 あてがわれた祭り
開放的で楽天的。ぬるま湯体質。ハングリーさに欠ける。 「長崎の県民性」として、よく出てくるキーワードだ。「鎖国時代に国際貿易港かつ天領として栄え、豊かな生活を……
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首里退却
(前回までのあらすじ)「チャーリー」こと勝田直志さんは、コザの有名なタコス専門店の創業者。沖縄戦の生き残りでもある。開戦まもなく肩を負傷したおかげで生き延びたと……
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その3 上書きの岬
世界のなかで見れば「東」にある日本の、しかし「西」のはじっこにある長崎。その名の由来である「長い岬」には、1571年の開港とともに、島原や平戸、大村などの周辺……
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負傷
(前回までのあらすじ) 「チャーリー」こと勝田直志さんは、コザの有名なタコス専門店の創業者。沖縄戦の生き残りでもある。「幸運」にも生き残れた理由は、砲兵ではなく……
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その2 東の果ての、西のはじ。
西洋から見れば東洋。東洋のアジアの中でも、さらに「東の果て」に、日本はある。その「東」度の高さから、「日出づる国」という「朝日はこちらから昇るんですからね。ふ……
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その1 意外に語らない町
「修学旅行で行きました~」 「グラバー園と眼鏡橋と平和公園、あと出島」 「ちゃんぽんはおいしかったけど、中華街は小さくないですか?」 「長崎」と聞いた人の反応……
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砲兵隊の通信兵
(前回までのあらすじ) 「チャーリー」こと勝田直志さんは、コザの有名なタコス専門店の創業者。奄美の喜界島出身で、沖縄戦の生き残りでもある。昭和20年4月1日、野戦重……
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第七回 修復という創造
仏像の修復は新しい美の創造 今日では名刹と呼ばれる寺はどれも荒廃していた。明治政府が唱えた神仏分離が原因だった。この政策は、寺の立場を弱めるだけでなく、千年を……
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私が野良研究者になったわけ
なぜ私が沖縄で戦争体験の聞き取りをしていたのか。今回は自己紹介から始めたい。沖縄と私との関係を開示するためにも、必要な前置きだと思うからである。 もとは京都……
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MAIL MAGAZINE
とは
はじめまして。2021年2月1日よりウェブマガジン「考える人」の編集長をつとめることになりました、金寿煥と申します。いつもサイトにお立ち寄りいただきありがとうございます。
「考える人」との縁は、2002年の雑誌創刊まで遡ります。その前年、入社以来所属していた写真週刊誌が休刊となり、社内における進路があやふやとなっていた私は、2002年1月に部署異動を命じられ、創刊スタッフとして「考える人」の編集に携わることになりました。とはいえ、まだまだ駆け出しの入社3年目。「考える」どころか、右も左もわかりません。慌ただしく立ち働く諸先輩方の邪魔にならぬよう、ただただ気配を殺していました。
どうして自分が「考える人」なんだろう――。
手持ち無沙汰であった以上に、居心地の悪さを感じたのは、「考える人」というその“屋号”です。口はばったいというか、柄じゃないというか。どう見ても「1勝9敗」で名前負け。そんな自分にはたして何ができるというのだろうか――手を動かす前に、そんなことばかり考えていたように記憶しています。
それから19年が経ち、何の因果か編集長に就任。それなりに経験を積んだとはいえ、まだまだ「考える人」という四文字に重みを感じる自分がいます。
それだけ大きな“屋号”なのでしょう。この19年でどれだけ時代が変化しても、創刊時に標榜した「"Plain living, high thinking"(シンプルな暮らし、自分の頭で考える力)」という編集理念は色褪せないどころか、ますますその必要性を増しているように感じています。相手にとって不足なし。胸を借りるつもりで、その任にあたりたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。
「考える人」編集長
金寿煥
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「考える人」から生まれた本
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