「評論」一覧
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第16回 帝大に多様性を持ち込んだ「成城……
知育の偏重と個性の尊重 1918(大正7)年、公立・私立の(旧制)高等学校開設を認め、また修業年限を本則7年(中学に相当する尋常科4年・高校に相当する高等科3年)……
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第15回 「点取主義」と「大正自由教育」……
優等生・池田留吉の「赤門生活」 1913(大正2)年刊行の『赤門生活』(南北社)という本に、東京帝国大学法科大学(いまの東大法学部)の学生の暮らしを描いた小説風の……
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第14回 関東大震災と「東大の危機」
関東大震災と東大 いまからちょうど96年前の1923(大正12)年9月1日、マグニチュード7.9の巨大地震が帝都東京を襲った。関東大震災の発生である。死者・行方不明者は10……
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第13回 「反東大」としての早稲田の真価
「学問の独立」と民衆早稲田 昭和前期に書かれた粗製乱造気味の学校評判記において、早稲田大学は「民衆の早稲田」「民衆的な早稲田」と評された。大衆に近く、大衆か……
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第12回 私大蔑視に対抗する「民衆の早稲……
露骨な私立学校差別 明治から昭和戦前にかけて、さまざまな学歴差別が公認されていた。よく知られた事実だが、同じ大学卒サラリーマンでも卒業した学校によって給与額は……
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第11回 早稲田大学の「在野精神」は本物……
早慶の「在野精神」 1902(明治35)年、大隈重信を建学の父と仰ぐ東京専門学校は、早稲田大学と改称した。ただしこの時代、日本国家が認める大学は東京と京都の帝国大学……
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はじめて文章を読むときのように読みたい1……
(1)小説家・町屋良平の10冊
小説を読みたいけれど、なにを読んでいいかわからない。そう言われることが時々ある。けれど大丈夫。自分もまだなにを読んでいいのか、よくわかっていない。なにを読んで……
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第10回 東大はなぜ「キリスト教の敵」な……
キリスト教の敵・東京大学? 同志社の創立者・新島襄が東大という存在を強く意識していたことは、残された文書や演説記録にも明らかである。だがその言及のしかたは、一……
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第9回 新島襄の「ミッション」と「方便」
異教の防波堤としての官学 帝国議会で官立学校廃止論が燃えさかるなか、帝国大学文科大学長にして貴族院議員の外山正一が官立高等中学校擁護の先頭に立ったことは前回触……
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第8回 「落伍者」から誕生した日本社会主……
「都下の悪風」に染まる若者 第一議会の衆議院で焦点化した高等中学校などの官立学校廃止論は、東京専門学校(のちの早稲田大学)ときわめて深いつながりを持つ立憲改進……
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第7回 高田早苗の「オウンゴール」
民間にできることは民間で 1890(明治23)年12月23日、民党が多数を占める衆議院予算委員会総会では、戦後に東大教養学部となる第一高等学校の前身、第一高等中学校など……
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7 神話学からみる『バーフバリ』5
バーフバリについて、神話から考察を続けてきましたが、その締めくくりとして、男性の登場人物に注目していきたいと思います。 (以下、映画『バーフバリ』に関するネタ……
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第6回 「帝国大学システム」とその敵
「一高−東大」の原型 福澤諭吉が『時事新報』でなかばやけくそに見える官学廃止論を訴えていた明治20年代初頭は、明治政府が帝国大学を頂点とする学校の体系を創造しよう……
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6 神話学からみる『バーフバリ』4
インド映画『バーフバリ』には、実は豊かに古代の叙事詩のモチーフが表現されていることが、前回までのお話で明らかになってきたかと思います。今回は、映画のデーヴァセ……
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5 神話学からみる『バーフバリ』3
前回は、マヒシュマティ王国の王権を掌握するシヴァガミと、神話の王権の女神との関連について取り上げてきました。 今回のテーマは、シヴァガミの嫁、デーヴァセーナ……
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4 神話学からみる『バーフバリ』2
今回は、前回に引き続き、映画『バーフバリ』の神話的な読み解きを進めましょう。 (以下、映画『バーフバリ』に関するネタバレが含まれています。ご注意ください。) シ……
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3 神話学からみる『バーフバリ』
今、大流行しているインド映画『バーフバリ』(二部構成、「伝説誕生」「王の凱旋」。2017年公開。S・S・ラージャマウリ監督)。日本では熱狂的なファンが多くうまれ、……
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第2回 徴兵令による「私学潰し」
「私学の国」の危機 「もともとわが国は、明治維新の以前から私学の国であった」とは、教育学者天野郁夫の弁である。緒方洪庵の適塾、広瀬淡窓の咸宜園かんぎえん、大坂……
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第1回 「東大的なもの」との戦い
「東大的なもの」の進化 これから書こうとするのは、「反東大」の思想史である。ただし、東京大学という教育・研究機関の批判ないし誹謗中傷をもくろむものではない。学……
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プログラミングは数学だ!
長きに亘ったこの連載もいよいよ最後である。まとめに入るとしよう。 いまさらだが、そもそもコンピュータ・プログラムとは「何」なのか。その本質に迫ってみたい。 ……
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新たな成功への道(その2)
『Most Likely to Succeed』(新たな成功への道)という教育ドキュメンタリー映画についての続きである。 ネタバレになってしまうので(DVDも出ていることだし)、詳し……
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新たな成功への道
先週、妻と二人で渋谷のグローカルカフェ(三修社という語学出版社がやっているカフェで、物凄い数の辞書が置いてあったりする)を訪れた。アメリカで製作された『Most L……
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ウーバー(UBER)の死亡事故が意味する……
AI時代とプログラミングの話を書こうと思っていた矢先、大事件のニュース速報が飛び込んできた。 現地時間2018年3月18日の夜、アメリカのライドシェアリング大手ウーバ……
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クラシック音楽の指揮とAI
またもや小休止というか番外編である。 先日、六本木のアカデミーヒルズにおいて、東京交響楽団・正指揮者の飯森範親さんと、「人工知能(AI)は指揮ができるか?」と……
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MAIL MAGAZINE
とは
はじめまして。2021年2月1日よりウェブマガジン「考える人」の編集長をつとめることになりました、金寿煥と申します。いつもサイトにお立ち寄りいただきありがとうございます。
「考える人」との縁は、2002年の雑誌創刊まで遡ります。その前年、入社以来所属していた写真週刊誌が休刊となり、社内における進路があやふやとなっていた私は、2002年1月に部署異動を命じられ、創刊スタッフとして「考える人」の編集に携わることになりました。とはいえ、まだまだ駆け出しの入社3年目。「考える」どころか、右も左もわかりません。慌ただしく立ち働く諸先輩方の邪魔にならぬよう、ただただ気配を殺していました。
どうして自分が「考える人」なんだろう――。
手持ち無沙汰であった以上に、居心地の悪さを感じたのは、「考える人」というその“屋号”です。口はばったいというか、柄じゃないというか。どう見ても「1勝9敗」で名前負け。そんな自分にはたして何ができるというのだろうか――手を動かす前に、そんなことばかり考えていたように記憶しています。
それから19年が経ち、何の因果か編集長に就任。それなりに経験を積んだとはいえ、まだまだ「考える人」という四文字に重みを感じる自分がいます。
それだけ大きな“屋号”なのでしょう。この19年でどれだけ時代が変化しても、創刊時に標榜した「"Plain living, high thinking"(シンプルな暮らし、自分の頭で考える力)」という編集理念は色褪せないどころか、ますますその必要性を増しているように感じています。相手にとって不足なし。胸を借りるつもりで、その任にあたりたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。
「考える人」編集長
金寿煥