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「評論」一覧

小林秀雄賞
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第20回(2021年度)小林秀雄賞 受賞……

8月26日午後、一般財団法人 新潮文芸振興会の主催による「小林秀雄賞」「新潮ドキュメント賞」選考会がオークラ東京にておこなわれ、小林秀雄賞受賞作品が決定しましたので……

萩尾望都 聞き手・構成 矢内裕子 『私の少女マンガ講義』試し読み
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「どんなふうにマンガを描いているのでしょ……

萩尾望都『私の少女マンガ講義』 2021/06/24 公式HPはこちら。 描くペース  ――次にイタリアでの講演後に行われた質疑応答の中から印象的だった質問を念頭におきながら、萩……

猪木武徳『社会思想としてのクラシック音楽』試し読み
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音楽はなぜリベラル・アーツに含まれたのか

音楽は「生の根幹」に結びついている  音楽は、少し贅沢な、余った時間の娯楽だとみなされることがある。確かに気持ちに余裕が生まれれば、ふと音楽が聴きたくなるものだ……

「反東大」の思想史
  • ことば
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最終回 瀧川事件と「帝大システムの限界」

「自治」の伝統と瀧川事件  昭和戦前期の京大をめぐる最大の出来事といえば、1933(昭和8)年の瀧川事件をあげる人が多いだろう。文部省(文相・鳩山一郎)が京大総長や……

「反東大」の思想史
  • まなぶ
  • 評論

第20回 東大を激怒させた京大の「変態的……

「大学間の競争」    京都帝国大学が東大とは違う新しい帝国大学を創造する試みであったことは、これまでも指摘されてきた。たとえば教育分野についてみてみると、京大……

「反東大」の思想史
  • まなぶ
  • 評論

第19回 京大生・瀧川幸辰の「大いなる不……

東大の「滑り止め」?  1910(明治43)年、いまの東京大学法学部、当時の東京帝国大学法科大学で、初の入学試験が実施されるとの噂が広まった。『読売新聞』(7月2〜3日……

「反東大」の思想史
  • まなぶ
  • 評論

第18回 「実用か、教養か」一橋大学の揺……

一橋の優位・実業教育  すでに第12回で述べたように、戦前、出身大学・学校によって「月給相場」には大きな差があった。自民党参議院議員を務めた小野義夫の証言によれば……

アクションとポイエーシス
  • こころ
  • 評論

アクションとポイエーシス

1  二〇世紀を代表する哲学者のひとり、ハンナ・アーレントは、『人間の条件』という有名な著作で、人間の行いを「活動」と「仕事」と「労働」という三つの領域にわける……

「反東大」の思想史
  • まなぶ
  • 評論

第17回 脱「帝大の下」、一橋大学の自意……

東大と一橋  数年前、ある安酒場で一流保険会社のOBと偶然隣り合わせになった。その人は、名門私立中高一貫校からストレートで東大法学部に進み、安田講堂攻防戦の時には……

「反東大」の思想史
  • まなぶ
  • 評論

第16回 帝大に多様性を持ち込んだ「成城……

知育の偏重と個性の尊重  1918(大正7)年、公立・私立の(旧制)高等学校開設を認め、また修業年限を本則7年(中学に相当する尋常科4年・高校に相当する高等科3年)……

「反東大」の思想史
  • まなぶ
  • 評論

第15回 「点取主義」と「大正自由教育」……

優等生・池田留吉の「赤門生活」  1913(大正2)年刊行の『赤門生活』(南北社)という本に、東京帝国大学法科大学(いまの東大法学部)の学生の暮らしを描いた小説風の……

「反東大」の思想史
  • まなぶ
  • 評論

第14回 関東大震災と「東大の危機」

関東大震災と東大   いまからちょうど96年前の1923(大正12)年9月1日、マグニチュード7.9の巨大地震が帝都東京を襲った。関東大震災の発生である。死者・行方不明者は10……

「反東大」の思想史
  • まなぶ
  • 評論

第13回 「反東大」としての早稲田の真価

「学問の独立」と民衆早稲田   昭和前期に書かれた粗製乱造気味の学校評判記において、早稲田大学は「民衆の早稲田」「民衆的な早稲田」と評された。大衆に近く、大衆か……

「反東大」の思想史
  • まなぶ
  • 評論

第12回 私大蔑視に対抗する「民衆の早稲……

露骨な私立学校差別  明治から昭和戦前にかけて、さまざまな学歴差別が公認されていた。よく知られた事実だが、同じ大学卒サラリーマンでも卒業した学校によって給与額は……

「反東大」の思想史
  • まなぶ
  • 評論

第11回 早稲田大学の「在野精神」は本物……

早慶の「在野精神」  1902(明治35)年、大隈重信を建学の父と仰ぐ東京専門学校は、早稲田大学と改称した。ただしこの時代、日本国家が認める大学は東京と京都の帝国大学……

たいせつな本 ―とっておきの10冊―
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  • エッセイ
  • 内容紹介
  • 文学
  • 評論

はじめて文章を読むときのように読みたい1……

(1)小説家・町屋良平の10冊

 小説を読みたいけれど、なにを読んでいいかわからない。そう言われることが時々ある。けれど大丈夫。自分もまだなにを読んでいいのか、よくわかっていない。なにを読んで……

「反東大」の思想史
  • まなぶ
  • 評論

第10回 東大はなぜ「キリスト教の敵」な……

キリスト教の敵・東京大学?  同志社の創立者・新島襄が東大という存在を強く意識していたことは、残された文書や演説記録にも明らかである。だがその言及のしかたは、一……

「反東大」の思想史
  • まなぶ
  • 評論

第9回 新島襄の「ミッション」と「方便」

異教の防波堤としての官学  帝国議会で官立学校廃止論が燃えさかるなか、帝国大学文科大学長にして貴族院議員の外山正一が官立高等中学校擁護の先頭に立ったことは前回触……

「反東大」の思想史
  • まなぶ
  • 評論

第8回 「落伍者」から誕生した日本社会主……

「都下の悪風」に染まる若者  第一議会の衆議院で焦点化した高等中学校などの官立学校廃止論は、東京専門学校(のちの早稲田大学)ときわめて深いつながりを持つ立憲改進……

「反東大」の思想史
  • まなぶ
  • 評論

第7回 高田早苗の「オウンゴール」

民間にできることは民間で  1890(明治23)年12月23日、民党が多数を占める衆議院予算委員会総会では、戦後に東大教養学部となる第一高等学校の前身、第一高等中学校など……

インドの神話世界
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7 神話学からみる『バーフバリ』5

 バーフバリについて、神話から考察を続けてきましたが、その締めくくりとして、男性の登場人物に注目していきたいと思います。 (以下、映画『バーフバリ』に関するネタ……

「反東大」の思想史
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  • 評論

第6回 「帝国大学システム」とその敵

「一高−東大」の原型  福澤諭吉が『時事新報』でなかばやけくそに見える官学廃止論を訴えていた明治20年代初頭は、明治政府が帝国大学を頂点とする学校の体系を創造しよう……

インドの神話世界
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6 神話学からみる『バーフバリ』4

 インド映画『バーフバリ』には、実は豊かに古代の叙事詩のモチーフが表現されていることが、前回までのお話で明らかになってきたかと思います。今回は、映画のデーヴァセ……

インドの神話世界
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5 神話学からみる『バーフバリ』3

 前回は、マヒシュマティ王国の王権を掌握するシヴァガミと、神話の王権の女神との関連について取り上げてきました。  今回のテーマは、シヴァガミの嫁、デーヴァセーナ……

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考える人とはとは

 はじめまして。2021年2月1日よりウェブマガジン「考える人」の編集長をつとめることになりました、金寿煥と申します。いつもサイトにお立ち寄りいただきありがとうございます。
「考える人」との縁は、2002年の雑誌創刊まで遡ります。その前年、入社以来所属していた写真週刊誌が休刊となり、社内における進路があやふやとなっていた私は、2002年1月に部署異動を命じられ、創刊スタッフとして「考える人」の編集に携わることになりました。とはいえ、まだまだ駆け出しの入社3年目。「考える」どころか、右も左もわかりません。慌ただしく立ち働く諸先輩方の邪魔にならぬよう、ただただ気配を殺していました。
どうして自分が「考える人」なんだろう―。
手持ち無沙汰であった以上に、居心地の悪さを感じたのは、「考える人」というその“屋号”です。口はばったいというか、柄じゃないというか。どう見ても「1勝9敗」で名前負け。そんな自分にはたして何ができるというのだろうか―手を動かす前に、そんなことばかり考えていたように記憶しています。
それから19年が経ち、何の因果か編集長に就任。それなりに経験を積んだとはいえ、まだまだ「考える人」という四文字に重みを感じる自分がいます。
それだけ大きな“屋号”なのでしょう。この19年でどれだけ時代が変化しても、創刊時に標榜した「"Plain living, high thinking"(シンプルな暮らし、自分の頭で考える力)」という編集理念は色褪せないどころか、ますますその必要性を増しているように感じています。相手にとって不足なし。胸を借りるつもりで、その任にあたりたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。

「考える人」編集長
金寿煥


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