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台湾で見つけた、標本ラベルの謎(後篇)

(前篇はこちらから) ラベル付け替え事件の謎  1980年、国立科学博物館の黒沢良彦博士(故人)は、『素木(しらき)標本(ひょうほん)の由来と経緯を知らなくては、台湾の甲……

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台湾で見つけた、標本ラベルの謎(前篇)

3月の下旬に台湾へ行った 「久しぶりにしがらみ無しで何も考えずに台湾でも行きませんか?」  そう誘ってくれたのは虫仲間の新里達也さんだった。環境調査会社の社長を最……

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南伸坊&養老孟司の「虫展」ツアー!(前編……

養老:お呼び立てしてすみませんね。 南:いえ、喜んでやってきました~。 養老:ちょうど南さんの『私のイラストレーション史―1960-1980―』(亜紀書房)っていうのを読ん……

片桐仁×小松貴「昆虫愛!」  『昆虫学者はやめられない―裏山の奇人、徘徊の記』(小松貴著)刊行記念

第3回 あの「夢の国」はゴミムシ王国!?

片桐 蛾も面白いですが、やっぱり小松先生は好蟻性昆虫がご専門ですよね。外国にも探しに行かれているとか、他にも好蟻性のお話はありますか? 小松 えーとですね、この……

片桐仁×小松貴「昆虫愛!」  『昆虫学者はやめられない―裏山の奇人、徘徊の記』(小松貴著)刊行記念

第1回 餌を半年待ち続ける肉食昆虫

――本日は昆虫学者の小松貴さんと、ある時は俳優、またある時は彫刻家。奇才、片桐仁さんのトークショー、題して「昆虫愛!」にいらしていただきありがとうございます。昆虫……

昆虫学者はやめられない: 裏山の奇人、徘徊の記
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01 まえがき

 田んぼと畑と名ばかりの小川に囲まれた、田舎臭いだけの町の借家に生まれた私は、家の周りで何も考えずに虫を追い回し、川で魚をすくい、カエルの合唱に耳を澄ませて過ご……

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考える人とはとは

 はじめまして。2021年2月1日よりウェブマガジン「考える人」の編集長をつとめることになりました、金寿煥と申します。いつもサイトにお立ち寄りいただきありがとうございます。
「考える人」との縁は、2002年の雑誌創刊まで遡ります。その前年、入社以来所属していた写真週刊誌が休刊となり、社内における進路があやふやとなっていた私は、2002年1月に部署異動を命じられ、創刊スタッフとして「考える人」の編集に携わることになりました。とはいえ、まだまだ駆け出しの入社3年目。「考える」どころか、右も左もわかりません。慌ただしく立ち働く諸先輩方の邪魔にならぬよう、ただただ気配を殺していました。
どうして自分が「考える人」なんだろう―。
手持ち無沙汰であった以上に、居心地の悪さを感じたのは、「考える人」というその“屋号”です。口はばったいというか、柄じゃないというか。どう見ても「1勝9敗」で名前負け。そんな自分にはたして何ができるというのだろうか―手を動かす前に、そんなことばかり考えていたように記憶しています。
それから19年が経ち、何の因果か編集長に就任。それなりに経験を積んだとはいえ、まだまだ「考える人」という四文字に重みを感じる自分がいます。
それだけ大きな“屋号”なのでしょう。この19年でどれだけ時代が変化しても、創刊時に標榜した「"Plain living, high thinking"(シンプルな暮らし、自分の頭で考える力)」という編集理念は色褪せないどころか、ますますその必要性を増しているように感じています。相手にとって不足なし。胸を借りるつもりで、その任にあたりたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。

「考える人」編集長
金寿煥


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