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河合隼雄物語賞・学芸賞

2022年6月6日 河合隼雄物語賞・学芸賞

第10回河合隼雄物語賞・学芸賞授賞作決定

著者: 考える人編集部

2022年6月6日、一般財団法人河合隼雄財団の主催(協力:新潮社)による「河合隼雄物語賞」「河合隼雄学芸賞」の第10回選考会が開催され、授賞作が決定しました。

第10回河合隼雄物語賞

いとうみく『あしたの幸福』(2021年2月刊行 理論社)

第10回河合隼雄物語賞は、 いとうみく『あしたの幸福』(2021年2月刊行 理論社) に決まりました。選考委員のみなさん(小川洋子氏、後藤正治氏=五十音順)は、「突然パパを失った中二の少女が、本来交差しない人間関係を紡いで、あるかもしれない幸福をつかむ物語の力が描かれている」という授賞理由をあげています。

いとうさんは受賞の報を受けて、「大変光栄です。ありがとうございます。少し変わった親子の物語を選んでいただいて、とても嬉しいです」と受賞のことばを述べられました。

著者略歴

いとう みく(いとう みく)
神奈川県生まれ。『糸子の体重計』(童心社)で第46回日本児童文学者協会新人賞、『空へ』(小峰書店)で第39回日本児童文芸家協会賞、『朔と新』(講談社)で第58回野間児童文芸賞、『きみひろくん』(くもん出版)で第31回ひろすけ童話賞を受賞。『二日月』(そうえん社)が第62回、『チキン!』(文研出版)が第63回、『天使のにもつ』(童心社)が第66回と、それぞれ青少年読書感想文全国コンクールの課題図書に選定。他の著作に『かあちゃん取扱説明書』(童心社)、『まいごのしにがみ』(理論社)、「車夫」シリーズ(小峰書店)、「おねえちゃんって」シリーズ(岩崎書店)などがある。全国児童文学同人誌連絡会「季節風」同人。

第10回河合隼雄学芸賞

森田真生『計算する生命』(2021年4月15日刊行 新潮社)

第10回河合隼雄学芸賞は、 森田真生『計算する生命』(2021年4月15日刊行 新潮社) に決まりました。選考委員のみなさん(岩宮恵子氏、中沢新一氏、山極壽一氏=五十音順)は、「数学を直観において概念を構成していくダイナミックなプロセスととらえ、そこに生み出された拡張的な認識を解説し、生命の秘密に迫ろうとした力作」という授賞理由をあげています。

森田さんは受賞の報を受けて、「言葉や歴史環境の固有性に根差しながら、普遍的な学問を追求したいといつも願っています。京都という土地と歴史に根差し、日本語で独創的かつ普遍的な学問の可能性を開かれた河合隼雄先生の名を冠した賞を頂くことを大変嬉しく、また心が引き締まる思いがいたします」と受賞のことばを述べられました。

著者略歴

森田真生(もりた まさお)
1985(昭和60)年東京都生れ。独立研究者。京都に拠点を構えて研究・執筆のかたわら、国内外で「数学の演奏会」「数学ブックトーク」などのライブ活動を行っている。2015(平成27)年、初の著書『数学する身体』で、小林秀雄賞を最年少で受賞。他の著書に『数学の贈り物』『僕たちはどう生きるか』、絵本『アリになった数学者』、編著に岡潔著『数学する人生』がある。

授賞作には正賞記念品及び副賞として 100 万円が贈られます。 また、受賞者の言葉と選評は、7月7日発売の「新潮」に掲載されます。

河合隼雄物語賞・学芸賞についての詳細は、一般財団法人・河合隼雄財団のHPをご覧ください。

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考える人とはとは

 はじめまして。2021年2月1日よりウェブマガジン「考える人」の編集長をつとめることになりました、金寿煥と申します。いつもサイトにお立ち寄りいただきありがとうございます。
「考える人」との縁は、2002年の雑誌創刊まで遡ります。その前年、入社以来所属していた写真週刊誌が休刊となり、社内における進路があやふやとなっていた私は、2002年1月に部署異動を命じられ、創刊スタッフとして「考える人」の編集に携わることになりました。とはいえ、まだまだ駆け出しの入社3年目。「考える」どころか、右も左もわかりません。慌ただしく立ち働く諸先輩方の邪魔にならぬよう、ただただ気配を殺していました。
どうして自分が「考える人」なんだろう――。
手持ち無沙汰であった以上に、居心地の悪さを感じたのは、「考える人」というその“屋号”です。口はばったいというか、柄じゃないというか。どう見ても「1勝9敗」で名前負け。そんな自分にはたして何ができるというのだろうか――手を動かす前に、そんなことばかり考えていたように記憶しています。
それから19年が経ち、何の因果か編集長に就任。それなりに経験を積んだとはいえ、まだまだ「考える人」という四文字に重みを感じる自分がいます。
それだけ大きな“屋号”なのでしょう。この19年でどれだけ時代が変化しても、創刊時に標榜した「"Plain living, high thinking"(シンプルな暮らし、自分の頭で考える力)」という編集理念は色褪せないどころか、ますますその必要性を増しているように感じています。相手にとって不足なし。胸を借りるつもりで、その任にあたりたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。

「考える人」編集長
金寿煥

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2002年7月創刊。“シンプルな暮らし、自分の頭で考える力”をモットーに、知の楽しみにあふれたコンテンツをお届けします。


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