「考える四季」一覧
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ダーウィンを魅了した「フジツボ」という生物
フジツボのあまりの美しさに思わずため息が出ることがある。先日、ある水族館からムラサキハダカエボシを譲っていただいた。丸みを帯びた体は、透明感のある薄紫色。まる……
倉谷うらら
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歴史から教訓を学ぶということ
人は何のために歴史を学ぶのか。当今は「愛国心を持つためだ!」と語気を強める方が少なからずいらっしゃるようだ。一方で「石田三成様のことを全て知りたい」「古文書を……
呉座勇一
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私のツバルと沈まない文学と
二〇一三年、夏―。東京は市ヶ谷にある小さな出版社で編集者をしている私は、『いま、世界で読まれている105冊』という単行本の企画を動かそうとしていました。現状、……
伊皿子りり子
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世界は法則に支配されている(のだろうか?)
私はかなり天文学に近い領域ではあるものの、一応、物理学の研究を生業としている。大げさに言えば「この世界の根底を流れている真理にいささかでも近づくこと」を目標と……
須藤靖
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中世、ベラルーシ、ミステリー 進まない翻訳の謎
そういえば翻訳をしたことがない。 外国語を使って生きてきた。主要言語はロシア語。あちこちで教えたり、教科書を書いたり、テレビやラジオの講座で講師を務めたこと……
黒田龍之助
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鳥類学者は恐竜をかく語りき
憚りながら、春先に「鳥類学者 無謀にも恐竜を語る」という本を上梓した。恐竜は恐竜学者に任せておけばよかろうと思う方もおられるだろう。しかし、現代においては鳥類……
川上和人
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古代の直感を取り戻すために
一台のフィルムカメラと二本のレンズで、この十二年間ほとんどの仕事をしてきた。ピントは手動で、ズームレンズは使わずに、体で寄る。 全身で自然を感じ、シャッター……
津田直
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生きている展示
博物館というものから、一時期足が遠のいた。あるとき、気がついたのだ。ここにあるものはみんな、死んでいる。 ペルシアのお皿、橙色の鳥の尾羽を飾ったインディオの……
中村和恵
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パゾリーニとの出会い
イタリアに対して、何の特別な知識も興味も無かった。フィレンツェの美術学校に入学をした時私は17歳で、数世紀も時を経た石造りの建造物の間を歩きながら、「自分はなぜ……
ヤマザキマリ
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ラオスの布 肌理と揺らぎ
「休憩にしましょう」。鬱蒼とした茂みを抜けたあたりで、先導役のワンさんの合図を受けて谷さんが言った。側に落ちている大振りなバナナの葉っぱの上に、街の市場で買った……
小林和人
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「螺旋」で語る日本文化
目標に向かって一直線に突き進むことを「極める」と言い、人はその姿勢に共感する。だが本当に「極め」たら、そこで進むべき道は絶え、中空に放り出されておしまいである……
宮廻正明
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高坂正堯教授の書斎
あれは一九九四年秋のことだったと思う。私は慶應義塾大学大学院の修士課程に入学して間もなく、国際政治学や外交史を専門的に研究しようと考え始めていた。将来目指す方……
細谷雄一
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20世紀の闇の奥から伸びた長い影
チュニジアで始まりエジプトのムバラク政権を倒して広がる「アラブの春」がリビアで夥しい流血をもたらし行き詰まるかと思ったら、東日本大震災と大津波が起きて、そこに……
会田弘継
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大野晋さんの遺言
国語学者、大野晋さんの学識については没後に作家、井上ひさしさんが、「辞書を調べてもわからない時は、大野先生にお聞きしていました」 と話され、作家の丸谷才一さん……
川村二郎
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MAIL MAGAZINE
とは
はじめまして。2026年7月1日よりウェブマガジン「考える人」の編集長をつとめることになりました、松本太郎と申します。いつもサイトにお立ち寄りいただき、ありがとうございます。
2002年7月4日、季刊誌「考える人」が創刊されました。
目次には当代随一の執筆陣がずらりと並び、B5判240ページの誌面の隅々から知の香りが立ちのぼってくるかのようでした。
当時、入社3か月の営業部員だった私は、見上げるような思いで手に取り、発売日には編集長の松家仁之さんと創刊のご挨拶のために書店にうかがいました。
まだ書店訪問にも慣れておらず、編集長ともほぼ初対面の中、次のお店の約束の時間に間に合うだろうかと時計ばかりが気になって、終始、そわそわしていました。そんな私に松家さんがやわらかな笑顔で接してくれたこと、そして、新雑誌の門出を祝うようなすっきりと晴れた一日だったことを覚えています。
あれから四半世紀が過ぎ、ウェブマガジンとして衣替えした今でも、創刊時に掲げられた「Plain living, high thinking(シンプルな暮らし、自分の頭で考える力)」という言葉は古びていません。AIに尋ねれば瞬時に答えが返ってくる時代だからこそ、それらしい言葉に飛びつくのではなく、自分の頭で考え、心の声に耳を澄ませることの大切さは増しているように感じます。
創刊号には、養老孟司さんのロングインタビューが掲載されています。養老さんはその中で、恩師である中井準之助先生の口癖だった「人の心がわかる心を教養という」という言葉を紹介しています。
読んだ瞬間に立ち止まり、さまざまな思いが湧き上がってくるような文章に、楽しみながら出会える場であり続けたいと思っています。
「考える人」編集長
松本太郎

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「考える人」から生まれた本





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