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「短篇小説を読む」一覧

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戸口に座る男

 ま、どうでもいいかも知らんがな。昨日聞いたんだけどよ、ペイショットんとこの息子が俺のことを本に書いたんだってさ。教えてくれたのは、役所で働いているあの娘っ子だ……

ジョゼ・ルイス・ペイショット
木下眞穂
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年寄りたち

 夕方になると3人揃う。ぼくの代母と、若いほうの代父と、歳とったほうの代父(訳注:カトリック教の名付け親)。夏も冬も、3人で歳とったほうの代父の家で6時に夕食を食……

ジョゼ・ルイス・ペイショット
木下眞穂
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[訳者まえがき]ジョゼ・ルイス・ペイショット『白い村の老……

 ポルトガルのアレンテージョ地方の家は、夏の熱い外気を避けるために、どれも背が低く窓は小さく、壁には白い漆喰が分厚く塗られている。真っ青な空に映える建物の漆喰の……

木下眞穂
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[訳者まえがき]レベッカ・マカーイ「赤を背景とした恋人た……

 現代アメリカ文学を見渡してみれば、短篇の名手といわれる作家は多くいます。スティーヴン・ミルハウザーやブライアン・エヴンソン、ケリー・リンクやアンソニー・ドーア……

藤井光
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赤を背景とした恋人たち

 いままでは、彼を「バッハ」と呼んでいた。少なくとも、頭のなかでは。でも、彼が元夫の服を着るようになって、コーヒーメーカーの使い方も覚えたとなると、もう「ヨハン……

レベッカ・マカーイ
藤井光
短篇小説を読む
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短篇小説を読む:作品一覧

レベッカ・マカーイ「赤を背景とした恋人たち」(藤井光訳) 短篇の名手として知られるアメリカの作家、レベッカ・マカーイの初短篇集『戦時の音楽』(新潮クレスト・ブッ……

考える人編集部

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考える人とはとは

 はじめまして。2021年2月1日よりウェブマガジン「考える人」の編集長をつとめることになりました、金寿煥と申します。いつもサイトにお立ち寄りいただきありがとうございます。
「考える人」との縁は、2002年の雑誌創刊まで遡ります。その前年、入社以来所属していた写真週刊誌が休刊となり、社内における進路があやふやとなっていた私は、2002年1月に部署異動を命じられ、創刊スタッフとして「考える人」の編集に携わることになりました。とはいえ、まだまだ駆け出しの入社3年目。「考える」どころか、右も左もわかりません。慌ただしく立ち働く諸先輩方の邪魔にならぬよう、ただただ気配を殺していました。
どうして自分が「考える人」なんだろう―。
手持ち無沙汰であった以上に、居心地の悪さを感じたのは、「考える人」というその“屋号”です。口はばったいというか、柄じゃないというか。どう見ても「1勝9敗」で名前負け。そんな自分にはたして何ができるというのだろうか―手を動かす前に、そんなことばかり考えていたように記憶しています。
それから19年が経ち、何の因果か編集長に就任。それなりに経験を積んだとはいえ、まだまだ「考える人」という四文字に重みを感じる自分がいます。
それだけ大きな“屋号”なのでしょう。この19年でどれだけ時代が変化しても、創刊時に標榜した「"Plain living, high thinking"(シンプルな暮らし、自分の頭で考える力)」という編集理念は色褪せないどころか、ますますその必要性を増しているように感じています。相手にとって不足なし。胸を借りるつもりで、その任にあたりたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。

「考える人」編集長
金寿煥


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