レベッカ・マカーイ「赤を背景とした恋人たち」(藤井光訳)
短篇の名手として知られるアメリカの作家、レベッカ・マカーイの初短篇集『戦時の音楽』(新潮クレスト・ブックス、藤井光訳)から、ひときわユーモラスでSF的な趣もある一篇をご紹介します。
訳者まえがき(藤井光)
「赤を背景とした恋人たち」 Couple of Lovers on a Red Background
ジョゼ・ルイス・ペイショット『白い村の老人たち』より3篇
(木下眞穂訳)
“ポルトガル語圏のブッカー賞”とも呼ばれるオセアノス賞を受賞、日本では木下眞穂さんによる翻訳で日本翻訳大賞を受賞した長篇小説『ガルヴェイアスの犬』(新潮クレスト・ブックス)。その作品世界にも通じる、味わい深い3つの短篇小説です。
訳者まえがき(木下眞穂)
「年寄りたち」 Os velhos
「戸口に座る男」 O homem que está sentado à porta
「熱」 Febre
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考える人編集部
2002年7月創刊。“シンプルな暮らし、自分の頭で考える力”をモットーに、知の楽しみにあふれたコンテンツをお届けします。
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とは
はじめまして。2021年2月1日よりウェブマガジン「考える人」の編集長をつとめることになりました、金寿煥と申します。いつもサイトにお立ち寄りいただきありがとうございます。
「考える人」との縁は、2002年の雑誌創刊まで遡ります。その前年、入社以来所属していた写真週刊誌が休刊となり、社内における進路があやふやとなっていた私は、2002年1月に部署異動を命じられ、創刊スタッフとして「考える人」の編集に携わることになりました。とはいえ、まだまだ駆け出しの入社3年目。「考える」どころか、右も左もわかりません。慌ただしく立ち働く諸先輩方の邪魔にならぬよう、ただただ気配を殺していました。
どうして自分が「考える人」なんだろう――。
手持ち無沙汰であった以上に、居心地の悪さを感じたのは、「考える人」というその“屋号”です。口はばったいというか、柄じゃないというか。どう見ても「1勝9敗」で名前負け。そんな自分にはたして何ができるというのだろうか――手を動かす前に、そんなことばかり考えていたように記憶しています。
それから19年が経ち、何の因果か編集長に就任。それなりに経験を積んだとはいえ、まだまだ「考える人」という四文字に重みを感じる自分がいます。
それだけ大きな“屋号”なのでしょう。この19年でどれだけ時代が変化しても、創刊時に標榜した「"Plain living, high thinking"(シンプルな暮らし、自分の頭で考える力)」という編集理念は色褪せないどころか、ますますその必要性を増しているように感じています。相手にとって不足なし。胸を借りるつもりで、その任にあたりたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。
「考える人」編集長
金寿煥
著者プロフィール
- 考える人編集部
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